シグマクシス|デジタルフォース シェルパ スペシャルインタビュー(データサイエンティスト 出川様)
Post Date:
2018-02-06 /
Category:
日系, IT・デジタル,
本日はシグマクシスのデジタルフォース シェルパの 出川 雅士さまにインタビューの機会を設けていただきました。これまでのご経歴や業務内容、一緒に働きたい人材像などについてお話しいただきました。
ご経歴について
EL
まずこれまでの経歴についてお伺いさせて下さい。
出川様
アメリカで博士号を取得後、ドイツでのポストドクター(博士研究員)を経て、理化学研究所に入所しました。その後、外資系のITデータマイニング企業で4年間需給予測モデルの構築に取り組み、2016年9月にシグマクシスに入社をしました。
EL
コンサルファームを目指した理由となぜシグマクシス社を選択したかの理由を教えて下さい。
出川様
これまで関わり続けてきた、数字だけの世界から少し離れてみようと考えたのがきっかけです。得意領域のみを追求し続けるのではなく、新しい要素を加えてキャリアに広がりを持たせてみたいと思ったのです。そこで注目したのが、「コミュニケーション」。世の中は今、ITやデジタルに過敏に反応する傾向がありますが、そこから人間はいなくならない。人間が生み出す価値のひとつである「コミュニケーション」が生かされている仕事を絞り込んでいった結果、コンサルティングファームに行きつきました。
なかでもシグマクシスは、「Vision Forest(ビジョンを絵に描き、実現につなげる革新的なアプローチ)」というコミュニケーションアートをビジネスに取り込むなど、独自のサービスを展開している点が他社と全く違っていました。人間らしさという最も構造化しにくい要素をコンサルティングビジネスに取り込む発想に興味を抱き、入社を決めました。
仕事内容について
EL
入社後のプロジェクトについて教えて下さい。
出川様
現在はデータ分析関係のプロジェクトが中心です。とくに最近では、各業界のお客様から「モノにセンサーをつけてデータ収集をする仕組みを作りたい」といったIoT関連のご相談が増えています。テクノロジーを活用した事業戦略や新規事業開発、ビジネスモデル策定等のプロジェクトでは、技術の優位性や実現可能性を早期に判断する必要があるため、テクノロジーアドバイザーとしてプロジェクト初期から参画することが多いですね。
もちろん、その後の市場調査や技術検証、製品化の企画などにも加わります。また、大学教授や、先端テクノロジーの技術者といった有識者にインタビューをすることがありますが、そうした場面では専門用語が飛び交いますので、チームのサポートに入ります。テクノロジー開発現場からの生のインプットは非常に有用ですので、その点では貢献できているのではと思います。
EL
他ファームのデジタル部門と違う点について教えて下さい。
出川様
デジタルテクノロジーを網羅的におさえていることです。「デジタルテクノロジー」と言いましても、実はその領域は非常に幅広く、確率・統計等の基礎学術分野、ディープラーニング等の機械学習アルゴリズム、クラウド等のシステム技術、IoTに重要なエッジコンピューティングなど日々広がり続けています。シグマクシスには、こうした広範囲にわたる知見に長けた人財がバランス良く揃っています。
このため、多くのビジネスパートナーとのネットワークも有しています。
最近では、ビッグプレイヤーだけでなくベンチャー企業とのお付き合いも増えています。ベンチャーは、世の中の認知度がまだそれほど高くないながらも、非常にとがったテクノロジーを持っている企業が多く、彼らとのコラボレーションにより新しいサービスを創り出せる可能性にあふれています。
たとえば機械学習プラットフォームを提供するDataRobot社との協業により、ビッグデータの活用でお悩みのお客様に、データマネジメントやモデル作成の自動化を提案することが可能になりました。DataRobot社のデモ環境を利用することで、目に見える形でのPoC(概念実証)が可能なため、導入により何がどう変わるのかを具体的なイメージとともにお伝えすることが可能になりました。
Data Robotに限らず、多様なビジネスパートナーが持つ技術を活用できるため、シグマクシスの課題解決策はバラエティに富んでいます。「売りたいもの」「売らなくてはならないもの」に縛られず、あくまで中立的な立場から、お客様にとって本当に必要なソリューションを提案できるのは、コンサルティング会社にとって重要かつ強みとなる要素だと考えています。
EL
貴社での働き方について教えて下さい。
出川様
並行して2~3つのプロジェクトに参画することが多いですね。プロジェクト期間は2~3ヶ月くらいのものが多いですが、こうしたプロジェクトが、第2、第3フェーズへと続くこともあります。どのプロジェクトも他部門との連携が不可欠で、デジタルフォース・シェルパ内で閉じているものはほとんどありません。
毎回、様々なメンバーと仕事をするため、そのたびに新しい視点、考え方、スキルに出会うことになり勉強になっています。チームのだれもが強みを持っているため、プロジェクト活動ではメンバーそれぞれが価値を加えていく形になり、予想以上、あるいは予想外のアウトプットを創り出すことはそのプロセスを含めて面白いですね。
プロジェクト内容について
EL
一緒に働いている人の印象やシグマクシスの魅力について教えて下さい。
出川様
得意分野がはっきりしている人が多く、仲間の強みを認め、意見や考えをまず聴く、というスタンスを持っています。また「わからない」ことを恥とせず、専門家に相談することで、スピーディーに自分の知識へと変えていくという動き方が基本です。むしろ、未知の領域にぶつかると、興味津々で楽しそうにしている人が多いくらいです。私のようなアカデミー出身者が活躍できるのは、そういったカルチャーがあるからだと思います。
EL
シグマクシスに入社してよかったと思う点について教えて下さい。
出川様
コンサルタントの思考回路は非常に刺激的で、日々発見と学びにあふれているという点です。例えば、私自身はセンサーの仕組みとか、物理的な動きとか、計算式といった、非常に細かいことに思考が行きがちなのですが、コンサルタントは論理的な思考力が高く、物事の抽象度を高めて全体感を捉える能力に秀でている。彼らとの会話を通じて、個々のテクノロジーがお客様のビジネスにどう役立つのか頭の中で繋がります。これまでのキャリアではなかった視点や思考回路なので、その「なるほど!」と腑に落ちた瞬間がとても楽しいです。
今後のキャリア・候補者の方へメッセージ
EL
今後のキャリアについて教えて頂ければと思います。
出川様
まずは社内でのプレゼンスをより高め、成果として会社にフィードバックすることが第一だと思っています。長期でのキャリアについてはまだ考えてはいませんが、コンサルティング会社である程度の成果を上げられるようになれば、アカデミーの世界の改革や、人財の育成など、社会に貢献できる場の幅が広がっていくのではと考えています。
EL
一緒に働きたい方の人物像について教えて下さい。
出川様
幅広い専門知識が必要となるコンサルティングを多く手掛けていますので、もっと多くのアカデミー出身者が活躍できる場だと思います。個人的には、ソーシャルサイエンスや心理学の専門の方に参画いただくのが面白いのではないかと考えています。コンサルタントが組み立てた仮説を科学的な知識に基づいて実証できれば、サービスの質はより向上しますし、新しい視座やアイデアも生まれるでしょう。ご自身の強みを新しいフィールドで生かしたいとお考えの方と一緒に、取り組んでいけたらと思います。
EL
候補者の方へ一言お願い致します。
出川様
自ら挑戦したい事がある一方で、一人でやるには少し躊躇している、という方が仲間を見つけられる場だと思います。お客様とともに新しいサービスを創り出したり、プロジェクトとは別の活動として何かを極めたり、コミュニティを立ち上げたりと、自分にとって+1(プラスワン)の活動をしているメンバーは多数います。自分がどんな強みを持っているのか、何を成し得たいのかがはっきりしていれば、コンサルティング経験は問わない会社ですので、ぜひチャレンジしてみてください。
企業プロフィール
Profile
株式会社シグマクシス
この企業の詳細情報-
出川 雅士 様
デジタルフォース シェルパ データサイエンティスト
国内外の研究所で研究員を務めたのち、ITデータマイニング事業者を経てシグマクシスに入社。博士(理学)、フンボルト財団奨学生。ナノテクノロジー、生物物理、市場売上などの確率過程を含む時系列データの解析、予測モデル構築を得意とする。投稿論文がアメリカ物理学協会のVirtual Journal of Nanoscale Science and Technologyに選出された実績を持つ。コンサルティング業界におけるダイバーシティーを最大の武器とし、顧客のニーズに沿うコンサルティングを提供されている。