ボストンコンサルティンググループの案件事例詳細
Case Study_BCG
ボストンコンサルティンググループの
案件事例詳細
Case Study
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プロジェクトテーマ
外食チェーンA社の価格設定見直し。
(出典:「BCG経営コンセプト: 構造改革編 (東洋経済新報社/2016)」) -
概要
売上伸び悩みに苦しむ日本の外食チェーンAに対し、主力製品のプライシング戦略を見直し、マージン上昇を実現。
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背景
外食チェーンA社は競合他社がひしめく中で売上/利益の伸び悩みに苦しんでいた。
値下げの場合価格競争に巻き込まれ、また既存顧客の購入頻度や商品数増加は難しい状況。
唯一の策は価格上昇であったが、10年以上変えていない価格のため、値上げによる顧客離れが懸念された。 -
プロジェクトの進め方
1. 情報収集/分析
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ベンチマーク分析
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国内外競合の値付けや他業界での価格政策を分析
スポーツ観戦施設や空港等特殊立地の店舗での値段設定、エリア毎の価格設定、メニュー絞り込み、値上げ商品と値下げ商品の組み合わせ等の事例を確認。
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当初は“競合の価格は把握している”、”値上げはどんな状況でも難しい”というクライアント認識であったが、態度を軟化
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コスト構造分析
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既存商品の構成や品目別コスト構造を整理し、商品別/サイズ別/顧客別/チャネル別等
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複数切り口から分析し、結果、収益インパクトの大きい商品を特定
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消費者意向分析
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値上げ余地を探るためのPSM分析(Price Sensitivity Measurement、価格感受性測定法)を行い、WTP(Willingness to Pay)を調査
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結果、値段の上げ下げによるセグメント毎のアクション/影響を算出。許容価格は現行より高いことを確認まで実現。
結果、利益額を20%超向上。
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2. オプション検討
これまでの調査を踏まえ複数オプションを提示。実現難易度と利益インパクトの2つの観点より打ち手をプロット、優先順位付け。議論を重ねて、サイズ追加とサイズ毎の価格を刷新。
3. 実証実験
調査結果には自信あったが、消費者のリアルの反応を見るために複数店舗を選択し、実験を実施。その際一律ではなく、考えた価格(案)の積極/消極オプションでそれぞれ複数店舗で実験。
また、パイロット中には週単位で見直しをかけて、クレーム等の有無含めて確認、オペレーション上での懸念事項を確認/解決。4. 決定/展開
実証実験を経た結果、積極オプションで問題ないことが確認できたため、全店舗に展開。
結果、利益向上のみならず、難しいとされていた既存顧客の頻度向上、そして新規顧客獲得。主力商品Xのプライシング
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