銀行からコンサルタントへ転職
Post Date:
2020-02-20 / Update-date:
2023-05-30 /
Category:
金融コンサル特集
コンサルティング業界への転職支援をしていると、コンサルタントへの転職を考えている銀行員の方が多くいらっしゃいます。
本記事では、銀行員からコンサルタントに転職するメリットとコンサルティング業界で重宝される経験について解説していきます。
銀行からコンサルタントへ転職
コンサル業界への転職理由は人それぞれになりますが、主としてはキャリアアップを目指す内容が多くなっています。
その他にも、銀行の業務を続けていく中で、「このままで良いのか?」という疑問を持ち、コンサルタントとして新たな道を切り拓いていく方々は多くいらっしゃいます。
銀行出身の転職者の多くが口を揃えて、おっしゃるのが、前職で感じた「不安」とコンサル業界への「期待」です。
銀行業界には、まだまだ古い体制が残っている部分もあり、個人が適切に評価されていないと感じたり、ウェットな人間関係に疲れたと感じたりする場合もあるようです。
その結果、コンサルタントの自分の実力と成果によって評価が決まり、論理的な議論によって、業務を進める環境を求めて転職したという方も多く存在します。
銀行員からコンサル業界への転職するメリット
銀行員の転職先として今なぜコンサル業界が人気なのか、その理由とコンサル業界に転職するメリットについて紹介していきたいと思います。
新規事業案件に携われる機会と大きな裁量を持って働ける機会
いち銀行員として働いていると、銀行として新たに取り組む新規事業案件に携わったり、特に若い年次では自身で裁量を持って働いたりということはなかなか難しいですが、コンサル業界に転職することで、携われる領域や仕事をする上での裁量を広く持つことが可能となります。
かわりに業務を行う上でのプレッシャーも当然大きくなるわけですが、ビジネスパーソンとしての成長の機会も多く、やりがいや達成感を感じやすいというメリットがあります。
将来のキャリアの幅が広がる
コンサル業界へ転職することで将来のキャリアの幅を広げられるという点も転職希望者が多くなっている理由の一つです。
銀行員として働き続ける場合には社内での出世を目指していくというのが基本的なキャリアとなりますが、コンサル業界へ転職することでキャリアに幅を持たせることができます。
例えば、戦略系のコンサルティングファームであれば、その後のキャリアでは会社の経営企画担当を務めたり、スタートアップやベンチャーの重要ポジションを目指したりすることも可能です。
また、コンサル業で新たに培ったスキルを活かして自分で起業するという手段も出てきます。
銀行員として身に着けてきたスキルを活かしやすい
詳しくは本記事内で後述もしますが、銀行員として身に着けてきたスキルが活かせる、評価につながるという点もコンサル業界が転職先として人気の理由となります。
転職先で全くすべての仕事を一から覚えなおすと考えると気が引けてしまいますが、これまで銀行業務で培ったスキルを活かせると考えられると気が楽になるはずです。
以上のような理由があるために、銀行員のコンサル業界への転職は今人気となっているのです。
銀行員がコンサルティング業界で評価される経験・スキル
ここからは、銀行員として働いてきた経験・スキルがコンサルティング業界でどのように活かせるか、評価されるかという内容を紹介していきます。
企画経験
コンサルティングファームでは経営企画や業務企画、要件定義、海外進出の企画などの様々な企画経験が必要とされています。
転職先候補のコンサルティングファームによって評価される企画立案経験は異なってきます。例えば、戦略系コンサルであれば経営企画、IT系コンサルであればシステム企画や要件定義の経験などが活きてくるといえます。
また、海外進出の企画などであれば汎用性が高いため、いずれのコンサルティングファームであっても評価されやすい傾向にあります。
リスク管理経験
リーマンショック以降、金融機関ではリスク管理体制は強化されています。
そして、その金融機関に対して最新の各種リスク管理体制や手法を提供しているコンサルティングファームでもリスク管理経験のある人材の需要が高まっています。
そのため、クライアント企業の市場流動性リスクや資金流動性リスク、信用リスクなどを業務でアセスメントした経験があれば、その経験はコンサルティング業界でも活かすことができます。
例えば、M&A戦略や企業の再生支援、財務のアドバイザリーなど様々な場面での活用が期待できるでしょう。
コンプライアンス管理経験
リスク管理経験同様、コンプライアンス管理経験もコンサルティング業界では評価の対象となります。金融系のコンサルティングを行なっているファームではコンプライアンスに関するコンサルティングも行われます。
そうしたファームはコンプライアンスに関するセミナーやコンプライアンス体制の構築、社内監査制度の整備などのサービスを提供しているため、金融系のコンサルティングを扱うファームに転職することで、銀行業務でおこなってきたコンプライアンス業務のノウハウを活かすことができます。
IT経験
銀行での業務でIT系業務(基幹システムや業務システムの構築)をおこなっていたという経験がある場合には、その経験をIT系コンサルティングファームで活かすことが可能です。
設計や開発、特に要件定義などの上流工程を経験しているとよりコンサルタント業務を行う上で銀行業務経験が活きてくるでしょう。
仮に上流工程の経験がないとしても、コンサルティングファームによっては自社でシステム開発部隊を抱えている企業もあるのでよく事前に確認するとよいでしょう。
不良債権処理に携わった経験
事業再生系のコンサルティングファームでは、不良債権処理に携わった経験が高く評価されます。
企業の事業再生をおこなうにあたって、「銀行」という存在は非常に重要であり、その銀行が不良債権処理にあたって必要とする情報や業務の内容を知っているというのはコンサルタント業務上大きなアドバンテージとなります。
法人営業経験
法人営業でおこなう、資金貸付のための企業調査、事業承継のサポート、M&A/資産売却のサポートなどの経験はコンサルティング業界でも評価の対象となります。
例えば、M&A戦略を練る、財務アドバイスをおこなう、事業再生計画を立てるなどの法人営業経験は、コンサルティング業務においても役立つ場面があります。
グローバル案件に関わる経験
コンサル業界全体で、海外企業とのM&Aや海外進出といった、ボーダーレスな案件や海外現地チームとの合同案件も増加しております。そのような状況において、ファームはビジネスレベルでの英語力を持つ人材を求める傾向があります。
そのため、海外の金融機関との連携経験や、海外駐在員としての経験がある場合、コンサルタントとして、大きな案件に取り組む可能性が広がります。
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弊社では、必ずしも転職を前提としない、皆様のご希望に合わせたキャリア形成を支援させていただきます。転職は人生の大きな転換点であり、業務内容や年収、社風、社格、働き方、勤務地、待遇などご自身の思い描く未来のために譲れない軸があるかと思います。そうした思いを拝聴し、可能な限り実現できる選択肢を提示させていただくことが私たちの役割であると考えております。
コンサル業界への転職を決意したという方はもちろんのこと、まだ検討段階だという方、あるいは希望しつつも未経験で不安に感じているといった方も、ぜひ一度弊社にご相談ください。
まとめ
銀行員からの転職先としてコンサル業界は人気の業界となっています。コンサル業界では銀行員として働いてきた経験やスキルを活かすことができ、評価をされる場面も多いです。
コンサルティングファームによってそれぞれ特徴が異なるので、自分にあったタイプのファームを探し、ぜひ転職活動をトライしてみてください。
コンサルティング業界についてより詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧になるとより理解が深まるかと存じます。
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