クラウドコンサルティング、及びクラウドコンサルタントの役割
Post Date:
2020-06-12 / Update-date:
2021-05-26 /
Category:
サービス別特集 IT・デジタルコンサル特集
現在、様々な企業が業務効率化のためのデジタルトランスフォーメーション等の過程で、クラウド化を進めております。そのため、企業のクラウド移行についての計画策定、実行支援を行う「クラウドコンサルタント」が注目を集めています。今回は、クラウドコンサルタントはどのような仕事なのか、転職のために必要な条件について解説していきます。
クラウドコンサルティングとは
概要
現在、コンサル業界においては、企業のデジタルトランスフォーメーション支援をどのように行うのかということが、重要なテーマとなっています。
その中で、クラウドコンサルタントは、企業・業界ごとの、最適なクラウドサービス導入計画の策定、導入におけるリスク・ガバナンス・コンプライアンスへの対応、そして、クラウド移行・DX実行支援を行い、環境整備、標準化まで行っています。
クラウドコンサルタントは、このような一連のクラウド導入支援を通じて、クライアント企業の生産性の向上や新たな企業体制の構築を目指します。
クラウドコンサルタント が求められる理由
上記の状況下、足もとクラウドコンサルタント・エンジニアの需要は非常に高くなっています。
従来のオンプレミス(自社内に機器を設置しシステムの導入・運用を行うこと)に比べて、クラウドは初期費用が低く、スペックの制限がないため、拡張が簡単にできるなど企業にとって、多くのメリットが存在します。
そのため、企業は、業務のデジタル化とともに、クラウド上に基幹システムを構築する動きも広がっています。
しかし、クラウド導入のためには、業界や企業に最適なクラウドの選択、多角的な導入後の効果測定、セキュリティ対応の必要性があり、様々な条件をクリアするために、
クラウドコンサルタントが必要とされているのです。
クラウドコンサルタントになるメリット
需要が高く活躍の場が幅広く期待できる
クラウド市場の成長率が高い中、アメリカと比較すると日本は導入を検討している段階の企業も多く、今後の需要が高いことで、クラウドコンサルタントは幅広いプロジェクトに関われる機会があります。その中で各業界の知見を学んだり、クラウドに限定されないDX全体像等を学ぶことは、自身の成長や、より幅広い/深い業務への関わりに繋がります。
キャリアアップが可能
クラウドの浸透により、適正なコスト、且つ高い技術がなくともインフラシステムを構築できるようになり、従来のインフラ技術者の市場価値は低下していくと考えられています。
今後インフラ技術者が生き残っていくためには、クラウドプロバイダー側(Amazon、Microsoft、Google等)に移るか、従来のスキル・経験に加えてプラスアルファの武器(クライアントへの訴求力、新技術への順応力、マネジメント力、業務・アプリの知識、等)を身に着けていく必要があり、クラウドコンサルタントはその有力な選択肢になりうると思います。
クラウドコンサルタントは、クラウド移行の計画策定から、実行、効果測定までを幅広く行い、プロジェクト全体に上流の立場で参画できるため、上記のプラスアルファの武器を実際の案件の中で磨き上げていく事ができるのです。
また、コンサルタントとして昇進していくのも良いですが、社外のキャリアパスとして、IT業界や大手企業のI T 部門,大手SIerに転職する例がありますし収入アップも期待できます。
クラウドコンサルティングのプロジェクト事例
〜アクセンチュア社HPより(一部修正して抜粋)〜
米国食品加工業界D社
競争の激しい加工食品市場において、世界最大手の1つとして知られるD社は、成長の伸び悩みに直面していました。
そこで同社は、縮小を続ける市場でトップを争い、絶えず変化する顧客の期待に応えながらも次の成長フェーズに備えることを目指して、ITインフラの刷新とパブリッククラウドへの移行をベースとする、未来を見据えた変革プロセスを開始しました。
D社はアクセンチュアの支援のもと、合計200台のサーバー(50に及ぶSAPの複雑なワークロードを含む)を4カ月にも満たない期間でAWS(アマゾン ウェブ サービス)に移行しました。
オペレーショナルアジリティ(運用の俊敏性)の向上からビジネスプロセスの合理化にいたるまで、同社はパブリッククラウドの導入がもたらすさまざまなメリットを享受しています。また、ITサポートサービスの継続的な標準化・自動化によりインフラの設定時間が削減されたことで、これまで最大で数週間もの時間を要していたIT関連の課題解決を、わずか数時間にまで短縮できるようになりました。
〜PwCコンサルティング合同会社H Pより(一部修正して抜粋)〜
PBXのクラウド化サービスのアセスメント
PwCは、2017年5月より、PBX(構内電話交換機)のクラウド化に向けたアセスメントサービスの提供を開始しました。オンプレミス(自社運用)型からの移行を検討している企業に対し、現状調査、コスト試算、実行計画策定まで支援します。
昨今、テクノロジーの進歩やビジネスのボーダーレス化による環境変化に対応するため、企業はさまざまな場面でクラウドサービスを利用しています。
一方で、PBXの領域については、先行事例の少なさやステークホルダーの多さなどがネックとなり、クラウドサービスの積極活用が進んでいるとは言えません。当社は、PwCグローバルネットワークで蓄積する知見を活用し、クラウド型PBXの導入検討において課題となる、改善インパクトの定量的可視化、社内での合意形成、ベンダー評価、実現に向けたロードマップ策定まで一貫して支援します。
転職時に求められる要件
クラウドコンサルタントを目指される場合、やはりクラウドについての専門知識・経験があると有利になります。ただし、様々な分野においてシステム導入や運用の経験がある方は歓迎され、クラウド導入経験のない方でも、クラウドコンサルとして活躍出来るというポテンシャルがあると評価されれば採用に近づきます。
加え、コンサルタントとなるわけですし、単に技術/経験のみならず、クライアント企業の経営層への説明や説得、プロジェクトチームメンバーとの調整といった、コンサルタントとしての業務遂行のために必要なコミュニケーション能力や論理的思考力といったポテンシャルも求められます。
クラウドコンサルタントとしての募集の要件としては一例として以下のようなものがあります。
【転職に求められる経験一例】
・システムエンジニアとしての経験をされている方
・SaaS、Paas、IaaS等クラウドを活用したシステムの戦略立案・プランニング・提案経験
・監査法人のシステム監査部門の経験をされている方
・システムやセキュリティに関するリスク対応戦略を経営者へ提言を実施した経験
・海外拠点等を含むGlobalレベルでのシステム導入、展開経験
・大規模SIでのPM/PL経験
・ITコンサルティング経験がある方
ご参考〜アクセンチュアHPより〜
私たちは、クラウドビジネスを一緒に推進する仲間を求めています。
ただ実際には、「クラウド・コンサルタント」としての要件をすべて満たす人材というものはなかなかいないのも事実です。
そんな中、クラウドの技術スキルやコンサルタントとしての資質を持つ、ポテンシャルのある皆さんとアクセンチュアという環境のなかでともに切磋琢磨し、お客様のビジネスの成功に資するスキル・ケイパビリティを磨き上げ、成長していきたいと考えています。
まとめ
今回は、クラウドコンサルタントについての仕事、必要な要件について解説しました。上記にも記述しましたが、クラウド導入経験がない場合にも、ポテンシャルがあると評価されれば、採用の可能性があります。弊社では、コンサル転職のための選考対策を行っています。面談を通じて、クラウドコンサルティングの詳細や、転職のポイントについてご説明しています。ご興味がございましたら、お気軽に相談ください。
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