デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社|Analyticsチーム インタビュー
Post Date:
2022-12-01 /
Category:
女性, IT・デジタル, M&A,
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(以下、DTFA)、Analyticsチームのマネージングディレクター古賀様、橋本様、G様にインタビューの機会を頂戴し、DTFAにおける同部門の特徴、プロジェクト内容、求める人材像についてお話しいただきました。
ご経歴、DTFAに入社した理由について
EL
最初に皆様のご経歴、DTFAに入社された決め手をお聞かせください。
古賀様
新卒で入社した事業会社で業務改善やシステム導入に携わった後、DTFAに入社しました。当初は事業再編などの業務に関わり、その後にストラテジー部門に移って、システムやオペレーションに関わる業務に携わっていきました。M&Aが複雑化していく中で、システムやオペレーション関連の支援も強く求められるようになり、2021年6月にDigitalという部門が立ち上がり、部門長をしています。
前職は事業会社でコンサルティング業務に従事していたのですが、自社製品を持っている関係上、自分の思い描いていた姿と、最後に提案する内容にギャップが出ることが一定程度ありました。クライアント視点でフラットに物事を考えられる職種に就くためには、事業会社ではなくコンサルティング会社がベストだと考えました。また、事業会社では会計系の仕事もしていたため、より会計に近い仕事をしたいという想いからM&Aが良いのではと考え、DTFAを選びました。
橋本様
米国のDeloitteで監査・税務の経験を積み、DTFAのM&A Transactionで財務DDに従事していました。M&A案件への関与が多かったため、M&A先進国であるアメリカで数多くの案件を経験するために、アメリカの大手会計事務所のM&A Transactionに3年間勤めました。その後、2014年にDTFAのM&A Transactionに復職。2018年にDTFA内にAnalyticsチームを立ち上げることになり、Analyticsチームに移籍し、現在はチームのマネジメントや運営に携わっています。
元々M&Aには興味を持っており、アメリカのDeloitteに在籍していた時にもM&A Transactionへの異動を希望していました。しかし当時はマネージャークラス以上しか募集をしていなかったため、転職を考えるようになりました。転職先を探している時にDTFAから声をかけていただき、DTFAへ転職をしました。その後、一度DTFAを離れたのですが、離れたことで改めてDTFAのフラットの人間関係や、常に将来を見据えて新しいことにチャレンジするカルチャーの魅力を再認識し復職することを決めました。
G様
前職はスポーツ小売業界の事業会社で6年ほどスポーツマーケティングの仕事に従事していました。その会社ではマーケティング戦略やシステム戦略を考える部署におりました。2019年12月にDTFAに転職し、M&AのBDD(ビジネスデューデリジェンス)への参画や民間企業のDX戦略の策定、行政・自治体のPMOなどの案件に幅広く携わりました。
前職のスポーツマーケティングの仕事では、日本のスポーツシーンを盛り上げることを目標として、各種スポーツイベントの企画・運営、ライセンスの販売や広報戦略を推進していました。30歳を目前として、さらなる社会課題の解決をする能力を身につけることを目指し、DTFAのAnalyticsチームに入社することを決めました。前職で培ったデータ分析に紐づく、ビジネス展開・普及の知見を生かしつつ、業界横断で様々な課題に取り組めると考え、自分にとってチャレンジングな環境であるDTFAを選びました。DTFAには若手社員にも多くのチャンスをくれる環境があり、やりたいことに手を挙げればチャレンジさせてもらえるという点に魅力を感じましたね。
部門概要と特徴
EL
Analyticsチームについて教えてください。
橋本様
Analyticsチームは、約20名のデータサイエンティストやビジュアライゼーションスペシャリストなどのメンバーから構成されるチームです。M&Aやクライシス、イノベーションなど企業にとって重要な経営判断が必要となる局面で、様々なインダストリー・各領域のエキスパートと連携しながら、クライアントのビジネス課題をデータ分析によって解決に導くサービスを提供しています。スキルセットの例としては、データ処理やデータベース化、プログラミング、RPAといった幅広いIT領域で、機械学習や自然言語処理などの統計解析を得意としています。またAnalyticsチームの特徴として女性や日本国籍以外のメンバーの比率も多く、多様性に富んでいるところが挙げられます。
DTFAでは経営における重要局面での顧客接点においてアナリティクスを適用するため、経営層との距離も近く、会社の経営判断に直結する業務という部分が特徴だと考えています。またFA業界でもDTFAは規模が大きく、他社と比較すると案件の規模や件数も多いですね。
EL
グループ横断組織であるDeloitte Analyticsとグループ間連携し、一緒に案件に取り組むことはあるのでしょうか。
橋本様
採用面でも横連携しておりますし、個別の案件においても連携することはあります。Deloitte AnalyticsにはR&Dチーム、コンサルティングを提供するチーム、そして監査業務メインのAudit Analyticsチームがありますが、その中でR&Dのチームが発信するリリースなどを見て、情報共有頂いたり、またコンサルティングを提供しているチームとコラボして進めている案件などもありますね。
主なプロジェクトについて
EL
これまで経験されたプロジェクトについて教えてください。
G様
クライアントである事業会社の新規事業の営業戦略を策定するというプロジェクトに携わりました。国内マーケットのニーズ調査を踏まえた営業戦略のPMO補佐として、国内の類似技術の調査に加え、海外マーケットの変遷の調査によるタイムカプセル分析などを行いました。
またクライアントである事業会社の置かれている市場環境や競合環境を踏まえて、中期経営計画の蓋然性に対する評価を行うプロジェクトに携わっています。上流の経営の観点と下流の現場やシステム環境を踏まえて、最適なDX戦略の策定および推進のご支援を継続的に行っています。
DTFAで働く魅力について
EL
DTFAで働くことの魅力について教えてください。
橋本様
M&Aやクライシスといった会社にとって重要な局面でクライアントをサポートできるという部分は大きな魅力だと思っています。またDTFAは業務の幅もかなり広く、いろいろな領域のエキスパートが集まっているので、自分の専門領域以外でもいろいろな知識を吸収することが可能です。そのほかにも、スポーツビジネスやホテル・不動産などDTFA独自の顧客網があり、他のコンサルティングファームでは経験できないビジネスのデータ分析を実施できる点も魅力の一つだと感じています。さらにAnalyticsチームの特徴として、マネージャークラス以上のメンバーはかなり専門性が高い人が集まっており、そういう人たちの下で様々な技術や手法を学べるというのも非常に魅力的な部分です。
G様
私が感じるDTFAの魅力は大きく分けて2つあります。1つ目は、成長できる環境が整っているということです。私は事業会社からコンサル未経験で転職してきましたが、私のような人間でも積極的な姿勢を見せていればチャンスをもらえるというのは非常にありがたい環境だと感じています。2つ目は、ユニークな同僚に気軽にアクセスできる点です。DTFA内部はもちろんですが、デロイトトーマツグループ内のリスクアドバイザリーやコンサルティングの専門家にも気軽にアクセスでき、グローバルのファームとのやりとりも気軽にできます。高い専門性を持った先輩方から多くのことを学ぶことができるのもDTFAの魅力の一つです。
ワークライフバランスや制度面での働きやすさについて教えてください。
古賀様
会社としてもワークライフバランスをしっかり取ることを強く推し進めています。プライベートが充実していなければ仕事も充実しませんし、仕事が充実していなければプライベートも充実させられないと思っています。そのため、メンバーの労働時間はしっかり管理しています。また現在はリモートでの勤務が多くなってきているので、なるべくチームメンバーがコミュニケーションを取れるように会社としてサークル活動が推奨されるなど、コミュニケーションを取る機会を増やす取り組みを積極的に推進しています。
また最近では男性でも育児休暇の相談を受けることが多く、会社としても育児休暇を取ることを推奨していますね。実際に育児休暇を取得していた男性メンバーも在籍しています。
EL
女性目線で働きやすさを感じていることがあったら教えてください。
橋本様
私自身は産休・育休を取って復職した時に、元々のポジションにスムーズに戻ることができました。休職中にも会社からの手厚いサポートを受けられましたし、復職後もフレックス制度や時差勤務の制度、ベビーシッター補助などのサポートを受けることができました。女性の働きやすさというよりも、働いているお父さんやお母さんにとっては良い環境が整っているのではないかと感じています。
今後のAnalyticsチームの展望について
EL
今後のチームの方向性について教えてください。
古賀様
2021年6月にDigitalという部門が立ち上がり、そのタイミングでAnalyticsチームと一緒になりました。当初はサブチームのような形で、DigitalとAnalyticsは少し離れていたのですが、現在は一体となって業務を行っています。 その理由としては、データの分析だけをするだけでは不十分で、ビジネスとしてどのように展開していくのかということまで考えていくことで、より幅広いサービスが提供できるようになり、お互いが必要とされる関係になったからだと思います。今後は、さらにクライアントのニーズにしっかりとマッチするような体制を整えていくことを目指していやっていこうと考えています。
橋本様
現在のAnalyticsチームは技術者寄りのメンバーの方が多いのですが、不足しているピースを補うべく採用を積極的に進め、Analyticsチーム発のコンサルティング案件をE2Eで提供できる体制を構築し、サービスを提供できる範囲を広げていきたいと考えています。また外部パートナーとの連携などによる新しいビジネスモデルの構築や新規ソリューションの開発にも積極的に取り組んでいく予定です。
求める人物像について
EL
求める人材像、一緒に働きたいと思う人物像を教えてください。
古賀様
我々のチームはまだまだ伸ばせる余地がたくさんあると思っているので、クライアントにとって有意義なサービスを提供するために新しいものを一緒に作り出せる人を求めています。また我々のビジネスは重要な社会問題に対してサービスを提供することが多いですし、クライアントの重要な局面に立ち会う機会も多いので、お客さまにしっかりと寄り添える人と一緒に働いていきたいと思います。
橋本様
継続的に学び続ける姿勢というのも大事ですが、実務においては最新の高度な技術や手法を突きつめるよりも、様々なビジネスシーンにおいて何がクライアントにとって最善なのかを考えることができる方であればDTFAにフィットするのでないかと思います。またチームでの作業が多いため、自分の責任範囲を限定せずに積極的に責任範囲を広げていけるような方と一緒に仕事がしたいですね。
G様
スキルや専門性はもちろん重要ですが、それよりも学び続ける姿勢が重要だと思っています。また受け身ではなく、自分からアクションを起こしていく積極性を持っている人にジョインして欲しいです。マインド面では、リーダーシップだけではなく、アントレプレナーシップ(ゼロから新たな価値を生み出し、事業を起こそうとする「起業家精神」)なども非常に重要だと考えています。まだ出来たばかりのチームなので、アグレッシブな人と一緒に働きたいですね。
転職希望者へのメッセージ
EL
最後に、転職を検討されている方向けに一言ずついただけますか。
古賀様
年齢や役職に関係なく、自分のやりたいことを持っている人が活躍できる環境ですので、積極的に考えや意見を発信していって欲しいなと思っています。また、我々は一人で動くというよりもチームで仲間と一緒に動くことが多いです。個人のスキルを高めることも重要ですが、チームワークを大切にできる人を求めています。ぜひ我々と一緒に働きましょう。
橋本様
DTFAは業務の幅も広く、各領域のエキスパートが集まっているため、自分の専門以外の領域においても知識を吸収することができます。また職位問わず意見や提案を受け止めてくれる風通しの良い職場なので、積極的にアクションをとっているとそれをサポートしてくれる環境です。ぜひ我々と一緒に成長していきましょう。
G様
DTFAは研修が充実していたり、教材なども豊富にあったりするので勉強する環境も整っています。外部の研修に参加するためのサポートも受けられますし、英語が苦手な方に向けて英語を勉強できる仕組みも用意されています。そのため、DTFAを活用して自分のキャリアを伸ばすことも可能です。もっと自分自身を成長させたいと考えている人は、ぜひDTFAを検討して欲しいなと思います。
EL
ありがとうございました。
企業プロフィール
Profile
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
この企業の詳細情報-
古賀 敬浩 様
Digital統括 マネージングディレクター
日系企業にて業務改善コンサルティング、およびIT導入支援に従事し、2012年にデロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。 ITデューデリジェンス、オペレーショナルデューデリジェンス、PMI業務など、IT・オペレーションに関連するM&Aアドバイザリー業務を担当しており、特に大型プロジェクトのPMOなど短期間でのプロジェクトの垂直立ち上げに豊富な経験を有する。 また、M&Aライフサイクルにおける様々なインダストリーやビジネス課題に応じたAnalytics業務も提供している。
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橋本 久見 様
シニアヴァイスプレジデント
米国デロイト・トウシュLLPにて税務および会計監査業務を経て、監査法人トーマツ コーポレートファイナンス部(現 DTFA)に移籍。主にクロスボーダー案件のデューデリジェンス、PMI支援等、M&Aに係わる様々なアドバイザリー業務に従事。2011年からは米国大手アドバイザリーファームにて、主に日本企業による米国企業投資に関わるデューデリジェンス業務、また現地窓口として様々なM&Aアドバイザリー業務を行う。2014年にDTFAに復帰後、2018年よりアナリティクス業務に従事している。
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G 様
シニアアナリスト
大学の理学部物理学科を卒業ののち、大手国内スポーツ用品小売企業を経て、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社に入社。 コンシューマー・ビジネス、製造業、観光業、不動産業、スポーツなどの多岐にわたる業界に、新規事業戦略、マーケティング戦略、アナリティクスを活用した事業計画立案支援、産学連携など幅広い領域の案件に従事。新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた需要予測などの提供実績も保有している。