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企業インタビュー 詳細

Special Interview

PwCコンサルティング合同会社|Technology Advisory Serviceチーム|福田様

Post Date2023-03-23 /
CategoryIT・デジタル, 外資系,

PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)、Technology Digital Consulting事業部 Technology Advisory Service(以下、TAS)の福田様にインタビューの機会を頂戴し、PwCコンサルティングにおける同部門の特徴、プロジェクト内容、求める人材像についてお話し頂きました。

ご経歴について

EL

福田様のご経歴をお伺いできますでしょうか。

福田様

新卒でメーカーに就職し、情報システム部門のSEとして業務を行っていました。その後、外資系コンサルティングファームに転職し、コンサルタントとしてのキャリアをスタートさせました。PwCコンサルティングではパートナーとしてTASをリードしています。

EL

コンサルタントとしてのキャリアについてお伺いしても良いでしょうか。

福田様

コンサルティングファームに入った当初はERPコンサルタントとして、販売管理や調達など、モジュールベースで業務の範囲を広げていきました。ERP導入という比較的大きなプロジェクトを経験したことで、大規模プロジェクトを管理するスキルが身に付き、これを武器に金融機関の再編プロジェクトにも携わりました。その後、主にデューデリジェンスやPMIの業務を担当したのですが、M&A業務を通じてベンチャーなど最先端企業への投資に関わる中で、先端テクノロジーに触れることもできました。このようにして、コンサルティングの領域を広げていき、現在はDXに関するアドバイザリー業務を担当しています。

TAS(Technology Advisory Service)について

EL

所属されているTAS部門について教えてください。

福田様

PwCコンサルティングの組織再編当時からテクノロジーチームというものがあり、その歴史を引き継いでいるのがTASです。CxOのアジェンダをテクノロジーで解決していく部門ですが、大きく5つのカテゴリーに分かれてサービスを提供しています。現在は230名ほどのメンバーが在籍しており、PwCコンサルティングの中心を担う部門に成長しています。

5つのカテゴリーは具体的には、①Digital & IT Governance、②IT & Data Modernization、③New Technology & Architecture、④Business Agility、⑤Tech Lead Business Buildingというオファリングチームに分かれています。

EL

オファリングチームに職員の方はどのように関わっているのでしょうか。

福田様

マネージャー以上はクライアントへの提案活動を行っているので、5つのサービスのいずれかに参加するという体制になっています。メンバーは現場のプロジェクトアサインが主になることが多いのですが、その中で時間を確保して興味があるチームに参加してもらっています。

EL

テクノロジーに関するコンサルティングについては、どういった業務範囲を対象としていますか。

福田様

PwCコンサルティングのTASの特長の1つはシステム導入だけを進めていくPMOの優先度を基本的に下げていることです。構想立案から関わっているプロジェクトの後続の工程でPMOを行うケースはありますが、私たちはクライアントのトランスフォーメーションをテクノロジーで実現することを追い求めており、「本来のコンサルティングサービスを提供する」という部分で勝負をしたいと考えています。それは、コンサルタントとしての成長にもつながります。

プロジェクト事例について

EL

具体的なプロジェクト事例を教えてください。

福田様

現在、私がメインで担当しているのが自動車業界におけるDX化の推進です。単に自動車を販売するだけではなく、車載インフォテインメントシステムと呼ばれている車内で快適に過ごすためのサービスに力を入れています。コネクテッドサービスとも呼ばれますが、コネクテッドサービスの企画・立案やサポート体制の業務設計、システムプラットフォームの構築・導入などを支援しています。自動車業界だけに限らず、さまざまな業界のデジタル化を裏で支え、システム導入だけにとどまらないコンサルティングサービスを提供しています。

EL

今お話しいただいたような案件はどのようにして獲得しているのでしょうか。

福田様

PwCコンサルティングに、新しいサービス部門ができるタイミングで相談を受けました。PwCには152カ国に及ぶグローバルネットワークがありますが、PwC USが過去に同じような事例に携わっていたため、その実績に基づいて具体的な提案をすることができ、コンペに勝って受注することができました。本プロジェクトは数年にわたる長期的なプロジェクトなのですが、参画しているメンバーのアサインメントについては長期化しないように工夫しており、本人のキャリアの志向に合わせてローテーションさせています。

PwCコンサルティングで働く魅力について

EL

PwCコンサルティングで働く魅力を教えてください。

福田様

スピード感を持って成長できる点が魅力です。大規模プロジェクトによる大きな環境の変化が短いサイクルでめぐってくるというのは一般的に考えにくいかもしれませんが、PwCコンサルティングでは早くて3カ月に1回のペースで新しいプロジェクトに参画することができます。ものすごく早いサイクルで経験を積むことができるので、自分自身の成長につながりますし、そういったところに働きがいを感じている人も多いようです。

EL

短期間でキャッチアップしていくことの難しさはあると思いますが、会社としてそれをサポートする体制などはありますか?

福田様

会社が大きくなっていくにつれて、職員へのサポート体制もより充実してきたと感じています。ソリューションが広範囲に整備されており、クライアントの要望に合わせて効率的なサービス提供ができるようになっています。またナレッジデータベースも充実しており、さまざまな分野でPwCのグローバルなネットワークが活用できるようになったと思います。

EL

コンサル未経験の方が入社された際には、会社としてどのようなフォローを行っていますか?

福田様

PwCコンサルティング全体としてコンサルティングの基礎研修プログラムが準備されています。それだけではなくTASでもL&Dチーム(人材開発チーム)を立ち上げ、入社していくつかプロジェクトを経験した後に改めてコンサルティングスキルを学ぶためのコンテンツを整備しています。具体的には、課題を構造化するためのロジカルシンキングを改めて勉強する機会などを設けています。

当社では、就業時間の年間5パーセントはエディケーションのために使うというKPIを定めていますので、オファリング活動や、学びの時間としてコンサルのコア研修やe-Learningに時間を使っても大丈夫です。積極的に学びの時間を確保してもらうような仕組みを整えています。

EL

プロジェクトのアサインの仕方について教えてください。

福田様

当社にはデマンドマネジメントチームと呼ばれるアサインを管理する組織があり、組織ごとに担当者が決まっています。その担当者と部門のリーダー陣が協議して最適なアサイン先を決定しています。なるべく各メンバーの希望に沿えるような工夫をしており、本人の意思確認を行いながらプロジェクトにアサインをしていきます。

EL

プロジェクトに長く関わっていると組織が硬直化してしまい、なかなか他のクライアントや案件に行けなくなってしまうというお話も聞くことがありますが、貴社ではいかがでしょうか。

福田様

それに関しては常にアンテナを張っており、社内で徹底的なチェックを行っています。もし長期間同じプロジェクトに関わっているメンバーがいた場合、関係者との調整を行いキャリア形成に最適なアサイン先を検討するようにしています。当社では1年以上にわたって同じプロジェクトにアサインされているメンバーを一覧化してチェックしているので、その部分は安心していただければと思います。

EL

貴社は他部署とのコラボレーションが盛んな印象がありますが、コラボレーションを促進するための取り組みなどはありますか?

福田様

他部署とのコラボレーションを推進するために、コラボレーションをして上げた実績に関しては単独で上げた実績よりも評価される仕組みがあります。カルチャーだけでなく制度面でも後押しをすることで、グループ内のさまざまな方とお仕事をする機会があります。

EL

貴社は「優しいコンサル」というキャッチコピーを打ち出していますが、特徴的な社内の体制などはありますか?

福田様

ハラスメントに関しては社内体制を含めて、徹底的に対処しています。どれだけ高いパフォーマンスをしていてもハラスメントと疑われるような行動が少しでも発覚したら、決して見過ごすことはない仕組みになっています。口だけではなく、会社の仕組みとしてそのような体制が整っているので文化としても根付いてきていると感じています。

求める人物像について

EL

PwC、並びにTASが求める人物像について教えてください。

福田様

PwCはコラボレーションを大切にしていますので、チームワークを重要視できる人材を求めています。TASはテクノロジーチームですので、アプリでもインフラでも何か一つテクノロジーの領域で得意分野を持っている人にジョインしてほしいですね。最近ではクロスインダストリーチームという組織をTASでも立ち上げたので、特定の業界に高い専門性を持っている人材も歓迎しています。

また、TASでは、ビジネスを成功させるためにどのようなアーキテクチャが必要なのかということを考える場面が非常に多いです。そのため、俯瞰して物事を捉えられる人材が欲しいと考えています。ネットワークに強みを持っている方であったとしても、サーバーやアプリケーションの知識なども必要になってきますので、好奇心を持って新しい分野の知識に素早くキャッチアップできるスキルも必要ですね。

EL

グローバルネットワークがあるということで、グローバル案件などで英語を使う機会はありますでしょうか?

福田様

英語力のある方にご活用いただく機会があります。例えば、当社はサブスクリプションサービスを構築するソリューションを持っているのですが、PwCインドやPwC USにも担当チームがあります。日本企業からサブスクリプションサービスを海外展開したいという依頼を受けた場合は、私たちだけでなくグローバルのPwCネットワークを活用してデリバリーする機会が多くあります。

今後のTASの方向性について

EL

今後のTASの方向性について教えてください。

福田様

TASはPwCコンサルティングにおいて、テクノロジー関連のコンサルティングサービスの中心的存在の部署なので、まだまだ成長していかなければならないと思っています。そのためにも、今ある5つのサービスを発展させていくことが必要です。またTASでは、現在提供しているサービス以外にも毎年のように新しいサービスを検討しています。将来に必要なものは何なのかという研究をしつつ、必要なものに関しては会社に投資してもらうように申請を上げています。私が担当しているBusiness Agilityのチームは企業の収益に直結するようなテクノロジーサービスをテーマに掲げていますが、その部分をさらに加速させていきたいと考えています。現在TASには230名ほどのコンサルタントが在籍していますが、近い将来には倍の規模まで成長させていきたいと考えています。

候補者の方へのメッセージ

EL

最後に、候補者へ一言お願いします。

福田様

PwCコンサルティングは自分の成長を実感し、自己実現ができる環境だと考えています。当社に興味を持っていただき、お話を聞きに来てください。PwCコンサルティングの良さをさらに理解していただけると思います。ぜひ、積極的にチャレンジしてみてください。

企業プロフィール

Profile

PwCコンサルティング合同会社

この企業の詳細情報
  • 福田 健 様

    パートナー

    PwCコンサルティング合同会社テクノロジー&デジタルコンサルティング部門所属、IT戦略立案から実行支援まで多岐にわたるプロジェクト経験を有している。 M&AにおけるITデューデリジェンスおよびIT PMI支援を専門領域としている他に、直近では、MaaSプラットフォーム構想立案、コネクテッドサービス企画立案および導入などのサブスクリプションビジネスモデルのアドバイザリー支援業務を推進。 加えて、商社、自動車、ハイテク、素材製造業、精密機械、情報機器等の各種製造業、ガス、重電、食品、医薬品製造業等の業界において、販売物流・購買改革、在庫削減などのSCM領域、営業改革などのCRM領域、管理会計、IFRS対応などの会計領域のコンサルティングを、業務改革構想立案からその実行施策となるITの導入まで一貫して従事。

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