戦略コンサルと総合コンサルの違い|役割や仕事内容での違いを解説
Post Date:
2024-03-01 / Update-date:
2024-04-29 /
Category:
キャリア・働き方特集 選考対策特集
企業が事業を行う上で、中核を担っている戦略コンサルと総合コンサルですが、その役割や仕事内容など様々な面で大きく違いがあります。
本記事では、それぞれの役割を初め、仕事内容や得られる経験・スキルなどの違いを詳しく解説していきます。
戦略コンサルと総合コンサルへの転職をご検討の方は是非本記事をご参考ください。
- 役割から見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
- 仕事内容から見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
- 得られるスキルから見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
- 面接手法から見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
- 年収内容から見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
- キャリアパスから見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
- まとめ
役割から見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
戦略コンサルと総合コンサルは、どちらもクライアントの課題を解決するという共通点がありますが、支援をするスコープが大きく異なります。
ここでは、役割から見る戦略コンサルと総合コンサルの違いを解説します。
戦略コンサルの役割
戦略コンサルの役割は、クライアントの経営層が抱える問題を解決することです。
基本的には、経営層が対象となり、より経営に近い課題を解決をしていきます。そのため、中長期的な戦略立案や事業計画、マーケティング戦略、新規事業の立案などのコンサルティングを提供することが主な役割です。
▶︎参考記事:戦略コンサルタントとは?具体的な業務内容や必要なスキル、転職する際の注意点についても解説!!
総合コンサルの役割
総合コンサルの役割は、戦略立案などの上流工程から実行支援などの下流工程まで企業を包括的に支援することです。
戦略コンサルは、経営層にスコープしてコンサルティングを提供します。一方で、総合コンサルは経営層以外の役職とも関わりながらコンサルティングを提供します。
支援する内容は、戦略コンサルのような、戦略立案から人事戦略、ITシステムの導入、オペレーション改善など多岐に渡ります。
仕事内容から見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
戦略コンサルと総合コンサルは、役割の違いから必然的に仕事内容も異なってきます。
ここでは、仕事内容から見る戦略コンサルと総合コンサルの違いを解説します。
戦略コンサルの仕事内容
戦略コンサルの仕事内容は、調査や分析をして企業の経営課題を特定し、どのように課題を解決していくのかといった解決方法を提案することです。
クライアントの業界や経営課題は、多岐に渡ります。そのため、まずはクライアント企業の解題がどこにあるのかを調査し分析を行います。
上記の分析結果から、下記のような観点から事業戦略と事業計画を立案していきます。
- マーケティング戦略
- 営業戦略
- ブランド戦略
- 新規事業立案 など
ただ、戦略コンサルは戦略を立案するだけではなく、実行の支援も行います。もちろん中心となるのはクライアント企業ですが、戦略コンサルはプロジェクトを成功に導くための中心的な役割を果たすと言えるでしょう。
また、戦略コンサルは経営層がクライアントであり、コンサルティングのスコープは、経営課題となります。そのため、戦略コンサルの提案内容が、企業の経営を左右するので、難易度が非常に高い仕事だけではなく、大きな責任を伴う仕事であると言えます。
だからこそ、プロジェクトを成功させたり、課題を解決できた時に企業に与える影響が大きく、大きな達成感を感じやすいと言えるでしょう。
総合コンサルの仕事内容
総合コンサルの仕事内容は、全社戦略、業務オペレーション改善、システム構築、人材育成、グローバル戦略といったような多岐に渡る仕事内容となっています。
実際のプロジェクトでは、クライアントからの依頼に合わせて適任者であるメンバーをアサインして1つのチームを組みます。その後、分析や調査から課題を特定し、戦略立案をします。総合コンサルでは、総合的な支援をするので、戦略コンサルと比べてプロジェクトが大規模になる場合が多いです。そのため、幅広い専門家が集まりチームでプロジェクトを遂行していきます。
そういった背景から、プロジェクトに関わるステークホルダーも非常に多くなることも特徴と言えます。
得られるスキルから見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
戦略コンサルと総合コンサル、どちらもコンサルティングの基礎スキルや素養は身につけることができます。
ただ、戦略コンサルと総合コンサルでは得られる経験やスキルに多少の違いが出てきます。ここでは、得られるスキルや経験について解説します。
戦略コンサルが得られるスキルや経験
戦略コンサルは、より上流の経営に関わる知識やスキル、経験が得られます。
先述した通り、戦略コンサルは経営層や経営課題にスコープをしてコンサルティングを提供します。経営課題を解決するには、もちろん経営に関する知識が必要になります。また、新規事業や新規市場への参入なども行うので、マーケティングに関する知識や分析力なども非常に重要と言えるでしょう。
そのため、経営に近いポジションに必要なスキルや、1つの企業を大きく動かすといった経験を得られます。
総合コンサルが得られるスキルや経験
総合コンサルは、知識の幅を大きく広げることができます。
総合コンサルは、経営に近い上流工程から下流の工程まで幅広くコンサルティングを行うので、さまざまな専門家とプロジェクトを進めて行くことになります。そのため、多くの専門家と関わることで、自分の専門外の領域まで関わることができます。
また、総合コンサルでは案件の規模も大きく、グローバルな案件になる可能性もあります。そのため、海外のクライアントやチームとも関わることもあり、よりコミュニケーション能力の向上にもつながるでしょう。
面接手法から見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
総合コンサルでは、通常の面接も行われるのに対して、戦略コンサルでは基本的に「ケース面接」を行うことが多い傾向にあります。
ケース面接とは、実際のビジネス状況を模したシナリオが提示され、応募者はそのシナリオに基づいて問題を分析し、解決策を提案するといったものです。ケース面接では、論理的思考や問題解決能力、分析能力などが重点的に見られます。
通常の面接とは大きく違った手法なので、慣れていないと突破は難しいため、入念な対策に取り組む必要があると言えるでしょう。
年収内容から見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
戦略コンサルと総合コンサルは、どちらも高年収となりますが、戦略コンサルの方が年収が高くなる傾向にあります。
下記ように、マネージャーやシニアマネージャーの年収を比較すると戦略コンサルの方が、数百万円ほど高い傾向にあるのがわかるでしょう。ただ、年収はファームにもよりけりではあるので、あくまでも目安となります。
総合コンサルタントの年収
役職 | 年齢 | 給与 | コンサル歴 |
コンサルタント | 22~35歳 | 400万~900万円 | 0~7年 |
マネージャー | 27歳~ | 900万~1400万円 | 2年~ |
シニアマネージャー | 30歳~ | 1400万~1900万円 | 5年~ |
パートナー | 実績による | 2000万円~ | 実績による |
戦略コンサルタントの年収
役職 | 年齢 | 給与 | コンサル歴 |
アナリスト | 22~27歳 | 400万~900万円 | 0~3年 |
コンサルタント | 25~34歳 | 900万~1300万円 | 3~5年 |
マネージャー | 32歳~ | 1300万~2000万円 | 5年~ |
シニアマネージャー | 34歳~ | ~2500万円 | 7年~ |
パートナー | 実績による | 3000万円~ | 実績による |
▶︎参考記事:戦略コンサルタントの役職別の年収・ファーム別の企業年収まで解説!!
▶︎参考記事:総合コンサルティングファームとは?仕事内容や魅力を徹底解説!!
キャリアパスから見る戦略コンサルと総合コンサルの違い
戦略コンサルタントと総合コンサルタントは、経営戦略の立案、その業務の推進など、経営課題解決へ向けた経験の中で得た知識やスキルが担保されているので、幅広いキャリアパスが見込めます。
例えば、事業会社への転職であれば、大手の事業会社で事業開発や経営企画などに携わりながら経営幹部への転身が挙げられます。
上記のように、知識やスキルのある戦略コンサルや総合コンサルであれば、即戦力になる人材として高評価を受け、高待遇で迎えてもらえる可能性が高いと言えます。
まとめ
本記事では戦略コンサルと総合コンサルの違いについて詳しく解説しました。
現代の経営社会では欠かせない存在となっている戦略コンサルと総合コンサルですが、その役割や仕事内容など、様々な面で異なる部分が多くあります。
上記のことから、本記事を参考にどちらのコンサルが自分に合っているかを確認し、転職活動を行う必要があります。また、一人でのコンサルへの転職に不安を抱えている方は、是非弊社エグゼクティブリンクのご活用もご検討ください。
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