ITコンサルタントに転職する際の注意点と転職者の生の声を紹介
Post Date:
2019-12-12 / Update-date:
2023-03-04 /
Category:
IT・デジタルコンサル特集
- ITコンサルの種類
- ITコンサルへ転職する際の応募資格
- ITコンサルへ転職する際の難易度
- ITコンサルへの転職に失敗してしまう注意点
- ITコンサルへの転職成功事例
- ITコンサルへの転職を成功させるポイント
- ITコンサルに転職する志望理由例
- ITコンサルへ転職した人の声
- ITコンサルの求人情報
- まとめ
- 関連記事一覧
ITコンサルの種類
ITコンサルタントを募集しているコンサルティングファームは多岐に渡りますが、代表的なところでは、「総合コンサルティングファーム」「ITコンサルティングファーム」「戦略コンサルティングファーム」などが挙げられます。
なおITコンサルタントにも幅広い種類があり、入社するファームや募集ポジションによって業務内容は大きく異なります。例えばIT戦略に近いものや、逆に設計開発に近いもの、先端技術に重きを置いたものなど様々です。ご自身の希望する働き方に合わせて転職先を吟味していくことが重要です。
ITコンサルへ転職する際の応募資格
応募資格の中でも特に学歴について、大手総合コンサルティングファームや戦略コンサルティングファームの場合、大卒以上が条件であることが多いです。特に戦略コンサルティングファームの場合は少数精鋭であり、在籍者の多くが高学歴という印象です。
一方で、一部の独立系のITコンサルティングファームや大手コンサルティングファームの部隊には学歴はそこまで重視しないところもあり、豊富な開発経験やPM(プロジェクトマネジメント)経験等があれば積極的に採用するケースもあります。その理由の1つに、IT業界においては業務経験が重視されるということが挙げられます。豊富な経験があれば、十分にコンサルタントになるチャンスがあります。
ITコンサルへ転職する際の難易度
ここでは、IT人材の需要が高まっているとはいえ、ITコンサルタントに転職するのは容易いことではないということを強調させていただきます。
特にSEからITコンサルタントに転職する場合、「SEとしての優秀さ」と「ITコンサルタントとしての優秀さ」の違いをよく整理しないままに転職活動を進めてしまい、なかなかうまくいかないというケースが多くあります。ITコンサルタントはあくまで「コンサルタント」であり、論理的思考力やコミュニケーション力といったコンサルタント適性がとても重要です。しかしながら、SEとして積み上げてきた経験からどうしてもIT面の優秀さを強くアピールしてしまう方も多く、そうした方はITコンサルタント適性がないと判断されてしまいます。
こうした背景からも、経歴やスキルに甘んじずに“ITコンサルタントになるための”対策を取ることが重要と言えるでしょう。
ITコンサルへの転職に失敗してしまう注意点
ITコンサルへの転職での失敗例の多くは、情報不足や対策不足です。コンサルへの転職ではコンサル特有の意識すべきポイントが多数あります。前提の認識が間違っているとどのファームからも評価されません。そのため、例えば新卒の頃と同じ要領で書類を書き面接に臨むと、一切内定が貰えないという事態にもなりかねません。そうした事態を防ぐためにも、事前の情報収集と対策は必須です。
ここでは失敗例をいくつかご紹介します。
自身の経歴・経験と親和性の高くないポジションを志望してしまう
同じコンサルティングファームであっても、経歴にフィットするポジション、しないポジションがあります。中には、転職エージェントのみが抱えている非公開求人も存在します。豊富な選択肢があった方が良い選択をできる可能性は上がります。
SEとITコンサルの違いを理解せずに採用プロセスに進んでしまう
前節で申し上げたように、この両者の違いを理解せずに書類を書いたり面接に臨んだりしてしまうと、選考に通るのはなかなか難しいです。多くの場合面接官もITコンサルタントであるため、ITコンサルタントに刺さる話をするような意識が大切です。
志望動機を考えられていない
なぜそのファーム・ポジションでなければならないのかという点をしっかりと練って伝えることで、転職の必然性が伝わり、入社後に活躍するイメージを持ってもらうことができます。また、熱意も伝わります。
企業分析・業界分析ができていない
志望動機などを考える際、背景となる企業・業界への理解度が不十分であると、面接官にそれが伝わってしまいます。リサーチ力はコンサルタントの最重要スキルの1つであるため、ここは疎かにできません。
また、転職することはできたが想像していた働き方と違った、というケースもあります。特に経歴に合わせて入社しやすいポジションを選ぶことを優先しすぎる場合などに起こりやすいかもしれません。つまり、入りやすさと条件とのバランスが重要になります。入社後のギャップを防ぐためには、入社前にOBやエージェントから情報を仕入れ、働くイメージを具体化させておくことが重要です。
最後に、試しのつもりで志望度の高いファームに応募してしまうのもハイリスクです。選考に一度落ちてしまうと、そこから1年あるいはそれ以上の期間再応募できないファームも多く、2回目の際もファームへの印象はあまり良くないでしょう。受かれば御の字程度の心持ちで挑戦してしまうと、対策してから再挑戦したくてもできない状況になりかねません。
ITコンサルへの転職成功事例
転職体験談を2件ご紹介させていただきます。
ITコンサルへの転職を成功させるポイント
満足のいく転職にするためには、当たり前のことかもしれませんが、転職の軸をしっかりと持つこと、そして十分な情報収集と対策を行うことがとても大切です。
前者について、転職は言うなれば膨大な選択肢の中から絞り込みを行っていく作業です。転職活動を行っていくと膨大な情報が入ってきて、何を優先すべきかわからなくなることも多いです。そこで転職を始める際には、何のために転職しようと思ったのか、絶対に譲れないものは何か、そこを明確にしておきましょう。
後者について、本稿を含めこうしたまとめページに記載されている内容はあくまで一般論であり、それだけで十分な対策を行うことは難しいです。実際の転職活動においては、企業ごとに採用のプロセスも重視する項目も異なるため、個別の情報収集と対策が必要です。企業HPやニュース、書籍、転職エージェント、OB訪問、口コミサイト等を活用し、多くの情報を集めましょう。
ITコンサルに転職する志望理由例
面接ではITコンサルタントになりたい理由を訊かれることが多いため、志望動機をしっかりと準備しておく必要があります。単に「ITコンサルタントになりたかったから」と回答するだけでは、ものごとを深堀して考える力がないと判断されてしまうため、前職での経験等を交えて論理的に納得できる回答をする必要があります。
例えば、次のようなフォーマットが考えられます。
「現職ではITベンダーでクライアントに対してシステム導入を行っており、自社の決まったサービスを用いて企業の支援を行っています。しかし、どうしても決まったシステムでは解決できない課題が多く、もっとこういう技術や他社製品を組み合わせて支援を行えばより多くの課題が解決できると考え、上司にも提案しましたが、既存の自社製品を使うという方針が変わることはありませんでした。
具体例としては、○○のプロジェクトでは○○、○○のプロジェクトでは○○を提案したことなどが挙げられます。
この経験から、より上流に携わり、企業の課題ベースでITシステムを構築することができるITコンサルタントになりたいと考えました。特に、扱ってきたITシステムが○○であることから、○○に強みを持つ御社との親和性が高いと考え、入社を希望しています。
ITコンサルへ転職した人の声
ITコンサルタントに転職した方の声をもとに、ITコンサルタントの魅力と、逆に厳しさをご紹介させていただきます。
魅力
1.分野やソリューションに限定されない
企業の課題解決ベースであるためその手段に制限が少なく、幅広い選択肢から解決方法を考えることができます。限定的なソリューションに窮屈さを感じている方にとっては大きな魅力です。
2.案件成功時のやりがい
企業の経営課題という複雑かつ難易度の高い課題に挑戦し、無事にクライアント企業の業績が向上した際に、大きなやりがいを得ることができます。
3.高い報酬と市場価値
コンサルタントはプロフェッショナルとして高いパフォーマンスを求められる代わりに高い報酬を得ることができます。また成果報酬型であり、成果を出すことができれば高いインセンティブを得ることができます。また、コンサルタントとして成果を出し続けることができれば、自身の市場価値を高めることに繋がります。
4.勉強できる環境
ファームメンバーやクライアントとなる企業のCxOなどハイスキルな人材に囲まれて仕事することができるため、周りから勉強のモチベーションや有益な情報などを得ることができます。
厳しさ
1.成果を出すことが求められる
コンサルタントは常に成果を出すことが求められる仕事であり、自己研鑽を怠らずに行う必要があります。また、仕事にかかるプレッシャーにも大きなものがあり、それを乗り越える精神的なタフさが必要になります。
2.クライアントファーストのハードな環境
コンサルタントはクライアントファーストで動くため、プロジェクト中は基本的に多くの仕事と向き合うことになり、激務度は比較的高めです。そのため、精神的な強さに加えて体力的な強さも必要になります。また、ある程度余裕を持って働きたい方には合わないかもしれません。
ITコンサルの求人情報
▶【国内最大手の外資系総合ファームでDX案件を推進!】データアナリティクスコンサルタント
▶企業の持続的成長を目指して:グローバル企業に対するBPRコンサルタント
▶【データ&アナリティクス】研究開発とビジネスを融合させるテクノロジー・コンサルタント
▶【国内最大手の外資系総合コンサルファーム】プロジェクト&プログラムマネジメント コンサルタント / 業務設計・チェンジマネジメントコンサルタント
まとめ
ITコンサルタントへの転職についてご紹介してまいりました。SEからの転職を考えていらっしゃる方の場合、コンサルタントという異なる職種への転職では未知数のことも多いかと思います。1人でも転職活動ができないわけではありませんが、大変な道のりにはなります。
弊社では多くの蓄積してきた情報や企業とのコネクションをもとに、必ずしも転職を前提とはしない、皆様が納得できるキャリア形成の支援をさせていただいております。少しでもITコンサルタントに興味をお持ちの方は、ぜひご相談ください。
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