戦略コンサルティングファームを目指す筆記(Web)試験 選考対策
Post Date:
2019-12-11 / Update-date:
2021-05-26 /
Category:
選考対策特集戦略コンサル特集
今回は、戦略コンサルティングファームを受ける上で欠かすことの出来ない関門、”筆記(Web)試験”を特集します。
戦略コンサルティングファームは筆記(Web)試験で応募者の大多数をバッサリと落とす「足切り」を行います。各社が多種多様な出題をしますので、対策なしで臨むとなれば結果はかなり厳しいものになるでしょう。限りある戦略ファームへの門戸が一気に狭まることだけは避けたいところです。
そもそも戦略ファームの選考で競争相手になるのは、一流の大学を出て、大手事業会社や中央官庁で勤務している方が殆どであり、厳しい競争を勝ち抜く為には事前にしっかりと準備をしてテストを受けて頂く必要があります。
筆記(Web)試験選考で出題される問題の種類は?
出題される問題の種類に関しては以下のようなものが挙げられます。
文章読解
長文を読み、設問に答えるタイプの問題。
【推論する力】や【文脈・論理関係を把握する力】、【全体内容を把握する力】を測ります。
四則演算
足し算、引き算、掛け算、割り算からなる四則演算を暗算で解く問題です。
正確に計算する能力もさることながら、素早く概算する能力が問われます。
判断推理
数学でいう『論理』的なもの
該当者が誰か考える『対応』や,試合の『勝敗』に関するもの
『暗号』や発言からの『推論』や『手順』に関するもの
判断推理といっても幅広く、上のように様々なタイプの問題があります。下部に例題を示します。
A~Fの6人がプールの1~6コースを使って競泳を行った。
その結果についてア~エのことがわかっているとき,確実にいえるのはどれか。
1~5より正しい答えを選びなさい。
ア)Aは5位,3コースの選手は6位だった。
イ)Bは1コースを泳いだ。
ウ)Cは最下位ではなく,Cの隣のコースの選手が優勝した。
エ)Dは2コースを泳ぎ,すぐ前に4コースの選手が,すぐ後にBがゴールした。
1. Aは6コースを泳いだ。(解答)
2.Bは3位であった。
3.Cは4コースを泳いだ。
4.Dは2位であった。
5.Eは1位であった。
図形問題
図形を見て規則性(法則性)を回答するもの、図の面積比を求めるものなど様々です。
クリティカル・リーズニング
GMATで日本人が苦手と言われるセクションです。
大きく分けると、①論理的展開を問う問題(結論を問う問題)と②論理的構造を問う問題(文章構造を問う問題)に分かれます。
なお論理的展開を問う問題は主に結論に関連した問題となり、著者の主張や伴う根拠といった意味的な内容を詳しく把握する必要があります。また論理的構造を問う問題は、著者が文章で主張するために使用している論法について正しく理解する必要があります。
①論理的展開を問う問題
・下記のうちこの文章の主題はどれか?
・上記の情報が最も効果的にサポートしている結論はどれか?
・下記の中で本文の結論の根拠となる仮定はどれか?
・下記の中で最も結論を正当化しているものはどれか? 等
②論理的構造を問う問題
・上記の文章と類似する論法は下記のうちどれか?
・上記の文章の中で著者はどのような論述技法を使用していますか?
①の仮定問題の例は以下です。※出典:新テスト対応版 MBA留学 GMAT完全攻略
公立学校でより有能な教師を確保しようと、多くの学区が教師に対する奨学ローン・プログラムを始めている。そのプログラムにより、教師は修士の資格を取得するための金額的負担を軽減できる。学区が教師のために授業料を払い、教師は修士プログラムを終えた後、5年にわたり授業料の半額分を学区に返済していく。ただし、その5年が経過する前に教師がその学区を離れた場合、教師は金額を返済しなければならない。上の奨学ローン・プログラムは次のどの仮定に基づいているか。
(A)法的に結ばれた合意は、ほとんどの教師を自分の側の義務を果たすよう倫理的に束縛する。
(B)このプログラムは教師がより高い学位を目指す意欲をくじく。
(C)修士以上の教育費を自分で払っている教師のほとんどが追っている財政的負担の方が、5年間の勤務義務という負担よりは軽い。
(D)このプログラムに参加する教師のほとんどは、財政的な、あるいはその他の手段を尽くして学区に残るよう説得されなければならないだろう。
(E)学区に全額返済しなければならないという抑止条件が、教師に少なくとも5年は学区に勤務し続けることを促すだろう。(解答)
その他にも【ケース問題(英文)】、【ベン図問題】、【暗号読解】など…、問題の形式は様々であり、これが候補者の方々を苦しめます
対策方法は?
まずは、事前に「どこの企業でどんな問題が出題されるか」ということを把握し、しっかりと対策をすることが重要です。どこの企業でどんな問題が出ているか、という点はエージェントにご相談ください。
そのうえで、GMAT系の問題が出る場合はGMAT系テキストの以下の箇所をトレーニングするのが良いでしょう。
(個社毎に問題は異なるものの、以下を学ぶことで論理的な考え方や、同様の問題の解答の感覚が得られるはずです)
・Problem Solving
・Critical Reasoning
・Data Sufficiency
なお、GMAT系テキストはアゴスジャパンから出ている「MBA留学 GMAT完全攻略」が分かりやすいです。
またMcKinsey社の以下サイトも参考になります。(英語ですが問題例もダウンロード可能です)
https://www.mckinsey.com/careers/interviewing
また、実際の試験時のアドバイスとして、問題数に対して試験時間が短いため、一つ一つの問題に悩んでいる時間は有りません。時間と問題数を見て配分を考えながら、分からない問題はすぐに飛ばして進めていくことが大事です。
個社毎にどのような問題が出ているか、という点については、弊社でも過去選考時の情報より詳細に把握しております。なお、Webの検索でも各社の出題情報が纏められておりますが、コンサルティングファーム側も形式を定期的に変えているため、タイムリーな情報が重要になります。
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