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【具体例あり】パレートの法則(80:20の法則)とは|応用した活用法も解説!

Post Date2023-08-02 / Update-date2024-06-18 /
Category選考対策特集

経営や営業の戦略を考える上でパレートの法則は1つの指針になります。そんなパレートの法則について今回は概要や具体例、法則を使用した売り上げアップの方法について紹介します。

  1. パレートの法則とは
  2. パレートの法則の具体例
  3. パレートの法則の応用
  4. まとめ

パレートの法則とは

パレートの法則とは、ある特定の要素2割が全体の8割の成果を生み出しているというものです。元は経済学者のヴィルフレド・パレートが考案した経済学上の法則で、所得分布における上位2割の富裕層が社会全体の内8割の資産を占めているというものです。現在、上位2割が全体の8割を占めているというパレートの法則はビジネスやマーケティングにおいても応用されており、80:20の法則、ばらつきの法則という別名でも知られています。また似た言葉としてパレート最適がありますが、これはパレートの法則とは違いますので注意が必要です。

参考:類似している法則

パレート最適
パレート最適とは様々な要素のうち他の要素の効用を下げずには、ある要素の効用をあげることが出来ない限界の状態、全体最適化された状態のことを指します。

ABC分析
ABC分析とは重要度をA,B,Cに分けることです。商品や在庫、仕事のタスクなどを重要度別で管理するものです。

2・6・2の法則
80:20の法則から派生した法則で上位2割、中間6割、下位2割に集団は分かれるというものです。働きアリの2割はよく働き、6割は普通に働き、2割はサボるという働きアリの法則としても広く認知されています。

パレートの法則の具体例

パレートの法則は経験上、ビジネスや生活の上など多くの分野で見受けられます。例えば、

・仕事の成果の8割は2割の業務時間でもたらされている
・企業の利益の80%は20%の顧客が生み出す
・利益の8割は2割の商品によってもたらされている
・ソフトウェアの利用者の80%は機能の20%しか使わない
・1日の時間の8割を2割の場所で過ごしている

というような具体例があります。

2割の人材が8割の利益を生み出している法則を使用すると、自分がマネジメント職であるならば2割の人材を見極め、その人材のケアやフォローを行うことが重要になります。またプレイヤーとしては職場で上位2割の成果を出せる人材になることで多くの成果を出すことができるとも言えます。

パレートの法則の応用

確かにパレートの法則は理論的な法則性というより経験から導き出された法則であることは否定できません。しかし20%、80%という数は変動するでしょうが、重要なポイントは「全ての要素が等しく同じ結果をもたらしているのではなく、特定の要素が大きな結果を出している」という点です。そのため大きな結果をもたらしている重要な要素を見極めて、そのポイントに注力していくという方法は有効であると考えられます。

パレートの法則の応用例として例えば「企業の利益の80%は20%の顧客が生み出す」という法則を導き出した場合、顧客全体に同じサービスを提供するのではなく利益額の高い20%の顧客のために重点的なサービス提供を行うことで全体の利益をアップさせることが見込めます。

また自分が営業ポジションで「2割の商品が8割の売り上げを占めている」という法則を見つけたとしたら、8割の売り上げをしめる2割の商品を重点的に営業することで、売り上げを盤石に出来る他、全体的に営業の強化を行うよりも2割の商品の強化を行う方が売り上げが増加しやすいと言えます。あるいは成果を挙げられている2割の商品について、成果を挙げられている要因を探ることで有効な戦略を導き出すことができると言えます。

あるいは「WebサイトのPV数の8割は2割のページが稼いでいる」という法則を見つけた場合、PVを稼いでいる2割のコンテンツの強化を行うことでPV数増加を目指すことが出来ます。別の見方をすると、この法則から「Webページの上位2割が8割のPV数を占めている」とも言えます。そのため運用するサイトも、どうすれば上位2割に入れるのかについての戦略を立てていくことが重要になります。

ただし2割を重視することと8割を疎かにすることがイコールになってはいけません。あくまで、これは重要な要素に優先順位をつけることで効率化していくという意味です。成果を出せていない8割の要素が実は他の指標では重要な役割を果たしているということも存在します。

例えば売り上げの8割を顧客の2割が占めているとします。この場合、売り上げの8割を占める顧客2割以外はあまり重要ではないという気がしますが、この残り8割の顧客の中に新規顧客を集めてくれている顧客が多く存在する可能性もあります。そのため残りの8割を軽視してしまうと全体の売り上げが下がってしまう可能性もあります。

このようにパレートの法則は絶対視せず1つの考え方と認識することが必要です。

まとめ

今回はパレートの法則について紹介しました。この法則は上記に紹介した具体例以外にも様々な分野に対応することが出来ます。パレートの法則を利用し、重要な2割を意識することでビジネスやマーケティング、営業戦略において新たな効率的戦略を生み出すことが出来るでしょう。

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