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システムコンサルタントとは?仕事内容や年収、未経験からの転職を有利する方法を解説

Post Date2023-08-02 / Update-date2024-11-29 /
Categoryキャリア・働き方特集 

こちらの記事では、システムコンサルタントの仕事内容、SEとの違い、年収、魅力、必要なスキルなどについて解説していきます。また、具体的な企業例もご紹介します。

  1. システムコンサルタントの主な仕事内容とは?
  2. システムコンサルタントの労働環境とは?
  3. システムコンサルタントの魅力とは?
  4. システムコンサルタントになるために必要なスキル・資格は?
  5. システムコンサルを行う主な企業一覧
  6. システムコンサルタントの年収・月収はいくら?
  7. システムコンサルタントのキャリアパスは?
  8. システムコンサルタントの転職先
  9. システムコンサルタントに向いている人の特徴
  10. システムコンサルタントの将来性は?
  11. 社会人インターンシップに積極的に参加して雰囲気を体感してみましょう
  12. システムコンサルタントのことならエグゼクティブリンクへご相談ください!
  13. まとめ
  14. 関連記事一覧

システムコンサルタントの主な仕事内容とは?

システムコンサルタントの主な役割は「クライアント企業が抱える経営課題を、IT戦略およびその実現のためのシステム導入によって解決する」ということです。つまり、システムコンサルタントはシステム導入に関する知見と経営課題解決のためのIT戦略に関する知見をともに有した人物として、両者を繋げる役割を果たします。
システムコンサルタントという名前の通り、経営課題解決の主な手段はシステム導入になります。一方で、ITベンダーのように特定の製品ありきではなく、あくまで経営課題解決のためのシステム導入として幅広い選択肢を取ることができるのが特徴です。
経営課題を解決するための最適なシステムの選定から導入支援、さらには場合によってはその後の運用支援までをクライアントと協業し行います。

システムコンサルタントの労働環境とは?

まずプロジェクトの期間についてですが、システムの規模によります。数か月単位のものもあれば、大規模システムの場合は数年からそれ以上になる場合もあります。忙しさについては、クライアント相手に仕事をするコンサルタントという職種柄、一般的な職種に比べると忙しい場合が多いかもしれません。ただし、コンサルタント内で比較すると戦略コンサルタント等と比べて激務度は低い場合が多いです。また働く場所については、システムコンサルタントはクライアントとの打ち合わせが多く発生するため、クライアント先に常駐する機会は多くなります。ただし、リモート会議の普及により、在宅での勤務となる場合も増えてきています。

システムコンサルタントの魅力とは?

システムコンサルタントの魅力の1つは、IT技術の実用的な知識を身につけることができることです。今やIT技術は専門的な領域でのみ使われるものではなく、あらゆる業界・領域で必要なものになってきています。システムコンサルタントはIT技術とビジネスを繋げられる存在、つまりIT技術をビジネスに活かすことができる存在であり、そうした人材の市場価値は非常に高まっています。つまり、システムコンサルタントは時代のニーズにマッチした仕事であると言えるでしょう。

また、システムコンサルタントは様々なクライアントを相手にするため、扱うテーマや技術も多種多様です。特定の技術に縛られず幅広い技術に触れられる点も魅力です。自身の勉強や意欲次第では最先端の技術に触れられる機会もあり、知的好奇心を満足させながら自身を成長させることができます。

最後に、システムコンサルタントはコンサルタント業界の中でもクライアント先に常駐する機会が多く、クライアントと深く関わりあっていく仕事です。そのためプロジェクトを成功させた際には、クライアントからの感謝の言葉など自身が力になれたことを実感しやすく、大きなやりがい・達成感を得ることができます。

システムコンサルタントになるために必要なスキル・資格は?

ここでは、システムコンサルタントに転職するために必要となるスキル・資格の一例をご紹介します。なお、システムコンサルタントになるために必須の資格はありません。そのため、資格については転職において有利に働く可能性のあるものをご紹介していると認識いただければ幸いです。

必要なスキル

・論理的思考力/問題解決能力

企業の抱える経営課題は多くの場合、複数の要素が複雑に絡み合って構成されており、決まったやり方で解決できないものが多いです。そのため、目の前の複雑な問題を要素に分解して論理的に整理して考える論理的思考力、さらにそこから解決策を考える問題解決能力が必要となります。
これらの能力は企業の経営課題解決に限らず日々の業務においても重要であり、コンサルタントの膨大なタスクをこなすためには「どのようなタスクをいつまでに解決しなければならないのか、そのためにはどのようなスケジュール、あるいはどのような優先順位で作業を進めていくべきか」というような思考・整理を絶えず行うことが必要となります。

・ビジネス感覚

システムコンサルタントは、手段こそシステムを用いますが、主たる目的は企業のビジネス面・経営面における課題を解決することであるため、当然ビジネス知識は必要になります。戦略コンサルタントのように経営知識に特化している必要はないかもしれませんが、企業の経営層であっても対等に話せる程度の基礎知識や感覚、最新のトレンドに関する理解などは獲得しておくべきでしょう。

・IT知識

IT知識は当然必要です。システムコンサルタントの場合、IT技術に関する幅広い知識と掘り下げた知識の両方が必要になります。
幅広い知識というのは、世の中で使用されているIT技術の知識や最新技術の動向に詳しいということです。システムコンサルタントはITベンダーと異なり、特定のサービスにこだわる必要がないため、複数の選択肢を比較・検討できるように知識を取り入れておく必要があります。
一方掘り下げた知識というのは、システム導入の現場における知識のことです。というのも、システム導入ではどのようなプロセスがあるのか、それぞれどれくらいの工数がかかり、どんなリスクがあるのかといった知識や感覚がなければ現実的なシステム導入の戦略を立てることは難しいためです。その意味では、SEとしてシステム導入に携わった経験のある方は、その経験が強みになるでしょう。

・コミュニケーション能力

システムコンサルタントはクライアント先に常駐して仕事をする機会が多く、クライアントと良好な関係を築きながら仕事を進めるためにはコミュニケーションは非常に重要です。また関わる相手の立場も様々で、経営課題の解決策を考える際に企業の経営層とやりとりする機会もあれば、システム導入においてクライアント先のSE、あるいは外注のSEなどと協力する機会もあります。それぞれ視点も言葉遣いも異なるため、相手に合わせて柔軟に対応できるコミュニケーションの柔軟性も重要になります。

・プレゼンテーション能力

コンサルタントの仕事においては、クライアントに対して作成した戦略等の成果物をプレゼンし、納得してもらうというプロセスが発生します。成果物の内容がどれだけよくてもその伝え方次第ではクライアントから了承を得ることができず、プロジェクトが先に進まなくなってしまいますし、逆に伝え方が上手であれば、クライアントから積極的な協力を得ることにも繋がります。
そのため、内容をわかりやすく、かつ説得力を持たせて伝えられるプレゼンテーション能力はとても重要なスキルの1つといえます。

・クライアントの業界・業務に関する知識

クライアントの経営課題の解決策を考えるためには、ビジネス知識だけでなくクライアントの業界に対する知見も必要になります。また、システム導入の際には、その業界における慣習などへの理解があった方がトラブルやリスクを回避しながらプロジェクトを進めることができます。実際に細かな仕様を決めるのはSEですが、大枠を決めるシステムコンサルタントもある程度理解があった方が良いでしょう。

《関連記事》
コンサルタントに必要なスキルは?仕事内容や役割も解説

おすすめの資格

資格名 発行機関 概要 日程 試験形式
ITストラテジスト IPA(独立行政法人 情報処理推進機構) 高度IT人材として、企業の経営戦略に基づいたIT戦略を立てられる人材であることを示す資格。 10月中旬(年1回) 1日で行われる筆記試験であり、四択、記述、論述からなる。
ITコーディネータ ITCA(特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会) ITと経営の両方の知識を持ち、経営戦略を実現するIT化支援を行う専門家。 年3回(7月、11月、3月) CBT(Computer Based Testing)で、計120分。

1. 基本問題(40問)

2. 応用問題(20問)

3. 応用・選択問題(40問)・・・経営系問題か情報系問題かを選択

情報システム・コンサルタント資格認定試験(ISC) JISCA(特定非営利活動法人日本情報システム・コンサルタント協会) 情報システムを基軸とした情報化などに加え、IT経営のための戦略を策定する人材であることを示す資格。 年2回(春、秋) ・第1次試験…書類による資格審査と論文審査
・第2次試験…面接審査
中小企業診断士 中小企業庁(国家資格) 経営コンサルティング能力に関する唯一の国家資格。 年1回 ・第1次試験:2日にわたって行われるマークシート試験。
・第2次試験:半日程度の筆記試験、および後日約10分の口述試験
PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル) 一般社団法人 PMI(Project Management Institute)日本支部 プロジェクトマネジメントの専門家であることを示す資格。 常時開催 CBT(Computer Based Testing)で、試験時間は4時間、4択問題が200問。
※受験資格として、「プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験」「35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講」が必要。

システムコンサルを行う主な企業一覧

<総合系>

アクセンチュア株式会社
デロイト トーマツ コンサルティング合同会社
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社
KPMGコンサルティング株式会社
PwCコンサルティング合同会社
アビームコンサルティング株式会社
株式会社ベイカレントコンサルティング
株式会社日立コンサルティング
株式会社 クニエ
株式会社シグマクシス
日本アイ・ビー・エム株式会社
フューチャー株式会社
株式会社マネジメントソリューションズ
株式会社SHIFT
スカイライト コンサルティング株式会社
SAPジャパン株式会社

<総合研究所>

株式会社三菱総合研究所
株式会社日本総合研究所
株式会社野村総合研究所
NTTデータ経営研究所
みずほ総合研究所株式会社
株式会社大和総研

システムコンサルタントの年収・月収はいくら?

年収はファームによって大きく異なるため、はっきりとしたことは言えませんが、あくまで目安としては以下の表のようになります。

役職 年齢 給与 コンサル歴
コンサルタント 22~35歳 400万~900万円 0~7年
マネージャー 27歳~ 900万~1400万円 2年~
シニアマネージャー 30歳~ 1400万~1900万円 5年~
パートナー 実績による 2000万円~ 実績による

月収については、給与体系が月給制か年俸制か、ボーナスやインセンティブの割合がどの程度かによって大きく変動するため、年収を目安に判断していただくのが良いでしょう。

各役職の役割については下記ページをご参照ください。
各職位の役割

《関連記事》
コンサルタントの年収・給与はどれくらい?役職別や事例、未経験からの転職の場合も解説

システムコンサルタントのキャリアパスは?

システムコンサルタントのキャリアパスについては、大きく分けて3つのプランが考えられます。

1つ目は、入社したファームで出世を目指すというプランです。システムコンサルタントのクラスは、アナリスト、コンサルタント、マネージャー、シニアマネージャー、パートナーの順で上がっていくことが多く(ファームによって分け方や名称に細かな違いがあります)、システムコンサルタントとして成長していくことで、上のクラスを目指していくことができます。

2つ目は、転職するというプランです。同業種への転職によって上を目指すケースもあれば、他業種への転職によってキャリアチェンジするケースもあります。詳細は次節にてご紹介します。

3つ目は、独立する、あるいはフリーランスとして働くプランです。これらの選択肢では、ファームで培った知識や経験、さらには人脈等が活きてきます。なお、自分で新しくビジネスを立ち上げたい、あるいは良いアイデアがあるといった方が独立を志向される傾向にあり、自分で仕事を選んで働きたい、あるいは自分のペースで働きたいといった方はフリーランスを志向される傾向にあります。

システムコンサルタントの転職先

システムコンサルタントから転職する場合の転職先についていくつかご紹介します。

他コンサルティングファームへの転職

システムコンサルタントの仕事は継続したいが、転職によってプロジェクト内容や働き方、その他様々な条件を変えたい場合には、有力な選択肢の1つになります。また、採用先の求める人材像とマッチ度が高ければ好待遇で採用してもらえるケースもあります。

事業会社のIT戦略部門への転職

事業会社としてはコンサルティングファームに依頼するよりも自社でIT戦略を推し進められる方がコスト面でのメリットが大きいため、それが実現できる人材のニーズは大きいといえます。そのため、システムと経営の2つの領域を股にかけてIT戦略を考えることができるシステムコンサルタントは好待遇で採用されるケースも多いです。

ベンチャー企業への転職

ベンチャー企業では精力的に事業を拡大していく必要があるため、経営スキルを持ったハイクラス人材を採用しているケースも多いです。さらにシステム面での専門性が必要となる企業であれば、システムコンサルタントの親和性は非常に高く、好待遇での採用が期待できます。高い自由度で働きたい方や、チャレンジ精神のある方には有力な選択肢の1つになります。

システムコンサルタントに向いている人の特徴

代表的なものをいくつかご紹介します。

システムと経営の両視点をバランスよく持つことができる人

システム的な最適解と経営的な最適解とが異なる場合があります。例えばシステム的にはこの仕様を実装した方がよいが、それを行うには予算や期間が足りないといったケースです。こうしたシチュエーションにおいて、どちらか一方に偏らずに客観的な視点を持ち、求められているゴールに対して適切な方策を考えられる人はシステムコンサルタントに向いているといえます。

自発的に学習することができる人

IT・デジタル技術は日進月歩で進化しており、クライアントから求められるシステム・技術も年々変化していきます。この変化に合わせてシステムコンサルタントも常に自身の技術のアップデートを求められます。したがって、新しい技術や分野に興味を持ち、積極的に学習する意欲のある方はシステムコンサルタントに向いているといえるでしょう。

クライアントファーストで動ける人

システムコンサルタントに限らず、コンサルタントはクライアントファーストで動く仕事です。それが重荷にならない方には向いていると言えるでしょう。逆に自分のペースで働きたい方や、自分の立てた計画に沿って進めたい方という方にはコンサルタントは合わない可能性があります。

システムコンサルタントの将来性は?

システムコンサルタントの将来性は高いといえるでしょう。その理由は、日本ではIT需要に対して高度IT人材が不足しており、その状況は当面続く可能性が高いためです。これは経済産業省のレポート等からも読み解くことができます。
高度IT人材とは、IT技術を用いた単なる効率化に留まらずIT技術を駆使して新たなビジネスや付加価値を生み出すことができる人材です。システムコンサルタントはまさにこれに該当する人材であり、引く手数多の状況は当面続くと予想することができます。

社会人インターンシップに積極的に参加して雰囲気を体感してみましょう

一口にシステムコンサルタントといっても、企業ごとに社風や働き方など様々な面で違いがあります。そこで、インターンシップに参加して企業理解を深めるというのも一つの手段です。インターンシップは新卒の時に行うものだと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、社会人インターンシップ(中途採用インターンシップ)というものがあり、職場見学や仕事体験をすることが可能です。期間は半日~1日で終わるものもあれば、1カ月以上のものもありますが、基本的に週末に行われるため働きながらでも参加可能です。百聞は一見にしかずという言葉もあるように、実際に体験してみるのは大きな判断の助けになるでしょう。

システムコンサルタントのことならエグゼクティブリンクへご相談ください!

エグゼクティブリンクではIT領域部門を設けており、多くのIT系コンサルティングファームとのコネクション、およびITコンサルタント関連求人を有しております。また、これまでに蓄積した多くの転職支援データを基に、ITコンサルティング転職に関する豊富な知見を有しております。システムコンサルタントについても同様です。
そのため、少しでもシステムコンサルタントについてご興味のある方、より詳しく知りたい方、転職を検討されている方はぜひエグゼクティブリンクにご相談ください。エグゼクティブリンクではお客様の希望に沿った、必ずしも選択肢を転職に絞らないキャリア形成を大事にしております。お客様にとって最良の未来を描くお手伝いをさせていただければ幸いです。

まとめ

ここまでシステムコンサルタントについてご紹介してきました。システムコンサルタントと聞くとシステム系の仕事なのか、あるいはコンサルタントの仕事なのかという立ち位置がわかりにくいですが、SEやITベンダーとの違い、また戦略系のコンサルタントとの違いを知ることでシステムコンサルタントの立ち位置がわかりやすくなったのではないでしょうか。本記事がシステムコンサルタントの理解の助けになり、興味を持つきっかけになりましたら幸いです。

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