【2024年最新】ITアーキテクトとは|仕事内容や必要なスキル・年収を解説!
Post Date:
2023-09-30 / Update-date:
2024-06-29 /
Category:
選考対策特集
IT業界の中核としての役割を担うITアーキテクト。しかし、具体的に何をするのか、どんなスキルや資格が求められるのか知っていますか?この記事では、ITアーキテクトの仕事内容から必要な能力、そしてキャリアを築くためのポイントまでを網羅的に紹介します。専門家を目指す方はもちろん、IT業界に興味を持つすべての方に向けてのガイドとなることを目指します。
- ITアーキテクトとは
- ITアーキテクトが担う3つの分野と具体的な仕事内容
- ITアーキテクトに必要なスキル
- ITアーキテクトにおすすめの資格
- ITアーキテクトの年収
- ITアーキテクトになるには
- ITアーキテクトのキャリアパス
- まとめ
ITアーキテクトとは
ITアーキテクトは、情報技術の領域でのシステム設計や実装を担当する専門家です。彼らはビジネスの要件を理解し、それを技術的なソリューションに変換する能力を持っています。さらに、複数の技術的な領域にまたがる知識が求められるのが特徴です。これには、アプリケーションの開発、システムのインテグレーション、ネットワークやデータベースの設計などが含まれます。このような幅広いスキルセットを持つことで、企業や組織が直面する複雑な技術的な課題を解決する際の中心的な役割を果たします。
ITアーキテクトが担う3つの分野と具体的な仕事内容
ITアーキテクトの仕事内容は、主に下記の3つの分野に分かれており、それぞれ大きな役割を担っています。
- アプリケーション分野
- インフラストラクチャ分野
- インテグレーション分野
アプリケーション分野
アプリケーション分野のITアーキテクトは、ソフトウェアアプリケーションの設計と実装に焦点を当てています。彼らはビジネスのニーズを理解し、それを効果的なソフトウェアソリューションに変換する責任があります。これには、システムのアーキテクチャの設計、データモデリング、インターフェースの設計などが含まれることが多いです。また、ユーザー体験やパフォーマンスの最適化にも関与することが求められることがあります。
インテグレーション分野
インテグレーション分野のアーキテクトは、異なるシステムやアプリケーションをスムーズに連携させるためのソリューションを提供します。これは、企業が使用する多数のソフトウェアやツールが効果的に協力して動作することを確保するために不可欠です。具体的には、APIの設計、ミドルウェアの選択、データ変換などの作業が含まれます。
インフラストラクチャ分野
インフラストラクチャの専門家として、ITアーキテクトは物理的または仮想的なサーバー、ネットワーク、ストレージなどのリソースの設計と管理に関与します。彼らは、企業のIT環境がスケーラブルで安定しており、また必要に応じて変更や拡張が容易であることを確保する役割を果たします。セキュリティの最適化やディザスタ・リカバリの計画など、インフラのライフサイクル全体にわたる責任を持つことが多いです。
ITアーキテクトに必要なスキル
ITアーキテクトは、ITのスキルといったハード面のスキルだけがあればいいというわけではありません。IT技術に関する高い知識やスキル面といったような、ソフト面のスキルも非常に重要です。
IT技術に関する高いスキルや知識
ITアーキテクトに必要なスキル1つ目は「IT技術に関する高いスキルや知識」が挙げられます。
ITアーキテクトのIT技術は、主に下記の3つです。
- アーキテクチャ設計に関するスキル
- 設計技法に関するスキル
- 標準化と再利用に関するスキル
上記の3つについてそれぞれ詳しく解説していきます。
アーキテクチャ設計に関するスキル
ITアーキテクトのIT技術の1つ目として「アーキテクチャ設計に関するスキル」が挙げられます。アーキテクチャ設計に関するスキルとは、システムの全体的な構造や機能を計画するための技術的な知識のことを指します。
設計技法に関するスキル
ITアーキテクチャのIT技術の2つ目として「設計技法に関するスキル」が挙げられます。設計技法に関するスキルとは、システムやプロセスを形成するための具体的な手法や方法論です。
標準化と再利用に関するスキル
ITアーキテクチャのIT技術の3つ目として「標準化と再利用に関するスキル」が挙げられます。
標準化とは、開発手法や設計手法にルールを定めて統一することを指します。例えば、システム開発では、多くのメンバーが関わることになります。その場合メンバーが勝手に仕事をしてしまうと、開発がうまく進まず開発工数の低下に関わります。
そのため、効率よく高品質なシステムを開発をするには、標準化のスキルが必要になるのです。
コンサルティングとしての基礎スキル
ITアーキテクトに必要なスキル3つ目は「コンサルティングとしての基礎スキル」が挙げられます。
ITアーキテクトは、経営戦略やビジネス戦略を元にITシステムの設計をします。そのため、ビジネスに関する知識やコンサルティングの面でのスキルも非常に重要となります。
例えば、クライアントのビジネスモデルやビジネスの流れを理解しておくことや、ビジネス戦略を理解するためのヒアリング能力、論理的思考などが挙げられます。
コンサルティングとしての基礎スキルを身につけておくことで、経営戦略やビジネス戦略の実現に向けた提案ができるようになるのです。
▶コンサルタントに必要なスキル|面接通過率を向上させる8つの項目を解説
プロジェクトマネジメントスキル
ITアーキテクトに必要なスキル4つ目は「プロジェクトマネジメントスキル」が挙げられます。
ITアーキテクトは、システム開発のプロジェクトを成功に導く立場にあります。プロジェクトを成功させるためには、開発を効率よく円滑に回すためにマネジメントをしていく必要があると言えます。
プロジェクトマネジメントスキルを向上させることで、開発メンバーとコミュニケーションを深めることができ、円滑にプロジェクトを進めることができるようになるでしょう。
ITアーキテクトにおすすめの資格
ITアーキテクトを目指す者にとって、専門的な知識と技術を証明する資格はキャリアアップの一助となります。
ITアーキテクトにおすすめな資格は、下記の2つです。
- システムアーキテクト試験
- プロジェクトマネージャー試験
システムアーキテクト試験
システムアーキテクト試験とは、国家資格である情報処理技術者試験の中の一種であり、専門性の高い「高度区分試験」と呼ばれるものです。
そもそもシステムアーキテクトとは、システム開発現場の対象業務において、分析を初め、設計の基礎となる部分を作る人のことを指します。それだけでなく、経営戦略に参加し、ITの側面から企業の経営を支えていく役割もあります。
また、システムアーキテクト試験は、主に上級エンジニア向けの資格であり、上流工程である要件定義や開発、保守、運用など出題範囲の幅が広く、難易度の高い資格となっています。
しかし、システム開発の複雑さが増している今の現状において、システムアーキテクトの需要度は今後さらに上がると思われます。
そのため、取得しておくと更なるキャリアアップを望めるでしょう。
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験とは、情報処理推進機構が実施している国家試験です。
情報処理技術者は1〜4とスキルレベルが4段階に分かれており、プロジェクトマネージャー試験は一番難易度の高いレベル4に位置付けられています。そのため、非常に高度なITに関する知識を必要とする試験となっています。
主に、ITシステム開発プロジェクトでマネジメント業務を行っている人を対象にしている試験となっています。また、プロジェクトマネージャー試験には受験資格や特定の条件がなく、誰でも受けることができます。
プロジェクトマネージャー試験は国家資格ということもあり、非常に高度なITスキルや知識を持っていると客観的に証明できることや、取得することで就職活動などで高評価を得られたりと大きなアドバンテージを得られます。
ITアーキテクトの年収
ITアーキテクトは、技術的な知識とビジネスへの洞察を併せ持った職種として、非常に重要な役割を果たしています。そのため、ITアーキテクトの年収は他の一般的なIT関連職種と比較しても高い傾向にあります。求人ボックス給料ナビによればITアーキテクトの平均年収は約744万。この額は、経験や資格、業界によっても異なる可能性がありますが、ITアーキテクトとしての専門性が評価されることは間違いありません。
参照:求人ボックス給料ナビ「ITアーキテクトの仕事の年収・給料(求人統計データ)」
ITアーキテクトになるには
ITアーキテクトになるためには、深い技術的知識とビジネスの理解が必要です。具体的なスキルや資格、実務経験を積むことで、ITアーキテクトとしてのキャリアを築くことができます。上述の資格を取得することは、その一助となるでしょう。
ITアーキテクトのキャリアパス
ITアーキテクトからキャリアアップをするには、主に下記の3つです。
- ITコンサルタント
- CTO
- プロジェクトマネージャ
上記の3つについて詳しく解説します。
ITコンサルタント
ITアーキテクトのキャリアパス1つ目は「ITコンサルタント」です。
ITコンサルタントは、クライアント企業の抱える経営課題を、IT側面から解決をするためにコンサルティングを行う職種です。ITコンサルタントとITアーキテクトは、親和性の高い仕事であるため、ITアーキテクトからITコンサルタントへの転職は、王道のキャリアパスと言えます。
ITコンサルタントは、ITアーキテクトと違い、ITシステムの設計をするのではなく、経営課題を解決するためのIT戦略を立案・設計をすることが役割です。
そのため、よりコンサルタントとしてのスキルや、経営・ビジネスのスキルや知識、コミュニケーション能力が重要となる職種と言えます。
▶ITコンサルタントとは?具体的な仕事内容から年収まで詳しく解説!
CTO
ITアーキテクトのキャリアパス2つ目は「CTO」です。
CTOとは、「最高情報責任者」という意味で、企業を技術面から指揮する役職です。CTOも経営目線からIT戦略を設計する役職となっています。
ITアーキテクトも、ビジネス面からシステム開発の設計を行う仕事なので、親和性が高い仕事だと言えるでしょう。
プロジェクトマネージャー
ITアーキテクトのキャリアパス3つ目は「プロジェクトマネージャー」です。
プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの目的を達成できるように管理することが役割の職種です。
ITアーキテクトは、プロジェクト全体を俯瞰してみる必要があり、そのため、プロジェクトマネージャーとITアーキテクトの親和性は高いので、キャリアパスとして目指すことができます。
まとめ
本記事を通じて、ITアーキテクトの役割とその重要性を深く理解することができたでしょうか。ITアーキテクトは、アプリケーション、インテグレーション、そしてインフラストラクチャの3つの主要な分野でその能力を発揮します。彼らは高い年収を得ることが期待される一方、多岐にわたる専門的なスキルと経験が求められます。アーキテクチャ設計やテクノロジーの知識だけでなく、強いリーダーシップも必要とされるのです。
さらに、プロジェクトマネージャー試験やシステムアーキテクト試験などの資格は、キャリアをさらに強化する手助けとなります。ITアーキテクトとしての道を歩むためには、絶えず学び続ける姿勢が重要です。
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