SEとITコンサルタントの違い|仕事内容や年収・スキルの観点で違いを解説
Post Date:
2024-03-23 / Update-date:
2024-06-29 /
Category:
キャリア・働き方特集 選考対策特集
現代の経営社会で、ITの技術は非常に重要と言えます。
その中でもIT技術を活用し企業を支えているのが、「ITコンサルタント」や「SE」と呼ばれる職種です。そんな2つの職種ですが、主に何がどんな風に違うのでしょうか?
今回はITコンサルタントとSEの違いについて詳しく解説します。
- 役割から見るITコンサルタントとSEの違い
- 仕事内容から見るITコンサルタントとSEの違い
- 年収内容から見るITコンサルタントとSEの違い
- 求められるスキルから見るITコンサルタントとSEの違い
- SEからITコンサルタントに転職することはできるのか
- まとめ
役割から見るITコンサルタントとSEの違い
ITコンサルタントとSEではその役割に大きな違いがあります。
ITコンサルタントは、ITという側面からクライアントの経営課題を解決することです。
しかし、SEの役割は、顧客のニーズや要件をもとにシステム開発を行います。つまり、助言と補助という役割と、要望に対する開発という役割というように、両者には大きな違いがあると言えます。
ITコンサルタントの役割
先ほど紹介したように、ITコンサルタントはシステム開発が目的なのではなく、ITの側面からクライアントの経営上の課題を解決することです。
そのため、システムを開発することが目的ではなく、ITを活用して経営ビジネス上の課題を解決することが目的と言えるでしょう。
SEの役割
一方で、SEの役割はクライアントからの要件をもとにシステムを開発することです。
そのため、クライアントの要望通りにシステムの開発し納品することが目的となり、ITコンサルタントとは目的が大きく異なります。
仕事内容から見るITコンサルタントとSEの違い
先述した通り、ITコンサルタントとSEとでは役割が違うため、仕事の内容も大きく異なります。
ITコンサルタントの仕事内容とは、経営課題の特定や分析になります。その上で、ITを活用して、どのように経営課題を解決するかを検討し、その解決に向けた具体的な解決策を提示することです。
一方で、SEの仕事内容はクライアントの要望に対してシステムを開発することです。要望に対して、システム要件を定義し、設計から構築を行い納品します。
ITコンサルタントの仕事内容
ITコンサルタントの仕事内容は、クライアントの経営課題を明確にし、ITを活用した解決策を提示することが仕事内容になります。
例えば、クライアントに対して適切なヒアリングを行い、それをもとにITの側面からどう解決していくかを考えます。
また、ITコンサルタントは経営課題を解決を目的としているので、企業やビジネスに対する深い理解も重要になってきます。そのため、「情報収集」も大切な業務の一つです。
SEの仕事内容
SEの仕事内容は、クライアントの要望に対してシステムを開発し、設計と構築、納品までを行います。
例えば、クライアントの経営課題を解決するのに必要なシステムのヒアリングを行い、それに基づいたソフトウェアの開発、その後の納品やメンテナンスなど、実装が主な業務となります。
年収内容から見るITコンサルタントとSEの違い
同業種とも言える両者の職業ですが、先述したように仕事内容にも大きな違いがあり、年収という視点から見ても、大きな違いがあります。
ITコンサルタントの年収
ITコンサルタントの平均年収は、928万円で、IT業界の中でも比較的高収入と言えるでしょう。
その理由として、ITの知識はもちろんのこと、経営の知識など、必要なスキルは多岐にわたり、ITのスキルがあるだけではこなせない難易度の高い仕事であることが起因しています。
また、年収2000万円以上を目指すこともできる職種でもあります。
ITコンサルタントの年収についてより詳しく知りたいという方は、下記の記事も参考にしてみてください。
▶️参考記事:ITコンサルタントの年収・給与は?年齢や役職、ファームの種類別に解説
SEの年収
SE(正社員)の平均年収は、504万円です。
SEの場合、扱うシステムの規模が大きくなるほど収入が高くなる傾向にあります。そのため、小規模なシステム開発を行うSEと大規模なシステム開発を行うSEとでは、年収に大きな差が生じます。
ただ、基本的には同じIT業界の仕事ではありますが、ITコンサルタントの方が高年収となる場合が多いです。
参照:求人ボックス給料ナビ
求められるスキルから見るITコンサルタントとSEの違い
ITコンサルタントは、ITのスキルだけでなく幅広い知識とスキルが求められます。ITの側面からクライアントが抱える経営課題を解決に導くことが主な役割だからです。
しかし、SEは深いITの知識が求められます。クライアントの要望に忠実なシステム開発を行わなくてはならないからです。
そのため、両者に求められるスキルには大きな違いがあると言えます。
ITコンサルタントに求められるスキル
ITコンサルタントは、ITのスキルはもちろんのこと、経営・ビジネスの知識が必要になります。
具体的には下記のようなスキルを求められます。
- ITに関する実用的な知識
- コミュニケーション能力
- マネジメント能力
- 経営やビジネスの知識
- クライアントの業界に関する知識
先述した通り、ITコンサルタントは「ITの側面からクライアントが抱えている経営課題を解決する」という役割を担っています。
そのため、実装する技術よりもコンサルタントとしての知識や、経営課題をIT技術でどう解決するのかといったような実用的な知識が必要になります。
SEに求められるスキル
SEは、ITコンサルタントと比較すると、より深いITに関するスキルが求められます。
具体的には下記のようなスキルです。
- 要件定義のスキル
- 基本設計のスキル
- 詳細設計のスキル
- プログラミングのスキル
- マネジメント能力
- コミュニケーション能力
上記のように、SEはクライアント要件をもとに、システムの設計から構築をし、納品をすることを目的としています。
そのため、コミュニケーション能力のスキルも必要ですが、ITコンサルタントと比べると、知識よりも実装のスキルを必要とする傾向があるでしょう。
SEからITコンサルタントに転職することはできるのか
結論から言うと、SEからITコンサルタントへの転職は十分に可能であると言えます。
そもそも、転職の際には「ポテンシャル」を見られることが多いです。
例えば、コミュニケーション能力や論理的思考力など、専門的ではないスキルなどを選考において見られる可能性が高いです。
また、SEは一定のITに関する知識やスキルやマネジメント能力が担保されていることもあり、ITエンジニアの中でもSEはITコンサルタントへの転職は比較的しやすいと言えるでしょう。
まとめ
本記事ではITコンサルタントとSEの違いについて解説しました。
ITコンサルタントとSEでは、役割や内容において様々な場面で違いがあります。
しかし、領域的な部分では似た部分も多くあり、SEはITコンサルタントに必要な知識やスキルが担保されているので、その分SEからITコンサルタントへの転職も十分に可能です。
また、未経験からITコンサルタントになることもしっかりと対策をすれば十分に可能です。
先述したようにITコンサルタントになる際の選考において「ポテンシャル」を見られる傾向にあるからです。
しかし、一人でのITコンサルタントへの転職が難しいと感じる方もいらっしゃると思います。その際は、相談からでも構いませんので、是非弊社エグゼクティブリンクをご活用ください。
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