イーソリューションズ｜ライフサイエンス事業部（上席執行役員 ライフサイエンス事業部長 Co-CSO 長岡様)｜ヘルステックや先端医療の開発によって、医療の社会課題解決に挑む

大学時代に、健康・医療・福祉等のヘルスケアに関わる内容を幅広く学び、漠然とヘルスケアに関する仕事をしていきたいと考えておりました。新卒で、SIerに入社し、その後製薬会社へと転職しました。製薬会社では、眼科領域のMRとして、病院・開業医の医師に対して、自社製品のプロモーションを行っておりました。

製薬会社での仕事はとても楽しく、やりがいがありました。
ただ、ある時、「疾患に対して最適なアプローチは？」という問いに立って考えた時、恐らく製薬会社の個別解が、必ずしも社会全体で見た最適解にはならないのだろう、という考えを持つようになりました。
世の中には、同じ「疾患」に対して、本当に様々な角度から、それぞれの技術を持ってアプローチをしている企業があります。
もし、それらの企業の技術を結集させ、最適な「疾患」マネジメントに寄与する構想ができたなら、それは何よりも患者さんの為になる、そんなことができないかと考えておりました。

イーソリューションズでは、一つの社会課題に関連する複数のプレイヤーに対して働きかけ、１対Nの形でプロジェクトを推進しております。それぞれのプレイヤーにとって、WIN-WINになることが大前提ですが、このような考え方は、まさに私がおぼろげながら考えていたことに近く、その手法を学び、力をつけたいというのが、入社を決めた理由です。

弊社の特徴的な点は、社会課題起点でビジネスを考えることです。社会課題と聞くと壮大な印象を受けますが、漠然と捉えるのではなく、社会課題の構造を分析し、制度上の課題や技術的な未充足点を抽出します。

技術的な未充足点は、アカデミアの研究や、ベンチャー企業の事業と重なることが多くあります。弊社では、積極的にアカデミアの方や企業様へのインタビューを行い、社会課題の捉え方の解像度を高めることを行います。

我々は、特定領域の専門家ではありません。多くの方のご意見をお伺いし、「全体感を捉える」ことに我々の価値があると考えております。全体感を捉えた上で、社会課題解決に向けたドライブが、個社の利益にも繋がるような構想をし、参画してくださる企業様へのアプローチを行っていきます。

クライアントとの1対1の関係で完結することは少なく、１対Nの形でのプロジェクトを動かすことが、弊社の特徴であり、非常に面白い点だと感じております。

現在は主に、「住宅における予防」のプロジェクトと、関連会社であるNCメディカルリサーチ社（以下、NCMR）の事業運営に携わっております。

「住宅における予防」プロジェクトは、人生100年時代を生きる中で、「家」の役割を再定義し、「家」が健康をサポートするような構想を実現しようとしております。具体的には、センシング技術を活用したバイタルデータ等のモニタリング、バイタルデータ等を活用した疾患の発症リスク予測、発症リスクに基づく個別の健康行動提案のような一連の流れを、「家」で提供できることを目指しております。(「住宅における予防」のプロジェクト概要はこちらをご覧ください)
我々が支援させて頂く内容も幅広く、センサー技術探索から、発症リスク予測アルゴリズム探索、ユーザーにどうしたら喜ばれるのかのUX検討等を推進しております。ライフサイエンス事業部と聞くと、医学薬学系のバックグラウンドの方を想像されるかもしれませんが、理工学部出身で技術に強みを持つメンバーが、このプロジェクトでは活躍をしています。

このように、プロジェクトの中でもいくつかのモジュールに分かれており、それぞれのモジュールは2~3名程度で担当しております。報告内容の設計やヒアリング実施等、各メンバーの持つ裁量権は大きく、自分でプロジェクトを動かしているという感覚は、入社早期から得られることが弊社の特徴の一つかもしれません。

NCMRについては、バイオベンチャーで必要な全ての業務を経験できると言っても過言ではないと思います。臨床試験については、現在米国で進行中、日本も来年開始の予定です。KOLマネジメントやPMDA対応等も経験することができます。

事業を継続させていくための資金調達も我々が担っております。NCMRではこれまで30億円以上の資金調達を行っております。株主総会や取締役会の運営、日々の株主対応等も経験することができます。(NCMRについてはこちらをご覧ください)

臨床開発周りについては、製薬会社やCRO、治験コーディネーター出身のメンバーが中心となって進めておりますが、コーポレート業務については、それ以外のメンバーも全員が携わる形で運営をしております。

若い年次から、企業の経営者やアカデミアの方、省庁の方等との接点を多く持つことができることです。我々だけで考える社会課題の理解や仮説というのには、やはり限界があります。多くの方と接点を持ち、それぞれの方の知見を学ばせてもらい、それを我々の内容に反映させることで、磨き上げていく。これを可能にするのが、弊社が20年以上かけて培ってきたネットワークであり、そこに独自性があると感じております。

能力としては、コンサルタントとしての基礎的な論点設計、論理的思考力、ドキュメント作成等の力は当然培われるのですが、私個人として感じているのは、「多くの物事を同時に考え繋げる力」だと思っております。

我々が扱うテーマは複雑で、同時に多くの観点から物事を眺める必要があります。それぞれの観点を個別で眺めていると、他の観点との繋がりが見えてきたり、新たに必要な観点が見えてきたり。少し抽象的な話にはなってしまいますが、このような考え方は、実際にトレーニングをしてみないと培われない能力であると感じますし、それが先ほど申し上げた「全体感を捉える」ことに繋がっているのだと思います。

競争するのではなく、協力し合えるメンバーが集まっているところも魅力だと思います。メンバー間の意見交換は非常にしやすく、働きやすい環境であると思います。

困難な事柄に対して、前向きに粘り強く考え抜く事ができる方です。我々が扱うテーマは複雑であることが多く、かつ今までにないものを創り上げようとしているので、日々困難に直面します。
困難に直面した際に、混乱して後ろ向きになるのではなく、状況を冷静に整理し、方向性を正すための論点を立て、解決策を前向きに議論することを楽しむことができれば、この会社で働くことにとてもフィットすると思います。

また、様々なテーマへの好奇心旺盛である方も、この会社で働くことを楽しめると思います。

今のライフサイエンス事業部は、「医療・健康」系のテーマを扱っておりますが、今後は、「ライフサイエンス」をより広義に捉え、多くの領域へのテーマにチャレンジしていきたいと考えております。

例えば、「ゲノム」という言葉をとっても、我々は過去「がんゲノム」についてプロジェクトを行ってきましたが、昨今ではゲノム編集の「林業」や「食品」などに派生させて考えることができると思います。バイオテクノロジーという観点で、組織としての知見を蓄え、より多くの社会課題にチャレンジしていきたいと考えております。

成長できる環境は整っていると思います。現状の業務に停滞感を感じている方、新しいことを創り上げていきたいという前向きな意欲のある方と是非一緒に働きたいと思っております。
当社の社風や福利厚生などについては会社ウェブサイトからご覧いただけます。ぜひご参考いただければと思います。