三菱UFJリサーチ&コンサルティング|コーポレートアドバイザリー部(安村様、菅様、瀬島様)|「FAS×経営コンサルティング」で中堅企業経営者に寄り添い、幅広い経営課題の解決を支援
Post Date:
2022-09-30 /
Category:
戦略, シンクタンク, 日系,
本日は、 三菱UFJリサーチ&コンサルティング(以下、MURC)コーポレートアドバイザリー部の安村様、菅様、瀬島様にインタビューの機会を設けていただきました。
MURCのコーポレートアドバイザリー部が提供するサービスの特徴や、組織の特徴、今後のビジョンおよび求める人材像などについてお話しいただきました。
ご経歴について
EL
ご経歴と現在の業務内容について教えてください。
安村様
新卒で日系のコンサルティングファームに入社し、その後MURCに入社しました。最初はMURC内の別の部署に所属していたのですが、コーポレートアドバイザリー部に異動し、M&AアドバイザリーをはじめとするFAS業務(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)に従事いたしました。その後、監査法人系のアドバイザリー会社に移り引き続きM&Aアドバイザリー業務に従事してまいりましたが、昨年MURCに戻ってきました。これまでのキャリアの半分くらいはM&Aのアドバイザリー業務を中心にしてきたため、現在も関与している案件の7~8割くらいがそれに該当します。残り2~3割はコンサルティング案件を担当しています。
菅様
新卒で事業会社に入社し、経理・財務業務に従事しました。その後、監査法人に入所し、法定監査業務に携わりました。同社に在籍中グループ会社に出向し、M&A業務を経験しました。その後、官民ファンドで事業再生業務に従事し、MURCに入社しました。現在はM&Aのアドバイザリー業務を中心に業務を行っておりますが、最近では持株会社化の案件などにも携わっています。
瀬島様
2019年に新卒でMURCに入社しました。半年間の全体研修を受けた後、仮配属でコーポレートアドバイザリー部での業務を経験し、2020年からは本配属となり引き続き当部に在籍しています。私も基本的にはM&Aのアドバイザリー業務をメインに行っていますが、最近では関連するコンサルティング案件にも参画する機会が増えてきています。
EL
安村様と菅様はMURCにどういう魅力を感じられて入社したのかをお聞かせください。また、瀬島様からはコーポレートアドバイザリー部を選択した理由をお伺いしたいです。
安村様
私はMURCに2回入社しているのですが、MURCに戻ることを決めた理由をお話しいたします。前職の監査法人系のアドバイザリー会社では、大企業をクライアントとする中型~大型のM&A案件が多く、非常に面白さややりがいを感じていた一方、関与するメンバー数も多く、自らの業務範囲が限定されることがあり、案件の全体像があまり見えなかったりすることもありました。その一方で、MURCのプロジェクトは中堅企業をクライアントとする案件がメインなので、プロジェクトの全体像も見えますし、クライアントと直接話をする機会も多いです。中堅企業をターゲットとするプロジェクトにもう一度関わりたいと思い、MURCに再入社しました。
菅様
私はコーポレートアドバイザリー部がカバーしている業務の幅広さに魅力を感じ、入社を決めました。実際に当部では、M&Aのアドバイザリー業務だけではなく、組織再編業務や事業計画策定、バリュエーション、財務DDなど、公認会計士としての知識を活かすことのできるさまざまな業務に携わることができます。
瀬島様
私が本配属先としてコーポレートアドバイザリー部を選択した理由は、財務や税務、法務などかなり幅広いテーマに関わることができるためです。コーポレートアドバイザリー部で経験を積むことで、今後のキャリアの選択肢を広げることができるのではないかと考えました。また、仮配属期間中にM&A案件に携わっていたのですが、最後の成約まで見届けたいという気持ちがあったことも当部を選択した理由の一つです。
組織について
EL
コーポレートアドバイザリー部の組織概要を教えてください。
安村様
コーポレートアドバイザリー部は経営コンサルティングビジネスユニットの中の一つの組織です。中堅企業を中心にサービスを提供していくユニットではありますが、当部は専門領域でのサービスを提供していることから、クライアント規模は中堅企業を中心に大企業から中小企業まで非常に幅広くなっています。テーマとしてはFAS(ファイナンシャルアドバイザリーサービス)×経営コンサルティングということで、FAS業務に限定せず幅広いサービスを提供しており、M&Aだけでなくグループ内の組織再編や事業承継なども手がけているのが特徴です。メインは中堅企業ですが、FASに関する案件では社内の別部署と協働でプロジェクトチームを組成し、共に大企業の案件に関与することもあります。
EL
プロジェクトのチーム構成について教えてください。
安村様
案件ごとでさまざまですが、M&Aの案件ですと3、4名でチームを組んで、プロジェクトを進めていきます。財務DDなどの業務が入っていると大型のプロジェクトになることが多く、全体で、10名ほどのチームで案件を進めていくこともあります。
EL
中堅企業向けにM&Aを手がけているファームは多くないと思いますが、どのように案件を進めているのですか?
安村様
基本的には三菱UFJ銀行のM&Aの執行を行う部署と共同で案件を進めています。三菱UFJ銀行の全国にある支店の担当者が取引先からさまざまなニーズをうかがってくるので、その中にM&Aのニーズがあり、三菱UFJ銀行から当社に連携があれば、我々が一緒に案件に入っていきます。場合によっては、営業段階から当社メンバーも同行することもあります。コンサルティング案件についても、三菱UFJ銀行の各支店が取引先からニーズを聞き、当部が扱うテーマのニーズがあればコンサルタントが営業・提案を実施しています。
EL
具体的なプロジェクト事例について教えてください。
瀬島様
クライアントの多くが三菱UFJ銀行のお客様ということもあり、業種も規模もさまざまな企業の支援を行います。売上規模10億円ほどのオーナー企業の事業承継型のM&Aを担当することもありますし、大企業の子会社を売却する案件のサポートを行うこともあります。最近では、地方の医療法人の持分譲渡案件を担当するなど、バラエティー豊かな案件を経験しています。プロジェクトの期間は案件にもよりますが、M&A案件の場合は短いもので半年程度、長いもので1年を超えて関わるような案件もあります。直近ですと、大企業の100%子会社の売却を半年強かけて支援する案件があったのですが、結果的に当初の想定以上の好条件で成約することができ、さらに同時並行でクライアントと買手の業務提携の話を進めることもできたことで、クライアントからは非常に高い評価をいただくことができました。
また、最近ではM&Aのエグゼキューション部分だけではなく、その前段階であるプレM&Aの支援をすることも増えてきました。魅力的な企業を買いたいと考えている企業は多いのですが、攻めの姿勢で積極的に動けているところはあまり多くありません。M&A戦略の策定からフォローに入り、ニーズを明確化してターゲット企業をリストアップするなど、M&Aの準備段階をサポートするようなことも行っています。
EL
新卒で入社されて苦労した点を教えてください。
瀬島様
M&A案件には売り手企業と買い手企業の担当者、弁護士、専門家など多くの関係者がいます。私はそれらの関係者の調整業務を担うことが多いのですが、自分の知識不足からうまく調整が図れない時期もありました。案件の経験を積んでいくなかで徐々に知識が増えてきたことで、最近は少しずつうまく立ち回れるようになってきたと感じています。
EL
どういったバックグラウンドを持った方が活躍していますか?
菅様
コーポレートアドバイザリー部にはさまざまなバックグラウンドを持ったメンバーが在籍しており、証券会社や銀行をはじめ、事業会社、監査法人、税理士法人の出身者など多種多様な人材が活躍しています。そのため、何か特定のバックグラウンドがあるから必ず活躍できるということではないと思います。もちろん、FAS業務や経営に関する基礎知識は最低限必要です。ただ、それ以上に、これまで培ってきた専門性やノウハウを最大限に活かしながら、お客様のお悩みや問題の解決に向けて、粘り強く真摯に取り組んでいく姿勢が、当部で活躍するために重要なことだと考えています。
EL
コーポレートアドバイザリー部に入られる方は、M&Aに関する業務経験がある方が多いのでしょうか?
菅様
中途で入社される方の中には、M&Aに関する業務が未経験という方が少なくありません。そのため、当部では、M&A業務未経験の方が、M&A業務の一連の流れや必要な基礎知識を早急にキャッチアップできるような研修制度をしっかりと整備しています。
EL
具体的にどのような育成制度があるのでしょうか?
安村様
コンサルティング事業本部として、コンサルタント未経験の方に対してロジカルシンキングやパワーポイントの研修などの基本的な研修を実施しています。それに加えて、コーポレートアドバイザリー部ではM&Aアドバイザリーとして成長していくためのマンツーマンの研修の運用を始めました。1年ほどの期間をかけて大体月に1回の頻度で、カリキュラムに基づきテーマを設定して、過去取り扱った案件資料を用いて講師に対してプレゼンを行い、フィードバックをする実践的な研修を行っています。受講者、講師ともにかなりの時間をかけており負担も大きいですが、未経験者の人材育成を進めていくために今後も継続していく予定です。
働く環境・今後の展望について
EL
コーポレートアドバイザリー部の働く環境について教えてください。
安村様
働き方は個人の裁量に任されている部分も大きく、かなり自由度の高い働き方ができる環境だと思います。もちろんプロジェクトによっては忙しい時期もあるので残業をしなければならないこともありますが、やることをしっかりと行っていれば自由な時間の使い方ができる環境です。
EL
今後の目標はありますか?
安村様
私は最近マネージャー職に職位が上がったので、M&A案件ではディールヘッドとして前面に立つ機会も増えてきました。まずは自分一人で案件をクローズまで持っていく力をつけることが重要だと思っています。今後はFAS業務の中でも自分の得意領域を持ち、テーマ開発などを進めていきたいと考えています。
EL
コーポレートアドバイザリー部の今後の展望を教えてください。
菅様
コーポレートアドバイザリー部はFAS業務と経営コンサルティング業務を同じ部署内で手がけているという点で非常にユニークな組織だと思っています。今後も経営者の方々に寄り添いながら、川上から川下までワンストップでサービス提供することを目指し、サービスの提供範囲も拡大していきたいと考えています。具体的には、M&Aアドバイザリー、企業組織再編、事業承継の3つの領域を主な柱として、お客様に提供するコンサルティングサービスの価値をこれまで以上に高めて行くため、組織規模の拡大と独自性のあるコンサルティング能力の向上に並行して取り組んでいきたいと考えています。そのためにも、東名阪の拠点間や部室間での連携強化やノウハウ共有などを進めるとともに、有資格者を始めとした専門人材の増強や人材育成を積極的に進めていく方針です。
求める人物像について
EL
コーポレートアドバイザリー部が求める人物像を教えてください。
安村様
コーポレートアドバイザリー部はテーマがかなり広いので、コンサルタント経験者の方であれば、今までの経験を生かすチャンスはかなり多いのではないかと思います。もちろん未経験であってもFASに興味がある方であれば、これまでの経験を活かして活躍していただけると思います。
瀬島様
未経験で飛び込んで大丈夫なのかと尻込みしてしまう方もいらっしゃると思いますが、他の会社に比べて研修制度も充実していますし、私のように新卒で入社して経験ゼロの状態から業務を始めているメンバーもいるので、そこは安心していただいて大丈夫だと思います。M&A案件はお客様にとってもビッグイベントになるケースがほとんどなので、お客様に寄り添ってお客様のために動けるような姿勢が大事です。お客様のために熱意を持って取り組める方と一緒に仕事がしたいと考えています。
EL
コンサルタント未経験でも持っていると良いスキルなどはありますか?
安村様
会計や財務、税務に関する知識は当部のどんな業務に携わる場合でも必要になってくるので、そのような知識があるとキャッチアップのスピードは早くなるのではないかと思います。また、会計士や税理士といった資格を持っている方はベースの知識が豊富なので、キャッチアップも非常に早い傾向にありますね。
候補者の方へのメッセージ
EL
最後に候補者の方にメッセージをお願いします。
安村様
FAS×経営コンサルティングというキーワードに少しでもピンとくる方がいれば、経験の有無にかかわらず、ぜひ飛び込んできてもらいたいなと考えています。コーポレートアドバイザリー部が取り扱うテーマは多岐に渡っており、期待しているような案件や仕事内容があると思いますので、ぜひ積極的にご応募いただければと思います。
菅様
コーポレートアドバイザリー部ではさまざまなバックグラウンドを持った人材が、チーム一丸となってお客様のご支援に携わっています。そのため、チームワークを大切にしながら仕事に取り組める方にご入社いただきたいと考えています。お客様のお役に立つことやお客様に喜んでいただくということに強いやりがいを感じられる方は、ぜひご一緒したいと考えておりますので、ご応募いただけると幸いです。
瀬島様
MURCに入社してまだ数年間しか経っていませんが、今まで関わった案件はどれも非常に印象深く、刺激的な仕事だと日々感じています。M&A案件やコンサルティング案件の面白さに関心を持っている方には、ぜひMURCを検討していただければと思います。MUFGのネットワークがあることで多種多様な案件に携われるため、ご自身の興味のある案件に関わる機会があるのではないかと思います。皆さんからのご応募をお待ちしています。
企業プロフィール
Profile
三菱UFJリサーチ&コンサルティング
この企業の詳細情報-
安村 啓佑 様
経営コンサルティングビジネスユニット コーポレートアドバイザリー部 マネージャー
新卒で日系コンサルティングファームに入社後、MURCに入社。FAS業務を経験し、その後、監査法人系のアドバイザリーへ移り、M&Aアドバイザリー業務に従事。2021年にMURCへ戻り、引き続きM&Aアドバイザリー業務に注力。
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菅 一優 様
経営コンサルティングビジネスユニット コーポレートアドバイザリー部 マネージャー
新卒で事業会社に入社後、監査法人に転職。法定監査業務に従事。グループ会社への出向や、官民ファンドでの事業再生業務を経験し、2019年にMURCに入社。M&Aアドバイザリー業務を中心に持株会社化などの案件にも携わっている。
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瀬島 江里加 様
経営コンサルティングビジネスユニット コーポレートアドバイザリー部 コンサルタント
2019年に新卒でMURCに入社。全体研修終了後、仮配属期間を含めて2020年からコーポレートアドバイザリー部に在籍し、主にM&Aアドバイザリー業務に従事。直近ではコンサルティング案件への参画も増加。