PwCコンサルティング合同会社|Cloud Transformationチーム|中山様、鈴木様、岡田様
Post Date:
2023-02-02 /
Category:
IT・デジタル, 外資系,
PwCコンサルティング合同会社(以下、PwCコンサルティング)、Enterprise Transformation事業部 Cloud Transformationチームの中山様、鈴木様、岡田様にインタビューの機会を頂戴し、PwCコンサルティングにおける同部門の特徴、プロジェクト内容、求める人材像についてお話し頂きました。
ご経歴について
EL
ご経歴をお伺いできますでしょうか。
中山様
大学を卒業後、外資系コンサルティング会社、外資系ITコンサルティング会社でERPを中心にAIビジネスに携わりました。その業務の中で、クラウドの新たな可能性を目の当たりにし、クラウドを最大限活用し、DXを実現するためには、組織や文化、人材などの変革も合わせて実施する必要性があると感じるようになりました。そこで、その課題に総合的にアプローチできるPwCコンサルティングに入社しました。
鈴木様
外資系大手IT企業に新卒で入社し、在籍した19年で、様々なシステム開発プロジェクトを経験し、トラディショナルなシステム開発であればある程度何でもこなせるようになりました。その後、よりモダンなシステム開発領域に携わりたいと考え、外資系大手クラウドサービス企業のコンサルティング部門でクラウドやアジャイルを活用した企業変革の支援に携わり、さらに事業会社にて、自分自身で実際にITを活用した組織変革も経験しました。自分自身のこれまでの経験を生かし、コンサルタントとして企業を支援する業務に携わりたいと考え、PwCコンサルティングに転職しました。
岡田様
私は新卒で外資系大手パッケージベンダーに入社しました。そこではパッケージ導入のITコンサルタントとして数多くのプロジェクトを経験しました。その中で、システムを効果的に使いこなしていくためにはクライアント側の組織能力やケイパビリティを向上させていく必要があると感じ、日系のコンサルティングファームに転職しました。こちらでは、IT戦略やマネジメントなどを専門とするコンサルティングを経験した後、デジタルの知見をよりインプットする必要性を感じて総合系のグローバルネットワークを持つファームに入りたいと考え、PwCコンサルティングに転職しました。
EL
総合系のファームは数多くあると思うのですが、その中でもPwCコンサルティングを選ばれた理由は何ですか?
岡田様
大きく分けて2点あります。
1つ目はグローバルのナレッジをインプットしていける環境が整っているということです。PwCでは、先進的な事例だけでなく、グローバルで方法論が整備されており、それらを活用しながらクライアントに価値を訴求できる点に魅力を感じました。
2つ目はお客様の課題解決のために会社一丸となって取り組んでいく風土があると感じたことです。デジタルな変革を起こしていくには自分だけの力では足りず、さまざまな知見をうまく組み合わせてお客様にサービス提供をしていくことが大事になってきます。PwCはコンサルティング以外のメンバーファームとも横連携して進めていく風土があると感じ、PwCコンサルティングへの転職を決めました。
Cloud Transformationチームの組織について
EL
所属されているCloud Transformationの組織ついて教えてください。
中山様
Cloud Transformationは2022年7月に新設されたチームです。
クラウドというとインフラの話だと思われるケースが多いのですが、単純にクラウドを使えるようになるだけでは意味がありません。本組織ではクラウドをうまく使いこなしてデジタルの競争に勝ってもらうことを目指しています。
Cloud Transformationのチームでは5つの視点で変革を目指しています。1つ目はオンプレミスからクラウドへのインフラの移行。2つ目は従来のアプリケーションからクラウドネイティブなアプリケーションへのトランスフォーメーション。3つ目は従来のウォーターフォールの開発手法からアジャイルへのトランスフォーメーション。4つ目は組織とプロセスの観点から、現場のユーザー部門のあり方を再定義すること。5つ目はITベンダーに依存していたシステム開発を内製化させるための支援です。
今回のCloud Transformationチームは、Enterprise Transformation事業部という組織に所属しています。Enterprise TransformationはCloud Transformationチームの他に、グローバルアライアンスというチームと、エンタープライズソリューションという基幹システムを活用した企業変革を支援するチームで成り立っています。一気通貫で企業のDX推進をサポートできるような組織はまだ世の中に多くない中で、そこを実践していくというチャレンジをしています。
EL
Cloud Transformationチームが提供するコンサルティングサービスについて教えてください。
中山様
日本企業に世界で勝ってほしいのですが、日本企業が特に苦労しているのがITの部分なのかなと思っています。世の中で大きな変化が起きた際に、日本企業はビジネスチャンスを失っているケースが多く見受けられます。その一方で、外資系の企業はそのビジネスチャンスをしっかりと掴んでいるのです。日本企業のITの部分での遅れが市場への対応力を大きく妨げているのではないかと考えています。
市場の変化に素早く対応できるように、ITだけではなく人材を含めて変革していく必要があります。そのためには、いろいろと実験しながら新しいことにチャレンジするアジャイル型の組織に変えていくことが求められます。何か市場の変化があった時に、対応するまでに半年や1年以上かかってしまうと置いて行かれてしまいます。変化に素早く対応できるように基幹システムをもう少し軽くするためのITモダナイゼーションなどもしていきたいですね。
EL
Cloud Transformationのような役割を持つチームはあまり他社にないと思うのですが、業務的な面での他社との違いを教えてください。
岡田様
先ほどお伝えしたようにEnterprise Transformationという大きな組織の中で、グローバルアライアンスのもと、基幹システムの刷新に強みを持つチームと、私たちのようなクラウドやアジャイルの専門性を持つチームが一緒になってサービスを展開していく体制が整っています。ソリューションを重ね合わせて、企業変革のために必要な新しいソリューションを開発し、お客様にデリバリーするという部分が非常に特徴的だと思います。新しい組織ということもあり、新しい取り組みにチャレンジしつつ、自分がやりたいことを自由にやれるというという点は他のコンサルティングファームと違うところかもしれません。
鈴木様
Cloud Transformationというと、クラウドへのシステム移行を支援するとかクラウドの技術的なアドバイザリーというイメージを持たれてしまうかもしれません。もちろん私たちも技術的な部分で支援することはありますが、、それだけでなく、クラウドネイティブの技術を活用したアプリケーションのモダン化を支援したり、例えばアジャイル開発やアジャイルな働き方の導入など、企業として俊敏性を上げていくためにどのようにプロセスを変えていけばいいのか、その組織体制はどのような形態がよいのか、といった部分も取り組んでいきます。クラウドやアジャイルなどの要素を使って企業を変革していくことにフォーカスしているチームだと考えていただければと思います。
中山様
デジタル&クラウドをキーワードにしてPwCグローバルで取り組んでおりまして、積極的にグローバルとの意見交換や情報交換をしています。日本から米国や欧州に人を派遣していきたいとも思っているので、本チームでもグローバルで活躍するチャンスはかなり多いと思っています。
プロジェクト事例について
EL
具体的な取り組み事例を教えてください。
中山様
私たちだけが見えている景色だけで判断するのは良くないという課題意識を持っており、昨年から2022年DX意識調査ITモダナイゼーション編を実施しました。リサーチ専門のチームなどを活用する場合もあると思いますが、私たちは質問も一から自分達で考えてサーベイを実施しました。全部で524社にアンケートに回答していただき、クラウドの活用状況やアプリの作り方、アジャイル開発をしているかどうかなどを調査しています。このようなサーベイをもとにして次なる一手を考えており、より客観的にお客様へご提案できるような工夫をしています。
EL
直近で進められているプロジェクト事例はありますか?
中山様
アジャイル開発を導入したいというお客様に対して、当社ではアジャイル開発がどのようなものなのかを理解してもらうために、まずはお客様に実際に体感してもらうようにしています。当社の社内用に開発したトレーニングを体感してもらってアジャイル開発がどういうものなのかを理解してもらった上で、その後の方向性を決めるようにしています。
鈴木様
そのトレーニングの中ではお客様にとって何がアジャイル開発への移行のブロッカーになっているのかということについてディスカッションする時間も設けるようにしています。メンバーの方々にいろいろとディスカッションしてもらうことで、現状の課題を洗い出してもらうのです。ディスカッションの結果を受けて、実際の案件でやってみるというフェーズに入ったお客様もいらっしゃいます。
求める人物像について
EL
Cloud Transformationにおける求める人物像について教えてください。
鈴木様
単純に技術分野だけではなく、お客様の課題に対してテクノロジーを活用しどう解決するかを伴走しながら支援していき、お客様が自走していける状態をゴールにできる人材を求めています。新しい領域に対して高い関心を持ち、新しい正解を作っていける人にジョインしてほしいと考えています。
岡田様
マインドの部分ですと、知的好奇心がある方にジョインしてほしいと考えています。この業界にいて強く実感することですが、ビジネスの変化は激しく、かつ日々新しい技術も出てきます。先進的な技術や業界の動向などに対して常にアンテナを張り、好奇心を持って学び続けられる方が来てくれるとうれしいです。クラウドトランスフォーメーションに関するプロジェクトの経験がない方でも高い知的好奇心がある方であれば、一緒に仕事がしてみたいですね。
中山様
お客様の変革を支援する業務なので、一番望ましいのはトラディショナルな世界も知りながら、新しい世界も知っている人材です。その一方で、新しいモダンエンジニアリングを使いこなしている人も来ていただけるとうれしいですね。
クラウドを効果的に活用するには、従来のように外部ベンダーにお任せするのではなく、自社の職員自らが活用に取り組むことも一つの大きな成功要因になっています。お客様がご自身で取り組んでいるケースが多いので、コンサルタントやITベンダー出身だけではなく、事業会社で自らその取り組みをされていたような経験値がある方とも一緒に働きたいですね。
鈴木様
自分の言葉で何かを語れるというのは非常に大きいと思います。キレイごとだけではない部分をお客様も求めていると思うので、そういった生々しい経験をされている事業会社出身の方は魅力的だと思います。
仮に過去の取り組みがうまくいっていなかったとしても、それも良い経験だと思っています。なぜうまくいかなかったのかということを分析し、それをお客様に提供するのは一つの大きな価値になると考えています。新卒でコンサルタントになった人にはない部分だと思うので、そのような経験をうまく掛け合わせてお客様にサービスを提供できると非常に良いのではないかと思います。
今後の展望について
EL
Cloud Transformationチームの今後の展望を教えてください。
中山様
私たちは多様性を大事にしていて、新卒メンバーやグローバル人材など、様々なバックグラウンドを持った人たちが、それぞれの価値観をうまくぶつけ合って新しい価値を提供できるようなチームにしたいと考えています。こうやって一緒に仕事をするというのも不思議なご縁で、振り返ったときに充実した期間だったと思えるようなチームを作りたいですね。
また、ある調査によると日本のデジタルにおける競争力は世界で見ると調査対象国63カ国中29位、サブカテゴリーの俊敏性では62位と大きく出遅れていて、市場の変化への対応速度はかなり遅いです。俊敏性をあげるためにはクラウドを使いこなすことが大きな近道になるのではないかと考えています。クラウドを活用することで自然と企業のアジリティが上がって内製化も進んでいくと思いますので、そこに関する支援を今後も継続してやっていきたいですね。
候補者の方へのメッセージ
EL
最後に、候補者の方へ一言お願いします。
岡田様
まだ組織が立ち上がったばかりなので、ジョインするには非常に面白いタイミングなのではないかと思います。若手のうちから新しいことにチャレンジできますし、多くの企業の変革に携わることができます。コンサルタントとしても多くの学びが得られる環境ですので、ぜひ一緒に働きましょう。
鈴木様
まだまだ小さい組織ですので、役職にかかわらず積極的に手を挙げてチャレンジできる環境だと思っていますし、そのようなチャレンジを後押しする組織にしていきたいと考えています。ワクワク感を持ってチャレンジできる方、知的好奇心が旺盛で楽しみながら仕事ができる方にとっては非常に働きやすい職場だと思います。ぜひ積極的に飛び込んできていただきたいです。
中山様
組織の多様性を大事にしたいと考えていますので、さまざまなバックグラウンドを持った方にジョインしてほしいです。チームは立ち上がったばかりのフェーズですので、自分のアイデアを具現化するチャンスは非常に多いです。そのようなことを楽しみながらできる方は、ぜひチームの立ち上げを一緒に盛り上げていってほしいと思います。
企業プロフィール
Profile
PwCコンサルティング合同会社
この企業の詳細情報-
中山 裕之 様
パートナー
外資系コンサルティング会社、外資系ITコンサルティング会社、外資系クラウドベンダーを経て、PwCコンサルティング合同会社に入社。コンサルティング会社においては10年以上にわたりCRM、ERP、コグニティブ領域での事業責任者を務めた。外資系クラウドベンダーにおいては、エンタープライズ領域における事業開発責任者としてクラウドの普及に携わる。外資系コンサルティング会社、外資系ITコンサルティング会社、外資系クラウドベンダーを経て、PwCコンサルティング合同会社に入社。コンサルティング会社においては10年以上にわたりCRM、ERP、コグニティブ領域での事業責任者を務めた。外資系クラウドベンダーにおいては、エンタープライズ領域における事業開発責任者としてクラウドの普及に携わる。 専門領域は、クラウド、コグニティブ/AI/機械学習、モバイル、ERP、CRMにわたり、これらのテクノロジーを活用した企業および業務変革に25年以上従事。
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鈴木 直 様
ディレクター
新卒で外資系IT会社に入社後、メディア業界のお客様を中心にシステム構築プロジェクトをアーキテクト、およびプロジェクトマネージャとして多数リード。その後、外資系クラウドベンダーに移り、コンサルティング部門にてクラウド活用による企業の変革支援を数多く実施。日系のメディア企業に移り、組織変革を実施したあとPwCコンサルティング合同会社に入社。クラウドやモダンテクノロジーを活用したITトランスフォーメーションに従事。
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岡田 裕 様
シニアマネージャー
外資系パッケージベンダー、日系コンサルティング会社を経て、PwCコンサルティング合同会社に入社。一貫してITを軸としたコンサルティングに携わっており、戦略から実行に至るまでの一気通貫のプロジェクトデリバリを数多く実施。システム導入だけでなく、組織・プロセス変革や人材育成といった、デジタル・ITに関わるマネジメント面のコンサルティングに強みを持つ。 PwCでは、企業変革のためのクラウド活用に関わるコンサルティングサービスに従事。