マーサージャパン株式会社|組織・人事変革コンサルティング部門インタビュー|マネージャー T.T様、アソシエイトコンサルタントY.O様
Post Date:
2023-02-08 /
Category:
外資系, 女性,
マーサージャパン株式会社(以下、マーサー)、組織・人事変革コンサルティング部門のT.T様、Y.O様にインタビューの機会を頂戴し、マーサーにおける同部門の特徴、プロジェクト内容、求める人材像についてお話し頂きました。
ご経歴について
EL
ご経歴をお伺いできますでしょうか。
T.T様
大学院で教育行政を専攻した後、外資系戦略コンサルティングファームに入社しました。5年間、製造業を中心に新規事業戦略や中期経営計画の策定などを経験しましたが、組織における意思決定後の実行プロセスが上手くいかないことに大学時代から興味を持っていたこともあり、シニアコンサルタントの時に事業会社の人事部へキャリアチェンジを行い、グローバル人事組織の立ち上げに参画しました。その後、コンサルタントとしてのバックグラウンドと人事の経験を活かしながら、グローバルのベストプラクティス探求に関わりたいと考え、戦略領域にも踏み込むことができるマーサーに転職をしました。
Y.O様
大学を卒業後、新卒でエネルギー系の事業会社に総合職として入社したものの、将来を見据えた際に、ゼネラリストではなく、特化した領域でキャリアを積みたいと考え、第二新卒採用で会計系の外資系コンサルティングファームに転職をしました。そこで組織人事領域のディビジョンに配属となりましたが、人事システム構想策定や人事機能設計をはじめとした、HRトランスフォーメーション領域のプロジェクトに携わることが多かったため、組織変革や人材変革などの幅広いテーマにチャレンジしたいと考え、マーサーに転職を決めました。
EL
転職先にマーサーを選択した理由について教えてください。
Y.O様
前職に在籍していた際、クライアントから見た時の組織人事領域におけるマーサーの認知度の高さやポジショニングを魅力に感じていました。最終的には、面接やカジュアル面談を通じて感じた、マーサーのチームワークを重視する組織風土や、自身が経験したいと考えていたプロジェクトが豊富にある環境が決め手となったように思います。
T.T様
転職活動では組織人事系のコンサルティングファームの面接を数多く受けました。また戦略ファームからもお声がけいただきましたが、面接を進める中で、マーサーに集まる方たちは、組織人事に対する情熱を強く抱き、複雑な問題に対して強い好奇心を持ちながら取り組んでいる印象を受けました。また、戦略領域にも入り込み、かつ組織人事系のコンサルティングファームのトッププレイヤーとして、クライアントとなる日本を代表する企業とのコンタクトポイントが多いことも魅力でした。
所属している部署について
EL
所属されている部署について教えてください。
T.T様
組織・人事変革コンサルティング部門のOTS(Organization and Talent Strategy)というチームに所属しています。全体のおよそ半数が戦略ファーム出身であることを活かし、企業の経営層とコミュニケーションをとり、事業戦略や人事戦略等の上流に近いプロジェクトを担当するチームですが、マーサーは組織の壁が低いこともあり、所属するチームが違う方とプロジェクトを一緒に行うケースも多々あります。
Y.O様
組織・人事変革コンサルティング部門のゼネラルと呼ばれるチームに所属して、領域を決めずにさまざまなプロジェクトに携わっています。人事戦略の方針策定や人事制度設計などの人材マネジメントの仕組みを作ることもあれば、実際に変革していくところをご支援させていただく機会もあります。ゼネラルという名前のとおり、上流から下流まで本当に幅広いテーマを扱うことが特徴であり、専門領域を決めずに色々な経験をしたいと考えている方は、ゼネラルに所属されています。
プロジェクト事例について
EL
印象的だったプロジェクト事例を教えてください。
T.T様
印象的だったプロジェクトは2つあります。
1つ目は、業績が悪化していた大手企業の組織再編のサポートを手がけたプロジェクトです。クライアントのCEOを始めとしたマネジメントの方々と膝詰めで議論を行いながら、スピード感を持って組織再編のプロジェクトを推進していきました。人員整理等を含めて厳しい選択をしなければならない局面もありましたが、戦略ファームでの経験と事業会社における人事の経験の双方を活かし理と情のバランスを用いてやり遂げられた事、また改めて現在の仕事の社会・クライアントに対するインパクトの大きさを感じました。
2つ目は、クライアント企業の子会社立ち上げをサポートしたプロジェクトです。それまでは人事制度構築や報酬制度・評価制度について、私よりも経験の豊富な他のメンバーに支援してもらうことが多かったのですが、本プロジェクトでは最初から最後まで全て私一人で担当しましたので、最後までやり遂げられたことはその後の大きな自信につながりました。
Y.O様
入社後に初めて人事制度設計に携わったプロジェクトが、いちばん印象に残っています。エンジニア人材向けの人事制度を作るというテーマで、人事制度のコンセプト・構想策定から等級・報酬・評価制度から就業規則に至るまで、概要・詳細設計を行いました。プロジェクトの期間は8ヶ月でしたが、新人事制度の構想から設計まで、一連の流れを通しで担当する中で、マーサーならではの制度設計のプロジェクト事例や報酬データなどにも数多く触れる機会があり、早期にキャッチアップできましたし、より詳細な知識が得られました。エンジニアという近年非常に市場競争力の高い人材に対し、彼らの志向性や市況・トレンドも押さえつつ、魅力的な制度を構築していくことが大きなテーマで、非常にやりがいのあるプロジェクトだったと感じます。またT.Tさんをはじめ、社内メンバーにヒアリングや事例共有をお願いした際には、いつも快諾いただき様々な観点からの参考情報にすぐリーチできた点は、プロジェクトを進める中で有益なインプットとなりましたし、マーサーにおける働きやすさや風通しの良さを感じられて印象的でした。
マーサーで働く魅力について
EL
マーサーで働く魅力について教えてください。
T.T様
マーサーはチームの垣根が非常に低く、人の行き来も高い頻度で発生します。チームを異動するケースもありますが、公募制度でチームが担当するプロジェクトに限定されることなく経験を積むこともできますし、アサインベースでメンバーが行き来することも多いですね。組織の縦割り感がなく、本人の希望ベースでプロジェクトに携われるのは非常に良いところだと思います。
Y.O様
たしかにマーサーはチームを超えて連携する文化が根づいていると思います。コンサルティングファームによっては、ユニットを超えてアドバイスをいただく場合、社内であってもコンサルティング料が発生する場合もあり、良くも悪くも縦の意識を感じるときもあります。その一方でマーサーではチーム間の垣根が非常に低く、お互いに連携してクライアントへ価値を提供しようという意識を感じます。国内・国外を問わず、組織人事領域に関する豊富なナレッジを持つメンバーから直ぐに情報を得られることができる、例えばメールやチャット、Teamsチャネルなどで直ぐにあらゆる知見が返ってくるのはマーサーならではかもしれません。
T.T様
また、マーサーは多様な働き方、多様性を持ったメンバーが許容されており、早いプロモーションを目指して業務に邁進するメンバーもいれば、サステナブル重視で業務に取り組むメンバーもいます。そのため、自分のライフステージ合わせて働き方を変えることが出来る部分は魅力のひとつかもしれません。育休から戻ってきた後、プロモーションしていく女性のリーダーも増えています。我が家も夫婦ともに仕事を持ちながら3人の子どもを育てており、私が毎日子どもを送ってから仕事をしています。最近では育児と両立させながら在宅で仕事をすることも多いです。
Y.O様
前職との違いでお伝えすると、プロジェクトへアサインされる仕組みやプロジェクトの規模も大きく異なりました。ある程度の規模の総合ファームの場合、どうしても稼働率や全体最適の観点が優先されてしまい、希望と異なるプロジェクトや場合によっては全く違うユニットのプロジェクトにアサインされることもあります。一方マーサーでは希望するプロジェクトテーマや挑戦してみたいロールなど、アサイン担当と定期的に会話したうえで調整されるため、アサイン先にも納得感がありますし、当然ながら、組織人事領域以外のプロジェクトになることはありません。また、前職では比較的規模が大きいプロジェクトも多く、ひとつのプロジェクトに10名前後が参画するケースもありましたが、マーサーでは3~4名のプロジェクトがほとんどです。プロジェクトにおける自らの裁量が増えることにより、プロジェクトに対する自身のインパクトや役割も大きくなり、プレッシャーもありましたが、上司からタイムリーにフィードバックを得られることで、コンサルタントとしての成長が速まったように感じます。マーサーでは、コンサル未経験で入社される方も少なくありませんが、皆さん早期にキャッチアップ出来ている理由は、この環境も大きいと思いますね。
EL
マーサーにおける特徴的な取り組みはありますか?
T.T様
組織・人事変革コンサルティング部門では、新卒・中途に関わらず新しく入社された方とプリンシパル以上のメンバー全員との面談が実施されます。このように入社直後から顔と名前を社内に幅広く知ってもらえる環境ですし、リーダー陣の視点から見ても、新しいメンバーのバックグラウンドやキャリア志向を理解することで、適切なプロジェクトへのアサインが実現出来るようになっています。
また、気軽に声をかけてもらえる環境はリモートワーク環境でも引き続き継続されており、社内コミュニケーションは非常に活発です。新型コロナウイルスの影響を見ながらですが、メンバーを募って会食をすることもありますし、先日はマーサー全体でのYear end Partyも2年ぶりに復活しました。また、月に1度「Happy Thursday」という対面のCatch upイベントが実施されており、マーサーのリーダー陣はもちろん、チーム以外のメンバーとも顔を合わせることが可能です。このようなイベントを通じて、メンバー同士が仲良くなることで業務でも緊密に連携できるようになり、クライアントに対しても価値の高いアウトプットが出せるようになると考えています。
もうひとつ、マーサーはファーム全体として、プロジェクトのデリバリーだけでなく、新領域に関する知見を蓄えたり、新しいソリューションの開発をしたりすることにも多くの工数を割いています。すぐには売上につながらないような課題に対しても活発なディスカッションを行いますし、そのような文化が醸成されています。これは、マーサーが人事組織領域のトップランナーとしての自負を持つからこそ、売上至上主義にならず、会社としてのケイパビリティの拡張やブランド価値を高めていくような部分に力を入れることができているのだと考えています。これらの活動も決して会社側から強制されるものではなく、メンバーが手を挙げて自発的に取り組んでいますね。
求める人物像について
EL
マーサーが求める人物像について教えてください。
T.T様
必ずしも最初から組織人事領域の知識を求めているわけではありません。好奇心が強く人が好きであること、この2つがあれば、いくらでも楽しんでいただける環境があります。企業が経営戦略を描く際に、人事・組織は決して切り離せないアジェンダです。だからこそ組織人事領域のトップランナーとして、クライアントに高い価値を提供していきたいと考えられる人にはぜひジョインしてほしいですね。
候補者の方へのメッセージ
EL
最後に、候補者へ一言お願いします。
T.T様
マーサーでは、経験のない領域にチャレンジしていくような働き方も、専門性を高めていくような働き方もできますので、個々人に合った働き方が実現できる環境は整っていると言えます。また、組織人事領域のトップランナーであるからこそ、価値も難易度も高いプロジェクトに取り組むことが可能です。好奇心・探求心が強い方や人が好きな方にはぜひジョインしてほしいですね。噛みごたえのある難しい課題に、一緒に取り組んでいきましょう。
Y.O様
コンサルタントという職種に対して、ハードワークなイメージを持たれている方もいらっしゃるかもしれませんが、先にもお伝えしたように、マーサーでは柔軟な働き方が実現できます。また、私自身はファームから転職をしましたが、以前と比較して新しい学びが多かったですし、コンサルタントとしてのご経験がない方にとっても、サポーティブなメンバーが多いからこそ、早期にキャッチアップいただける環境にあると思います。
自由で柔軟、かつ裁量を持って働ける場所でキャリアアップしたいと考えている方は、ぜひマーサーへの扉を叩いていただけると嬉しいです。
企業プロフィール
Profile
マーサージャパン株式会社
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T.T 様
組織・人事変革コンサルティング 組織設計・人事戦略プラクティスグループ マネージャー
外資戦略ファーム、事業会社人事部を経てマーサージャパンに参画。 外資戦略ファームでは、化学、エレクトロニクス等を中心とした大手企業の新規事業立ち上げ、中長期経営計画策定、研究開発機能の再編といったプロジェクトに従事。その後、事業会社人事部のグローバル人事組織立ち上げメンバーとして、グローバルグループ横断でのガバナンス強化、人事プロセス見直し、タレントマネジメント、人材育成施策の起案・実行を担った。マーサージャパンに入社後は、国内外の企業に対する、組織設計・人事戦略・ワークフォースプランニングを中心とし、人材マネジメント改革や人事制度改革を含む幅広いプロジェクトに従事している。
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Y.O 様
組織・人事変革コンサルティング アソシエイトコンサルタント
外資総合コンサルティングファームを経て、マーサージャパンに参画。 これまでに人事制度設計、グローバルタレントマネジメントシステム構想策定、人事システム導入に伴うチェンジマネジメント支援、人事業務プロセス改善などのプロジェクトに関与。組織・人事領域における幅広いコンサルティング経験を有する。直近では、日系大手企業に対するジョブ型人事制度導入プロジェクトに従事。