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企業インタビュー 詳細

Special Interview

KPMGコンサルティング株式会社 |Technology Strategy & Architecture チームインタビュー

Post Date2023-09-13 /
CategoryIT・デジタル, 外資系,

KPMGコンサルティング株式会社(以下、KC)、Technology Transformation部署(以下、TT) Technology Strategy & Architectureチーム(以下、TSA)の3名にインタビューの機会を頂戴し、同部門の特徴、プロジェクト内容、求める人材像についてお話しいただきました。(写真左からS. H様、上杉様、Y. N様)

ご経歴について

EL

皆さまのご経歴をお伺いできますでしょうか。

上杉様

前職は外資系総合ITベンダーに勤務しており、ITコンサルタントおよびアーキテクトとして、全社システムの将来構想策定や大規模なシステム刷新のプロジェクトに携わっていました。その後、2015年7月にKCに転職。会社設立2年目の当時のKCは、業務コンサルタントが多い環境でしたが、テクノロジーに精通している人材を募集していると声をかけていただき、立場を変えて会社を大きくするということにもチャレンジをしたいという思いからKCへ入社することを決めました。

Y. N様

新卒で通信キャリア系の研究所へ入社し、まだ世に出ていない技術トレンドの調査研究や実証実験などに携わっていました。その中で、技術寄りではなく、もう少しモノ・形にしていくことに携わりたい思いから、ITコンサルティングファームに転職し、ITという切り口でさまざまな業界を担当してきました。その後、新規サービスの検討などIT導入だけではないテクノロジーを活かした支援に携わりたいと考え、KCに転職しました。

S. H様

前職は大手日系SIerで、金融系の大規模なシステムのアプリケーション開発に携わっていました。要件定義フェーズから参画することはあったものの、より上流の工程から携わりたい思いと、さまざまな業界への経験も幅広く積んでいきたい思いがあり、業界横断で携われるKCに転職しました。

EL

S. H様はコンサルタント未経験で転職されていますが、どのようにキャッチアップしていきましたか?

S. H様

コンサルタントに求められるスキルとして代表的なものは2つあります。1つ目は論理的思考力で、2つ目は論理的思考をした内容を資料に落とし込むスキルです。1つ目の論理的思考力については、KCは中途採用者向けの研修が充実しており、その研修を受けるなかで徐々に身につけていきました。2つ目の資料作成スキルに関しては、コンサルタントとしての経験が豊富なチーム内のメンバーからの指導やアドバイスを受けました。忙しい中でも時間をとってレビューなどをしていただける環境だったので、その点は非常に恵まれていたなと感じています。人によっても指摘するポイントは違っており、さまざまなチームの資料などを読みながら、良い部分を吸収していきました。

Technology Strategy & Architectureの組織について

EL

所属されているTTの役割・特徴について教えてください。

上杉様

コンサルティング部門とセクター部門という形で大きく組織が分かれている中で、TTは業界横断型でコンサルティングを行う部署となります。テクノロジーにフォーカスしながら、戦略の立案から、施策の具体化と実行、定着化と継続的な改善活動に至るまで、改革のあらゆる局面にわたりEnd to Endで支援しています。

TTにはTSA、TTM(Technology Transformation Management)、STT(Sector Technology Transformation)の3つのサブユニットがあります。その中でTSAは、よりテクノロジーにフォーカスしたチームとなっています。

EL

TSAの組織構成・特徴について教えてください。

上杉様

TSAの所属メンバーのケイパビリティは実に多様です。ビジネス寄りだと、DX/IT戦略立案や先進テクノロジーの活用など戦略的な側面に強みを持っている人や、業務改革のためのクライアント業務のモデリングに長けている人などがいます。システム寄りだと、アジャイル開発における方法論の導入支援や、クラウド系のトランスフォーメーションで全体アーキテクチャを設計することが得意な人などがいます。

そのような中、シニアマネジャー以上のイニシアチブによる各種の専門領域でThought Leadershipを発揮しています。
若いメンバーは色んなことにチャレンジしたいと思って入社される方が多いので、いくつかのプロジェクトを経験してもらうなかで、自分がどこに強みを持っていくかを考えてもらいます。但し、コンサルティング業界はニーズが頻繁に変わるので、1つだけに注力するのではなく、2つ、もしくは3つくらいの強みを持っていた方がコンサルタントとして長期的に活躍していくことができるので、いくつもの強みを獲得して多様なキャリアを築いていってもらえる体制を作っています。

プロジェクトについて

EL

具体的なプロジェクト事例について教えてください。

上杉様

KCでは社会共生・社会繁栄への貢献を経営戦略の柱の1つとしており、その代表的なプロジェクト事例として、MaaS(モビリティ型サービス)に関するプロジェクトが挙げられます。東京にいると気付きませんが、地方にいくと交通手段が限られており、時間通りにバスが来ないなど、なかなかスムーズに移動することができません。そこでバス会社やフェリー会社、鉄道会社など、これまで連携していなかった事業者のデータを統合して、利用者がスムーズな移動ができる仕組みづくりを一緒に検討しています。

仕事のやり方として、KPMGジャパンの他のグループ会社を含めたコラボレーションを推進しており、このプロジェクトでも社会インフラ業界を担当するグループのメンバーや、KPMGモビリティ研究所のメンバーと一緒に取り組んでいます。

その他には、B2Cサービスを提供しているクライアントの業務・システムの刷新を検討するプロジェクトもあります。多種多様な業界のプロジェクトが多数あり、業界特有の業務の裏側を改革する仕事は非常に面白く感じます。

Y. N様

入社後はさまざまなプロジェクトに参画し、製造業系、公共系、金融系など業界横断で携わっています。挑戦したいプロジェクトにアサインしてもらえているので、その点は非常に良い環境だと感じています。さまざまな業界のプロジェクトに携わることで難しさを感じることもあるのですが、共通する部分もあるので、そこをうまく活用しながら業務を進めています。

技術的な部分でお話しすると、私のサーバーやネットワークなどのインフラ技術基盤の経験をベースにクラウド化やネットワークの仮想化の検討がメインの業務になります。世の中的にはインフラエンジニアが要らなくなるというようなことが言われているのですが、その逆もあると思っていて、いきなりインフラが業務側のことを知っていかないといけない場面もあると思っています。そのため、現在はデータ連携基盤のようなことをやりながら業務の知識を身につけていくような仕事ができていると感じています。

S. H様

私は入社以来、一貫して公共系のプロジェクトに携わっています。具体的には、中央省庁のクライアントと一緒に仕事をする機会が多いです。
同じチーム内の公共系のプロジェクトに長く携わっているメンバーからさまざまなことを教えてもらいながらインプットしたり、書籍による自己学習や社内研修で公共領域への業務をキャッチアップしていきました。

EL

入社後すぐに業界チェンジする形でアサインとなっておりますが、貴社ではどのようにアサイン先を決めているのでしょうか。

上杉様

アサイン事務局があり、候補者と面談をして本人の成長志向などをヒアリングし、調整をしています。入社時のアサインに関しては、なるべく複数のアサイン候補先と面談をしていただき、本人の希望を優先しながらアサインしていきます。前職で経験があった領域のプロジェクトをやりたいという方もいますし、そうでない方もいます。未経験であっても、複数人のチームでアサインしているので、最初からすべてを知っている必要はなく、徐々に業務知識をつけてもらいながら進めていける環境です。

EL

Y. N様のご経験されたプロジェクトで「クラウド化」との話がありましたが、単なるクラウド移行だけではなく、クライアントの開発体制や内製化などに入り込むようなプロジェクトなどもあるのでしょうか?

Y. N様

そのようなプロジェクトもあります。一例として、公共系については、クラウドサービスを利用したシステムについて、継続的にシステム構成の最適化を促す方針文書等も出ているので、開発体制にも入り込んだ支援の形をご提案し、徐々にそういう形で支援するようにしています。 サービス事情に合わせてクラウドサービスを変えていく際は、インフラ側から業務もこういう風に変えていこうと提案しています。また、今までExcelの表計算だったものが、こんなに楽になりますといった説明をしながら活用促進を支援しています。製造業などではさらに取り組みが進んでいて、そこから派生したファクトリーオートメーションを行ったプロジェクトもあります。

上杉様

アジャイル、内製化のようなテーマでご支援するパターンとして大きく2つあります。最初は我々がクライアントに伴走して一緒に作りながら、徐々にクライアントにローコードでのアプリケーションの作り方を覚えていただき、最終的にはクライアント自身で使っていただくようにするパターンです。もう一つはクラウド化したけれども、システムを作るときはウォーターフォールでやってしまっているというケースで、会社の組織としての根幹的な考え方を変えるところから着手するパターンです。システムを対象にアジャイルで回していく部分を一緒に伴走させていただくこともあります。

TSAで働く魅力について

EL

TSAで働く魅力について教えてください。

Y. N様

魅力はたくさんあるのですが、クライアントに寄り添った提案ができるという点だと思います。KCはチームメンバー全員で議論をしながらプロジェクトを進めていくことが多いのですが、いかにクライアントに寄り添えるかというポイントを重視しながら意見を出し合っていく風土があります。

コンサルタントの中には所構わず最先端の技術の導入を勧める人もいるかもしれませんが、KCではそういうことはしません。全体のロードマップを描き、そこからストレッチするための計画に落とし込んでいくことが重要だと考えています。またクライアントの社内の承認プロセスなどをきちんと理解して、担当者と一緒に段取りを考え、合意形成をしていくというような心配りをしていきます。言いたいことだけを言って、資料を出して終わりというのではなく、会社としての方針になるまで寄り添っていくという意識でディスカッションを進めていく風土がありますね。

S. H様

プロジェクトが変わる度に、いろいろな方とお仕事ができるという点は非常に大きな魅力だと思います。前職では仕事内容に変化が少なく、ずっと同じチームで仕事をすることが多い環境でした。その一方、KCに入社してからはプロジェクトが変わる度にメンバーがガラリと入れ替わりますし、そのおかげでたくさんの刺激をもらうことができています。バックグラウンドが違うメンバーと仕事をすることで、さまざまな考え方や働き方を知れるので、とても勉強になる環境です。

業務外ではギャザリングという社員全員が任意で参加する懇親会があります。コロナ禍ではリアル開催はほとんどできていなかったのですが、最近では徐々に再開されてきており、チーム以外の人ともコミュニケーションが取れるのも魅力の一つです。

上杉様

ギャザリングには、ランク別のメンバーで集まった懇親会を実施していたり、グループを作ってキャリアについて話し合ったりする会もあります。ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響でなかなかできていませんでしたが、今後はそのような機会を徐々に増やしていく予定です。

EL

女性の働き方や働きやすさについて教えてください。

S. H様

私は産休や育休を取得したことがないので、そういった意味での女性の働きやすさを直接感じたことはないのですが、KCは育児休暇取得率が男女ともに100%ですし、お子さんがいる女性社員でも時短でバリバリ働かれている人はとても多い環境です。また、アサインを考慮してもらい、在宅勤務をメインとしているメンバーからは、さらに育児と仕事を両立しやすくなったと聞きます。TSAでは女性メンバーだけの懇親会なども定期的に開催しており、意見交換を行ったり、将来のキャリアビジョンについて相談したりすることができ、女性にはとても働きやすい環境だと思います。

求める人物像について

EL

TSAで求める人物像について教えてください。

上杉様

コンサルティング業界は変化が激しいので、何事にも柔軟に対応していくというマインドを持っている人と一緒に働きたいです。またコンサルティングを行うにあたっては、所属している組織だけでなく、さまざまな関係先と関わりながらプロジェクトを進めることになります。他者とのコラボレーションも大切にしながらチームで成果を出してコンサルティングをやっていきたいというマインドを持っている方と一緒に働けたら嬉しいです。

Y. N様

ワクワクした気持ちを持って積極的にチャレンジできる方と一緒に働きたいと思っています。また、コンサルタントは自分の考えを表に出していく必要があり、このやり方で進めていくんだという強い思いを持ってクライアントを先導していかなければならない場面があります。その際にしっかりとクライアントに真摯に向き合う気持ちが持てる人にジョインしてほしいです。

EL

TSA部門の今後の方向性について教えてください。

上杉様

この1年間で複数のイニシアチブを立ち上げたので、それを継続して定着させていくことが重要だと考えています。今後もメンバーは増やしていく予定なので、大きくなった分だけ我々の考えを伝えていくのが難しくなっていくことが想定されます。この2、3年は考え方をしっかりと浸透させ、足元を固めていくことに取り組んでいきます。

テクノロジーコンサルティングに関してはKPMGのグローバルネットワークとの連携も意識しています。KPMGでは全世界でクラウドに力を入れ始めているので、我々もクラウドへの適応力を高めていきたいと考えています。クラウドのさまざまなサービスをインプリできるくらいのテクノロジースキルを持ちながら、サービスプロバイダーとは中立的な立場でクライアントにとっての最適の選択や組合せを提案できるコンサルティングをしていくところが重要になってくると思っています。

候補者の方へのメッセージ

EL

最後に、候補者へ一言お願いします。

S. H様

私はチームの皆を大事にできる人と一緒に働きたいと思っています。社長はよく「リスペクト」という言葉を使われるのですが、現場の我々も同じ気持ちで、誰かを下に見たり、自分のことを大きく見せようとしたりするのではなく、相手のことを尊重することが重要だと思っています。KCは個々の力を十分に発揮できる環境がありますので、一緒に成長していきましょう。

Y. N様

求職活動は一般的には選んだり、選ばれたりするものですが、まずはKCを知ってもらう機会にしてほしいと考えています。面接で話を聞いてもらうことで、KCのことをより知ってほしいですし、その中でもっと深く知りたいと思っていただけたなら、ぜひ積極的に質問してきてほしいです。一緒に働く仲間を募集していますので、ぜひ応募してきてください。

上杉様

KCでの面接は、実際に選考を受けた候補者の方々から非常に深いところまで話をしてくれると言ってもらえることが多いです。面接自体が楽しいと言ってくださる方もいて、仮にKCに入社しなかったとしても、コンサルティング業界に入るモチベーションが高まる方もいるようです。面接での会話を楽しみたいという気持ちで、積極的に応募していただければと思っています。

EL

本日は貴重なお話有難うございました。

企業プロフィール

Profile

KPMGコンサルティング株式会社

この企業の詳細情報
  • 上杉 直登 様

    パートナー

    外資系総合ITベンダーを経て、2015年にKPMGコンサルティングに入社。テクノロジートランスフォーメーションユニットにおいて、IT戦略・DX戦略の策定から、全社テクノロジーアーキテクチャーの設計、テクノロジー導入のプロジェクトマネジメント、クラウド・トランスフォーメーションなどの情報システムの刷新、IT企画・管理機能やDX推進機能の最適化、IT部門やDX部門の改革など、業界横断でIT/ICT導入ならびにDX推進のアドバイザリー業務を広範に担当。

  • Y. N 様

    マネジャー

    通信キャリア系の研究所、ITコンサルティングファームを経てKPMGコンサルティングに入社。前職ではITを切り口に多業界のクライアントに対するコンサルティングを経験。KPMGコンサルティングでは、製造・公共・金融など多業界のクライアントに対して、クラウド化、ネットワーク仮想化などのインフラ関連プロジェクトを担当。

  • S. H 様

    シニアコンサルタント

    大手日系SIerを経てKPMGコンサルティングに入社。前職では金融業界のシステム開発を経験。KPMGコンサルティングでは、官公庁など公共業界のクライアントに対してのプロジェクトを担当。

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