株式会社NTTデータ|テクノロジーコンサルティング&ソリューション分野|滝澤様、奥田様
Post Date:
2023-12-19 /
Category:
日系, IT・デジタル,
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)、テクノロジーコンサルティング&ソリューション分野(以下、TC&S分野)にて、人事担当部長およびハイヤリングマネージャを務めている滝澤様、TC&S分野内のデザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部・デジタルサクセスコンサルティングユニットでユニット長を務めている奥田様にインタビューの機会を頂戴し、NTTデータにおける同分野の特徴、プロジェクト内容、求める人材像についてお話し頂きました。
※法人名、組織名、役職、インタビューの内容等は取材当時のものです。
ご経歴について(滝澤様)
EL
滝澤様にはTC&S分野についてお伺いできればと思います。
まず、滝澤様のご経歴をお伺いできますでしょうか。
滝澤様
1994年にNTTデータに入社し、公共分野のマーケティングや新規事業の企画開発、および高精度GPS技術を用いた新規ビジネスの事業推進等を実施してきました。管理職になってからは経営企画部門でM&Aの実行や広報部でメディア対応等を実施したのち、データセンタ用地の買収や建築投資等の業務にも従事いたしました。ここ数年はAIやデータサイエンス領域の事業企画を担当する部長職やグループ会社の経営企画部長等を経験したのち、2022年よりTC&S分野の人事部門の部長およびハイヤリングマネージャを務めております。
TC&S分野について
EL
公共、金融、法人分野と並び、2022年に新設されたTC&S分野はどのような背景で設立されたのでしょうか。
滝澤様
NTTデータは新中期経営計画において、これまで培ってきた顧客理解と高度な技術力でシステムをつくる力と、さまざまな企業システムや業界インフラを支えてきたつなぐ力をさらに高めることで、さまざまな社会課題を解決し、サステナブルな社会の実現に取り組んでいくことを発表しています。
具体的には、業界・技術のForesightを起点としたコンサルティング力と、顧客の経営課題を起点としたアセットベースの価値提供により、経営変革・事業変革の構想策定から実現まで、End to Endの対応力を強化します。あわせて、さまざまなモノやデータをつなぐEdge to Cloud サービスにより、業界を超えて企業をつなぐ業際連携を実現し、企業・業界の枠を超えた新たな社会プラットフォームや革新的なサービスの創出を目指します。
そのような背景のもと、中期経営計画の達成・実現に向けた組織強化の一環として、2022年7月、インダストリー共通に横断的に活用可能なテクノロジーコンサルティングやアセットベースのオファリングを国内の公共・社会基盤分野、金融分野、法人分野と連携し、より積極的に事業展開を行っていくために、「テクノロジーコンサルティング&ソリューション分野」が設立されました。TC&S分野は公共・金融・法人の各分野の事業本部とタッグを組み、「Foresight起点でのコンサルティング力の強化」 ならびに 「アセットベースのビジネスモデルへの進化」、「および先進技術活用力の強化」 を中心に据え、先進テクノロジーを活用して、お客様の課題を解決するオファリングを提供することをミッションとして事業推進を担っています。
EL
TC&S分野はどのような組織で構成されているのでしょうか。
滝澤様
TC&S分野は、サービスデザインとテクノロジーを軸としたコンサルティング事業、データ活用による顧客価値創出等を推進する「デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部」と、ネットワーク、セキュリティ、データセンタ、クラウド基盤提供、ワークスタイル変革ソリューション等、テクノロジー起点のさまざまなオファリングを提供する「ソリューション事業本部」という2つの事業本部と、それらを支えるスタッフ部門で構成されています。
TC&S分野の特徴について
EL
TC&S分野の特徴を教えてください。
滝澤様
外部からのイメージと異なるかもしれませんが、TC&S分野では、自らのサービス・ソリューションの強化や顧客へのサービス提供力強化に向け、現場主導でサービスの強化や新たなソリューションの企画・開発が数多く行われています。ボトムアップ・現場発想での自由なサービス開発は、当社の特徴です。
このため、自分が担当するソリューションの強化に向けて、スタートアップ企業を訪問し、あらたなテクノロジーを発掘し、業務提携を通じて業務へ取り込んでいくということが各現場で頻繁に行われています。国内のスタートアップへの出資も現場主導で数多く行われています。こういった現場による自由なテクノロジー強化への取り組みは、当社の強みとなるカルチャーの一つです。
私も1994年に入社後、北米および欧州のGPS技術を用いたソリューション開発とビジネス化を経験したり、2017年以降はシリコンバレーのAI関連企業や国内のAIスタートアップへの出資、業務提携推進を担当したりしてきました。
さらには、「日本発のグローバルIT企業」であることも大きなポイントです。自ら担当するソリューションをNTTデータの各リージョンカンパニーを通じてグローバルへ展開することが可能です。海外HQからの指示やソリューション展開の制約を受けることはありません。自分たちが主体となり、グローバルへ展開するソリューションを生み出し、ビジネス化を進めることができます。
EL
TC&S分野内ではどのように最新技術を取り込んでいるのでしょうか。
滝澤様
TC&S分野のとあるソリューションでは、シリコンバレーのテクノロジーをメンバー自らが発掘し、業務提携を実施し国内で事業化を進めた例があります。その後、立ち上げたメンバーが北米に渡り、NTTデータの米国法人で当該事業のビジネス推進を担当しています。
NTTグループの技術開発・研究部門からのフィードバックや当社の技術開発部門による最新テクノロジーの取り込みに加え、このような形で、現場主導でグローバルの最新テクノロジーの取り込みが活発に行われているところは、当社の特徴です。
EL
TC&S分野ではどのような案件を取り扱っているのでしょうか。
滝澤様
超上流(foresight起点)のコンサルから、顧客企業のデータドリブン化、DXのグランドデザインなどの上流コンサル、テクノロジー起点のコンサル、データ活用コンサル、コンサルティングプロセスだけでなく、システム・サービス実装と顧客の事業戦略実現・成果導出まで自らが手掛けることができます。
我々はコンサルティングだけでは終わりません。お客様が成果を刈り取り、事業戦略を実現できるまで伴走し、信頼感とともにロングタームでの付き合いを実施しています。
EL
TC&S分野と公共、金融、法人分野で協業するということもあるのでしょうか。
滝澤様
はい、TC&S分野の各事業部・ビジネスユニットでは、公共・金融・法人の各分野と協業することで、日本を代表する主要企業のDX案件、公共・社会基盤、金融の社会インフラのDX案件を数多く手掛けています。また、これらはマーケットからの需要が旺盛な技術領域であるため、お客様からの引き合いも多くいただいており、事業成長速度も速いことが特徴です。
TC&S分野で働く魅力について
EL
TC&S分野で働く魅力を教えてください。
滝澤様
NTTデータでは、長期にわたり柔軟なキャリア設計ができることが魅力です。社内公募などの仕組みと幅広い職務機会があることで、社員一人ひとりにマッチした職務機会を長期にわたって提供することができます。
また、TC&S分野では例えばデータサイエンスやコンサルティング、クラウドテクノロジーなど、さまざまな最新テクノロジーを扱うのですが、こういった各種技術領域のスキルアップの支援も活発に行っています。ベースとなる人財育成・教育研修の機会については、NTTデータユニバーシティや外部機関の提供する研修の機会も多く、かつ、資格取得支援策も各現場にて実施されています。また、専門領域の技術スキル向上に向けては、各現場での勉強会、メンタリングも活発に行われており、多様なスペシャリストによる刺激も含め、高度な技術習得の機会が数多く存在します。
長期にわたるキャリア形成機会や人財育成・成長の機会、安定した雇用・給与水準、働き方変革の推進も含め、高いワークライフバランスの実現も当社で働くことのポイントとなります。現場により多少は差がありますが、現在の出社率は概ね各現場30%未満となっており、テレワークと対面でのコラボレーションをうまく組み合わせ、ハイブリッドで業務運営を行っています。
EL
TC&S分野で求める人財像、活躍している人の特徴を教えてください。
滝澤様
数年かけて開発を実施する大規模システム開発案件よりも、中規模のコンサル案件や各種サービスデリバリを多く実施するケースも多いため、自身で案件のリードができるプロジェクトリーダー経験やプロジェクトマネジメント経験を持つ人財のニーズは高めだと思います。
また、カルチャーとして、活発に自らのソリューションの強化や新たなサービス開発を現場主導で進めることが多い組織なので、自律的に考え、企画・推進できる人財はフィットしやすく、活躍しているケースが多いかもしれません。
自由闊達な雰囲気の職場環境で、自分の担当するサービス・ソリューションの発展に向けて発想し、企画していくことができる職場が多いため、好奇心旺盛でチャレンジすることが好きな人には楽しい職場であると思いますし、そういった経験が無い人でも経験蓄積ができる機会が多いため、ぜひチャレンジしていただきたいと思います。
候補者の方へのメッセージ
EL
候補者様へ一言お願いいたします。
滝澤様
NTTデータのTC&S分野の各組織で提供する価値は、NTTデータ全体の事業成長の主要なドライバとなっており、我々の事業成長が当社グループの成長を牽引すると言っても過言ではありません。
日本を代表する主要企業のDX案件、公共・社会基盤、金融などの社会インフラのDX案件を推進するということに加え、「Forsight起点で未来に向けた価値をつくり、さまざまな人々をテクノロジーでつなぐことでお客様とともにサステナブルな社会を実現する」ことを実現していくために、TC&S分野の各事業は重要な役割を果たしていきます。
自由闊達な雰囲気の職場環境で、自ら担当するサービス・ソリューションの強化に向けてグローバルの最新テクノロジーを自ら発掘し、業務へ取り込むこともできますし、さらには「日本発のグローバルIT企業」として、オファリングのグローバル展開にもチャレンジする機会も多く存在します。
TC&S分野では50を超えるバラエティに富んだ経験者採用ポストがありますので、ぜひチャレンジしていただければと思います。
ご経歴について(奥田様)
EL
奥田様には、所属されているTC&S分野内のデザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部(以下、DT本部)についてお伺いできればと思います。まず、奥田様のご経歴をお伺いできますでしょうか。
奥田様
1998年にNTTデータに入社し、入社当時は技術開発本部のR&D部門にて、データマイニングやCRMなどの調査研究をする部署に所属していました。2002年にCRM-BUへ異動し、アナリスト兼コンサルタントとしてAnalytical CRM分野を担当。その後、NTTデータ経営研究所に出向し、コンサルタントとして新規事業開発や営業改革、CRM構想立案などのコンサルティング業務に従事していました。NTTデータに戻ってきた後は、今の組織の前身であるビッグデータビジネス推進室の立ち上げに携わり、それ以降もデータ分析領域に携わってきました。現在は、TC&S分野内のデザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部・デジタルサクセスコンサルティングユニットでユニット長を務めています。
デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部について
EL
奥田様が所属されているDT本部はどのような組織でしょうか。
奥田様
DT本部は、テクノロジーを起点にお客様企業のビジネスを変革していくことをミッションとしています。先進テクノロジーを活用して、お客様企業の、さらにその先にある顧客体験デザインを起点に、ビジネス・業務・IT・組織・人財などの目指す姿の立案から、実現に向けたロードマップの策定、その実装、実際の成果創出に向けた実行までEnd to Endで支援している組織です。
EL
DT本部にはどのような得意分野を持ったメンバーが在籍しているのでしょうか。また、どのように案件を推進しているのでしょうか。
奥田様
DT本部には、先ほど申し上げたEnd to Endのご支援を実現するために、デザイナーやコンサルタント、データサイエンティスト、アプリケーションエンジニア、基盤エンジニアなど多種多様な得意分野を持ったメンバーがおり、現在進めている主要なプロジェクトのほとんどが事業本部内で協業して進められています。
お客様に対してデータドリブンで価値を提供するにあたり、どんな価値をどんな体験に基づいて提供すべきなのかという部分でデザイナーが必要ですし、それをビジネスやサービスとして組み立てていく部分ではコンサルタントが必要です。また、それをインプリメントしていこうとする場合には顧客の状態やインサイトを見つけるデータサイエンティストが必要ですし、それを支えるデータ基盤を構築するエンジニアも必要です。これはあくまで一例ですが、我々のお客様に対して価値提供するためには多種多様なプレイヤーが必要だと考えています。
EL
昨今ですと生成AIなどが注目されてきていますが、DT本部内の取り組みはどのような状況でしょうか。
奥田様
生成AIに関しては、ChatGPT出現で世の中が騒ぎ出すよりも前から、論文レベルで情報を収集し、勉強会などで情報交換もしてきており、内部的にはかなり早い段階から導入していました。ですので、お客様向けのサービスについてもスムーズに立ち上げることができ、当事業本部で提供している生成AIを活用したソリューション「LITRON」※は、報道発表後、テレビなどの各種メディアに取り上げられましたし、お客様からも多くの引き合いをいただいています。
※テキストを短時間で高精度に読解できる文書読解AI(自然言語処理AI)
このLITRONは、当時入社間もない社員が作り上げたソリューションです。若手であっても新しい技術や分野にチャレンジできる風土が根付いているからこそ、創り上げられたものだと思います。
EL
今後、力を入れて取り組もうとしているテーマや技術がありましたら教えてください。
奥田様
私が所轄するデジタルサクセスコンサルティングユニットでは、現在、CX・CRMに重点を置いて取り組んでいますが、データドリブンで変革できる領域は、サプライチェーンや生産管理、HRMなど幅広くあり、その他の領域もどんどん強くしていきたいと思っています。データドリブンはあくまで手段であり、我々が持つ技術的な強みです。誤解恐れずに言えば、より重要なのは、それによってビジネス・業務をどう変革し、どのような価値をお客様にもたらすかです。データ活用領域に知見を持つ方はもちろんですが、データドリブンにとらわれず、先に挙げたビジネス・業務をどう変えていくべきなのか、これらの業務領域に知見がある人にもぜひジョインしてほしいですね。
デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部で働く魅力について
EL
DT本部で働く魅力はなんでしょうか?
奥田様
一般的なコンサルティングファームやITサービスベンダはテーマにより細分化された組織になっていることが多いかと思いますが、私たちの組織は、先に挙げたさまざまな領域に対して知見・強みを持つメンバーが一堂に会しており、これらのメンバーがフラットにオープンに結びつきながら、新しい世界を作っていくことができる点が大きな魅力だと思います。
EL
DT本部内では技術研鑽のための独自の支援などはあるのでしょうか。
奥田様
DT本部では勉強会が盛んに行われています。毎月のように定例でやっているノウハウ共有会もありますが、社員による自発的な勉強会も頻繁に開催されており、自分の専門分野だけでなく、違う領域の最新テクノロジーを知ることができる機会が多くあります。それぞれの知見を広げる意味でも大変貴重な機会になると考えています。
また、様々な育成プログラムも用意しています。例えば、自己研鑽用に自由に利用できるクラウド環境も提供しており、業務以外でも、自分でさまざまなサービスをテストできるような環境を整えています。
あとは、社内のコミュニケーションツール上にナレッジをシェアするチャンネルがあるのですが、何か困りごとがあった場合にそのチャンネルに投稿をすると、すぐに誰かが回答をくれるような活発なやりとりがされています。お互いに高め合う文化が根付いているのも、当事業本部の魅力だと思います。自分にはないものを持っている人が必ずいる環境なので、チームとして大きなことを成し遂げたい人にとってはとても良い環境だと感じています。
EL
DT本部で求める人財像、活躍している人の特徴を教えてください。
奥田様
活躍している人を見ると、オーナーシップを持ってプロジェクトを推進していく力を持っている人が多いですね。また一匹狼にならず、周りのメンバーと協調しながら物事を進めていけるマインドを持った人は非常に活躍していると思います。また、何か一つでも得意な領域を持っている人にジョインしてほしいです。
候補者の方へのメッセージ
EL
候補者様へ一言お願いいたします。
奥田様
我々はとことんお客様への価値提供を追求していける組織であり、新しいNTTデータのビジネスモデルを作っていく部署でもあります。誤解を恐れずにお伝えすると、従来のNTTデータのイメージとは大きく違う部分があると思います。新しいビジネスモデルを作るうえでは、色んなプロフェッショナリティを持っている人材が必要で、互いにリスペクトしながらチームとして成果を残せる人財を求めています。我々はシステムを作って終わりという会社ではありません。お客様、そしてお客様のお客様に真の価値を提供していくことをミッションに掲げていますので、そのような考えに共感していただける方はぜひご応募ください。
企業プロフィール
Profile
株式会社NTTデータ
-
滝澤 貴之 様
テクノロジーコンサルティング&ソリューション分野 ハイヤリングマネージャ
テクノロジーコンサルティング&ソリューション事業推進部 企画部 人事育成担当 部長 -
奥田 良治 様
デザイン&テクノロジーコンサルティング事業本部
デジタルサクセスコンサルティングユニット長