METATEAM株式会社|コンサルティング担当役員 パートナー 清水 昂 様
Post Date:
2024-12-05 /
Category:
IT・デジタル, 日系,
METATEAM株式会社の清水様にインタビューの機会を頂戴し、METATEAMの特徴、プロジェクト事例、求める人物像についてお話いただきました。(※法人名、組織名、役職、インタビューの内容等は取材当時のものです。)
ご経歴について
EL
まずは清水様のこれまでのご経歴、入社の決め手についてお伺いできますでしょうか。
清水様
2007年に大手コンサルティングファームに入社し、エンジニアからキャリアをスタートしました。キャリアの前半は開発工程を経験後に、設計や要件定義等の上流工程や開発マネジメントを担当。キャリアの後半では業務・ITコンサル領域を担当し、17年間、同じ会社に勤めておりました。
METATEAMとの出会いは、弊社代表の京和と知り合ったことがきっかけです。正直それまではMETATEAMを知りませんでしたが、「エンジニアからコンサルタントへシフトし、コンサルティング事業を強化していきたい」という話を社長から聞き、自分自身の経験を活かして力になれるなと思ったこと、そして今までのキャリアの集大成という意味で、京和の下でこれまでの経験を活かしながらチャレンジしたいと思い、ジョインしました。
京和に対しては、高い熱量と想いを持つ人間性に魅力を感じています。今思えば「この人と一緒に仕事をしたい」と思えたことが、一番の決め手かもしれないですね。前職の場合は、会社の規模が大きかったので、自分は会社の一部に過ぎませんでしたが、METATEAMでは経営に近い立場で物を見ることができ、見える世界が変わったことも面白いですね。
組織の特徴について
EL
コンサルティング部門の組織構成について教えてください。
清水様
所属人数は約70名で、男女比は8対2程度です。社員のバックグラウンドとしては、エンジニア出身者が多く、コンサルティングファーム出身者は20名程度です。
EL
次に貴社コンサルティング部門の特長について教えてください。
清水様
大きく二点あって、一つは全社的に幅広いソリューションを提供していることです。ブランド戦略からUI/UXのご支援、メタバースやブロックチェーン、アプリケーションだけでなくクラウド等のインフラ構築も行っていますし、オフショア開発やBPOの提供も可能です。コンサルティング部門としては、そういった各ソリューションや開発部門と連携して、お客様の課題を全方位的に課題解決できることが強みです。
一例として、先日お客様と今後の方針について話をしていた際、業務課題の解決とともにコストダウンが喫緊の課題だったため、業務コンサル+オフショア利用を提案しオフショアの導入が決定しました。他にも、お客様と進めていたプロジェクトが中止になった際に「ブランド戦略から改めて考え直そう」という話になり、ブランド戦略の人材をアサインしてご満足いただけたケースもありました。
もう一つは、エンジニア出身者が多いためITコンサルティングに強いことも特長です。ITコンサルタントでも開発や実装経験のない方も結構おられると思うのですが、弊社の場合は、経験を基にした地に足の着いたITコンサルティングが可能です。また、私のいた前職では自社だけで実装フェーズの開発案件を受けきれないこともありましたが、弊社では実装まで一気通貫でご支援できることが強みと感じることが多いですね。お客様がプロジェクトを進める際、最初にコンサルティングファームに発注しても、要件定義が終わって開発工程に入る際に別の開発会社が入ると、それまでの検討経緯を理解していた人たちがいなくなってしまうわけです。そうすると壁ができてしまって、プロジェクトがうまくいかないこともあります。そのため、METATEAMが企画~実装まで一気通貫で支援ができることは強みだと考えています。
注力している業界とプロジェクト事例について
EL
貴社として注力しているインダストリーはございますか。
清水様
業界幅広く注力はしていますが、金融、情報通信の実績は多くなっております。その中でも特に情報通信系が多いです。弊社のご支援はプライムもアンダーも両方ありますが、新規案件の開拓についてはプライム比率を上げていく方針で動いています。METATEAMの特徴とも言えますが、インダストリーカットでの組織にはしていないワンプール制ですので、様々な業界のプロジェクトを経験ができるとも言えますね。
EL
最近の主要なプロジェクト事例について教えてください。
清水様
小売業界のお客様から「レガシーシステムが新規施策の足枷となっているため、DX施策として次世代のEC基盤を作りたい」というご相談をいただきまして、弊社から複数名のコンサルタントが参画しています。様々なPoCを考えたり、基盤づくりのアイデアを出したりといった構想企画フェーズでのご支援を実施しております。今後はシステム構築やUI/UXまで含めた一気通貫のご支援を提案しています。
他には、金融業界のお客様の共通認証基盤の刷新プロジェクトでの、システム企画のご支援中ですが、今まさにシステム構築の提案を行っております。
EL
案件の獲得は、どのように進めていらっしゃるのでしょうか。
清水様
営業担当がお客様のリードを取りに行きます。そして、そのリードに対して上位層のコンサルタントが同席し、お客様から課題感をお聞きしながら、提案に繋げて行く流れが基本です。また、これまでのSIビジネスでお付き合いのあるお客様から上流工程の支援のご相談をいただくことも多々あり、ホワイトスペースを狙った案件の獲得もできていると思います。
EL
売上KPIはコンサルタントのマネジャー以上は持つのですか。
清水様
弊社ではコンサルタント側では売上KPIを持たず、基本的に営業担当が持つ形となっています。プリセールスでの提案同行は、先ほど申したようにしています。
キャリアパスについて
EL
アサインのプロセスについて教えてください。
清水様
METATEAMでは「Will=自分がやりたいこと」「Can=できること」「Must=やらなければいけないこと」を全社員が明確にアウトプットしているのですが、基本的にはこの志向性を考慮して、アサイン担当者と相談をしながら決めていく流れになります。
EL
METATEAMでのキャリアパスについて教えてください。
清水様
エンジニアのキャリアアップとして、コンサルタント、アーキテクト、マネジメントの三つのキャリアを用意しており、最適なキャリア設計ができる環境となっています。
EL
中途社員向けの研修やキャリアサポートの仕組みについて教えてください。
清水様
入社直後は、オンボーディングとして数日間、METATEAMのコンサルタントとしてのあるべき姿についてなど、マインド面について学んでいただきます。その後に、各現場に入って、その中で必要な知識やスキルを身に着けていただくことになります。
研修制度としては、「コンサルマネジメント研修」を設けています。その中で、ドキュメンテーション、ファシリテーション、ロジカルシンキングなどコンサルティングの基礎となるスキルを学ぶことができます。他にも、エンジニアからコンサルタントにキャリアチェンジするための研修の企画を現在進めているところです。
キャリアサポートとしては、上長との1on1ミーティングが毎月必ず実施されますので、そこで自身のキャリア相談をしてもらっています。1on1での会話をもとに、個人のキャリア志向に合わせたアサインメントを行っています。
EL
評価制度についても教えてください。
清水様
昇給・昇進については年1回です。評価は、定性と定量の両方で実施されます。現場のクライアントからの評価、現場の上司、組織上の上司の評価をもとに、多角的に評価をおこなっています。
METATEAMで働く魅力について
EL
ワークライフバランスは取りやすいですか。
清水様
数値的なところでは、有給取得率は74%で、月平均残業時間は20時間前後です。当然お客様中心のビジネスですので、稼働量はプロジェクトにもよりますが、予定をセルフコントロールしつつ、うまくバランス取っている方が多いです。また、コロナ禍における対策で当時リモートワークを推奨していた流れで、現在もお客様自身がリモートワークで働いているケースもありますので、プロジェクトによってはリモートでの勤務も可能です。
EL
METATEAMで働く魅力について教えてください。
清水様
一つは、チームで協力したいという考えの人が集まっていますので、社員間のコミュニケーションが活発なことです。例えば「こういうことをやりたい」と新しいことを行う際に、必ず誰かが手を挙げて、取り組んでいくことができます。
また社員同士のコミュニケーションの場として、全社総会をオンラインで月に1回、オフラインでも半年に1回行っています。私の前職の経験からすると考えられないですね。総会の内容は毎回違いますが、代表の京和から会社の今後の方針について話がある場合や、コンサルタントである我々が話をすることもあります。その他、勤続10年の表彰などさまざまな表彰を行ったり、チーム毎に企画を提案し成果を競い合うようなこともしております。
また、普段は社内のコミュニケーションツールとしてSlackを活用しており、個人チャンネルやグループチャンネルを通じて、技術に関する情報やビジネス面での情報交換、また普段の出来事等を自由に発信しています。困ったことがあれば誰かが発信することで複数のメンバーが反応するなど、サポート体制としても機能しています。
EL
個々の社員が主体的に発信することや、挑戦することへの自由度が高いことが御社の魅力の1つであると感じましたが、何かエピソードとしてお話いただけることはございますか。
清水様
先ほどお話しました「コンサルマネジメント研修」についても、中途でジョインした社員から「必要だからぜひ実施したい」という声が上がり、実際に形になりました。あとは若手登用を積極的にしているという点ですね。上位職の社員でも、まだ20代かと驚くこともあります。弊社は若いうちから裁量を持てる環境がありますね。プロモーションスピードも速いと感じます。前職では、同じ職位で最低2年経たないと昇進できませんでしたが、METATEAMではそのような決まりはなく、実力が認められれば早期にプロモーションが可能です。
求める人物像について
EL
求める人物像について教えてください。
清水様
チームワークを重視していますので、コミュニケーション力のある方、チームで成果を上げたい方、リーダーシップをお持ちの方がマッチすると思います。チームと言っても、ただ仲が良いということではなく「きちんと成果を上げるためのチーム」ということです。また、仕事に対しプロフェッショナルなマインドを持っている方を求めています。
EL
面接の中ではどのような点を意識して評価をされていますか。
清水様
面接の中では、マインドチェンジできそうか、という点を特に意識しています。SE出身の方の採用も行っておりますので、弊社でSEからコンサルタントにキャリアアップを目指すことはできますが、請負の受託思考なのか、もっと自分で主体的に動いていきたいというオーナーシップマインドを持った方なのか、そこのマインドチェンジをしていけそうかという点を重視して見させていただいていますね。
また、マネジメント経験については、ただ全体的な管理をしていたということでなく、自分から主体的に動いて課題解決しようとしていたのか、という点を確認させていただいています。
今後の展望について
EL
コンサルティング部門の今後の展望について教えてください。
清水様
今コンサルティング部門の人数は70名程度ですが、まずは組織をどんどん拡大していきます。また事業領域として現在はITコンサルティングがメインですが、今後は業務コンサルティングや戦略コンサルティングへと領域の幅を徐々に拡大していきたいと思っています。
会社としては、これまでSI部分に事業の軸足を置いてきましたが、今後はコンサルティング事業をさらに強化し、SI事業と並ぶ中心的な事業に成長させたいと思っています。また、METATEAMには他にもグローバル事業やエンタメ事業、エージェント事業があり、様々な事業を立ち上げ・スケールさせて行きながら会社を成長させていく方針です。
候補者の方へのメッセージ
EL
最後に、転職を考えられている皆さまへ一言お願いします。
清水様
コンサルティング事業を「一緒に拡大していきたい」という上昇志向をお持ちの方にぜひ来ていただきたいです。その中でも、コンサルタントとして現場で活躍できる人、業務に精力的に取り組める人、メンバーを引っ張ってくれる人にぜひ来ていただければ嬉しいですね。エンジニアからコンサルタントにキャリアシフトしていきたい人も当然ながら求めていますし、コンサルティング経験者も求めています。
プロフェッショナルな人たちに対して、他のファームと遜色ない待遇で迎えることができる環境があります。そして、優秀なエンジニアによる安定したIT人材基盤があり、エンジニア層が一定の事業をけん引しながら、コンサルメンバーたちが活躍できる土壌があります。ぜひ気軽に話を聞きに来てください。
EL
本日は貴重なお話ありがとうございました。
企業プロフィール
Profile
METATEAM株式会社
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清水 昂 様
コンサルティング担当役員 パートナー
国内総合コンサルティングファームを経て現職。 通信業界を中心に、店舗マネジメントの業務改善支援、DX支援などに従事。 IT戦略立案、業務改革、新規事業部門の立ち上げなど、ITを用いた高難度のプロジェクトを得意とする。