アビームコンサルティング|デジタルテクノロジービジネスユニットIT Managementセクター|藤井様、三上様、村田様 <前編>
Post Date:
2024-12-23 /
Category:
女性, IT・デジタル, 日系,
アビームコンサルティング株式会社(以下、アビーム) デジタルテクノロジービジネスユニットIT Managementセクター マネージャー 藤井 彰洋 様、マネージャー 三上 滋 様、シニアコンサルタント 村田 圭 様に<前編>アビームへの転職理由、デジタルテクノロジービジネスユニットIT Managementセクターの事業概要やカルチャー、プロジェクト事例等についてお話しいただきました。(※法人名、組織名、役職、インタビューの内容等は取材当時のものです。)
ご経歴とアビームへの転職理由について
EL
まずは、これまでのご経歴とアビームへの転職理由をお伺いできますでしょうか。
三上様
新卒でクレジットカード会社に入社し、10数年間勤務の後、2021年にアビームに転職しました。クレジットカード会社では、業務部門、システム部門、営業部門、国際部門などさまざまな部門で経験を積みました。国際部門に在籍していた頃にさまざまな海外の提携先やクライアントと、プロジェクト単位で仕事を経験するなかで、「新たに出会う多様なバックグラウンドを持つ人たちと協力し、限られた期間で、同じ目標に向かって、事を成し遂げる」という仕事のスタイルに魅力を感じ自分に合っているとも感じたため、コンサル業界を目指して転職することを意識し始めました。
そこで、コンサルの中で最もクライアントに寄り添い、チームとして結果を出そうという意志が感じられたアビームに魅力を感じ入社を決めました。アビームに入社後は、主に金融業界のクライアントに向けたプロジェクトに従事しています。
藤井様
前職は金融系シンクタンクに勤めておりました。システム開発部門でメガバンクの開発案件をリードしたのち、コンサル部門に異動しITコンサルを約6年間経験しました。クライアントは中央省庁、金融、製造、小売、建設、商社などと幅広く、IT戦略やIT構想の立案、システムの評価、ベンダー調達の支援、PMO支援など一通り経験しました。
私がこれまで培ってきたITコンサルという強みと、今後もITを軸にキャリアを積んでいきたいというキャリアの方向性がマッチし、先ほど三上さんもおっしゃっていた「チームで結果を出す」という文化に共感して、にアビームへの入社を決めました。入社してからは、政府系金融機関のIT部門に対するPMOプロジェクトに従事しています。
村田様
新卒で日系メーカーに入社し、システムエンジニアとして、主に製造業や建設業のクライアントを担当し自社SWのシステム導入をしていました。そこでは、要件定義から保守の運用まで、システム開発の全てのフェーズを経験しました。そして、開発部門に異動をし、自社ソフトウエアの開発企画に携わっていました。いわゆる、ソリューション提案を担当していましたが、自社や提携企業のサービスに限定されることなく「クライアントの本質的な課題を解決したい」という思いを抱くようになり、転職を考え始めました。
アビームの面接で、「チームの知」につながっているエピソードを聞き、チームでクライアントの成功に向かう姿勢 がすごくいいなと思いました。また、構想策定などの上流工程をから担当したいと伝えていたのですが、「もちろんそれは叶えるよ」と言っていただいたことが入社の決め手になりました。入社後は組織・人材系のプロジェクトを中心に入社前の希望を叶えていただき、構想策定などの上流工程から担当しています。
IT Managementセクターの事業内容について
EL
デジタルテクノロジービジネスユニット(以下 DT BU)IT Managementセクターの事業内容を教えてください。
三上様
「テクノロジー・デザイン力×ビジネスデザイン力により、社会、企業のイノベーションを実現する」というミッションを持つデジタルテクノロジービジネスユニットの中にIT Managementセクター(以下、ITMセクター)が存在しています。ITMセクターでは「ITガバナンス」、「IT組織/人材」、「IT投資高度化」、「プロジェクトマネジメントおよびプログラムマネジメント」を4つのオファリングテーマとして掲げています。
「ITガバナンス」は、人、物、金、情報のガバナンスというところで、「人」は組織や人材のガバナンス、「物」はシステムやテクノロジーのガバナンス、「金」はコストのガバナンス、「情報」はリスク、セキュリティーガバナンス、こういったテーマを持った領域を重点にしています。
「IT組織/人材」は、DX推進における大きな課題である組織、人材関連のテーマに着目し、クライアントの組織力強化に貢献するサービスを提供しています。
「IT投資高度化」のキーワードは、「ITコスト」、「IT投資の効果の最大化」です。クライアントが自社のIT資源やIT投資を正しく把握して、IT投資を最大限に活用した意思決定ができるような仕組みづくりや検討を支援するというサービスを行っています。
最後の「プロジェクトマネジメントおよびプログラムマネジメント」については、弊社の得意とするところの1つで、伴走型で各種のプロジェクトマネジメント、プログラムマネジメントを支援するサービスです。
以上、4つの領域を注力領域としています。
プロジェクト事例について
EL
どのようなプロジェクトに関わっていらっしゃるか教えていただけますか。
三上様
入社後は約1年間、リース業界向けのプラットフォーム構築プロジェクトに従事していました。その後、金融業界のクライアントの支援を行っており、直近では銀行のISO対応プロジェクトを支援しています。
藤井様
私は、政府系金融機関のIT部門のPMO支援に従事しています。主に会計システムを担当し、開発部門や保守部門などの業務を支援しております。特定のプロジェクトが対象ではなく、各部門で都度発生する様々なプロジェクトすべてが業務支援の対象です。前職での金融機関向けのSIやITコンサルの経験で得た知見を活かしながら、プロジェクトやベンダーのマネジメント、事例調査、品質評価など、幅広く支援しています。
村田様
私は、最初に担当したプロジェクトが、IT人材向けの人事等級制度を策定するプロジェクトでした。近年、IT人材の確保が困難という課題があり、IT人材のリテンション施策として、IT部門専用の等級制度を構築し、昇格や昇給の柔軟性を高めることでIT人材の満足度を向上させること、キャリア採用市場での競争力を優位にすることで、人材確保を目指すプロジェクトでした。制度構築に当たっては、まず「組織としてどんな人材を求めているか」を可視化し、昇格、降格要件を整理。そのうえでIT部門に適した等級制度を設計していきました。
採用面接時に伝えた、上流工程に携わりたい、新しいことにチャレンジしたい、という思いを叶えてもらっています。前職ではある程度決まったテンプレートをもとに業務スタイルでしたが、今は一から作って行くので、とてもやりがいがあります。
IT Managementセクターのカルチャーやマインドについて
EL
アビームやIT Managementセクターのカルチャーやマインド面での働く魅力を教えてください。
三上様
ITMセクターに限らず、アビーム全体で言えることですが、チームワークを大切にしていることや、ありたい姿に向かって連携して挑む姿勢があるところが働く魅力の一つだなと思います。
全社の戦略は、現在の延長線上でありたい姿を目標に立てるのではなく、実現したい未来の具体的なビジョンや目標を定義し、そこからバックキャストで未来のビジョンから現在に至るまでの道筋を逆算して目標を立てています。私が前職の事業会社にいた時も、将来のありたい姿を定義してから全社の戦略を描くことが重要だと考えていましたが、アビームに転職してきて、そのことをより身近に感じることが多くなりました。そういった考え方も、働く上でこの会社が好きだなと思う点の1つです。
藤井様
コンサル業界=ガツガツしたイメージを持たれる方も多いと思うのですが、アビームは比較的、穏やかな人が多い印象です。ただ、必要な場面ではしっかりと言うべきことは言いますし、社内イベントなどのイベントはしっかり盛り上げますし、メリハリのある社風だと感じています。
村田様
ITMセクターは社内でも、「チームの知」をかなり大切にしている組織だと思います。困ったことがあったら、周囲の方々がすぐ有識者を紹介してくれますし、突然、相談をしに行っても、必ず親身になって答えてくれます。最近では、より「チームの知」を強化しようと、ITMセクター全体会で個人の得意技マップを作ってみたり、MBTIを用いてメンバー同士でパーソナリティを知って、相互理解を深めるようなイベントを行っていたり、様々な方法で社員同士が協力をして、クライアントに向き合っていこうとするところがマインドとして根付いています。
ITMセクター内に限らず、アビームでは、新しいことへのチャレンジは大いに歓迎されますし、そのようなチャレンジ、提案には「いいね」と必ず言ってもらえます。巻き込まれる側のメンバーも積極的に参加して、より良いものにしようという意識があるところがすごくやりやすいですし、良いところだと思っています。
EL
入社後に壁にぶつかった時、アビームのこういったカルチャーがあったからこそ乗り越えられたというエピソードがあれば教えください。
三上様
転職直後に参画したリース業界向けプラットフォームのプロジェクトほは、初めて耳にする言葉も多く、苦労しました。しかし、チームとして成果を出すという想いを持ったメンバーが揃っているので、周りに聞けば快く教えてくれ、キャッチアップをサポートしてくれるメンバーのおかげで何とか乗り越えられました。
藤井様
私は最初の半年ぐらいは、うまくパフォーマンスが出せていないと感じていました。今、振り返ると私が変な遠慮をしていたことが原因だったと思います。例えば、プロジェクトワークにおけるゴール設定や進め方などを関係者と調整する際に、前職までの考え方と、メンバーやクライアントとの考え方が違う部分がどうしても出てきました。このときに周りのメンバーやクライアントの意見に合わせようとし過ぎていて、前職までの考え方などをほとんど出さなくなっていた時期がありました。結局、どっちつかずになってしまい、動き出しが遅くなったり、消極的になっていました。
今では、前職での経験や知識は積極的に活用していくべきだと考えています。自信を持って自分の強みを出していくことが大事です。そのことにアビームはネガティブなことを言う会社ではないし、きちんと聞いてくれるメンバーがいます。臆せずに自分の考えを積極的にアウトプットしていく。そのことに気づいてから、今まで感じていた変な遠慮は無くなりフラットに物事が言えるようになりました。結果、周りを見ながら行動できるようにもなったかなと思っています。
村田様
入社後、最初のプロジェクト参画した際、未経験領域だったため、書籍など早急に知識のキャッチアップを試みたものの、自分がプロジェクトの中で役に立てているのか、不安になった時がありました。その頃、私の採用に関わってくださった方々が、入社後も定期的に連絡を取ってくださっていたため、思い切ってその不安を相談してみました。すると、その日のうちにあっという間にプロジェクトの上位者とカウンセラーに共有されていて、皆さんからすぐに連絡をいただきました。
それぞれの立場から、「このような役割で動いたら良い」、「こうやってキャッチアップすれば効果的」と具体的なアドバイスをたくさんいただきました。そのおかげで、自分に必要なことを明確にすることができて、何とかプロジェクトを乗り越えることができました。
コンサルタント職の面白さ、やりがいについて
EL
未経験の業界や職種からコンサルを目指している方向けに、コンサルの面白さ、やりがいについて教えていただけますでしょうか。
藤井様
自分が成長できることと、世の中の様々な物事を知れることがコンサルの醍醐味です。コンサルの仕事は正解のない世界であるにも関わらず、クライアントの課題に対して最適な解を出していくという、難易度の高い仕事です。それを実現するためには、情報を常にインプットする必要があり、自分が出していくバリューも常に磨き上げないといけない。これは大変ですが、やっていくと自分が成長できたと感じる機会も多く、世の中の仕組みも分かってくるので、そこにやりがいを感じています。
村田様
私はじっくりクライアントに向き合って根本的な課題を解決していく、やり抜くことができる環境があることに、すごくやりがいを感じています。決まったテンプレートが全くないので、クライアント課題に対し、どういった解を持っていくのかは、日々自分を磨いていく必要がありますが、そこが面白いと思っています。
EL
貴重なお話をありがとうございました。
後半は、制度などを含めて働く環境や描けるキャリアについての魅力についてお話いただきます。(後編はこちら)
企業プロフィール
Profile
アビームコンサルティング株式会社
この企業の詳細情報-
三上 滋 様
マネージャー
新卒でクレジットカード会社に入社後、システム部門、業務部門、営業部門、関連会社出向などを経たのち、国際部門で海外プロジェクトを複数経験後、2021年にアビームに転職。転職後は、主に金融業界のクライアントプロジェクト支援に携わり、メガバンクの基幹システム更改プロジェクト、ISO対応プロジェクトなどに従事。
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藤井 彰洋 様
マネージャー
新卒で金融系シンクタンクに入社後、システム開発部門にてメガバンクのシステム開発を推進。その後、コンサルティング部門に異動し、中央省庁や民間企業を対象としたIT構想策定・PMO支援等のITコンサルティングに従事。2023年にアビームにキャリア入社し、政府系金融機関にてIT部門のPMO支援に従事。主に会計システム領域のIT企画・開発・運用保守業務をリード。
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村田 圭 様
シニアコンサルタント
新卒で日系メーカーへ入社し、数年システムエンジニアとして主に製造業・建設業向けのシステム導入の要件定義~保守運用を経験しました。その後開発部門で自社SWの開発企画に携わる。2023年4月にアビームへキャリア入社し、組織・人材育成を中心としたPJを経験。